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プーチン訪日で米国が日本を裏切り者と判断 G7崩壊の懸念も

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 アメリカが世界の警察としての力を失い、中国とロシアが暴走している。世界は秩序を失い、野蛮な連中がうろつき回るジャングルと化したと指摘している作家の落合信彦氏が、日本はどう振る舞うべきかについて提言する。

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 では、世界が混沌とする中で、我が国はどう立ち回るべきか。首相の安倍はずいぶんと熱心にプーチンを日本に招こうとしているが、仮にプーチン訪日となれば、完全にアメリカの信用を失ってしまうだろう。

 2人は9月下旬の国連総会で会談し、安倍は「プーチン大統領の訪日をベストなタイミングで実現したい」「そのために、平和条約交渉を中心とする政治・経済分野で成果を準備したい」と述べた。外務省は、早期のプーチン訪日を実現しようとしている。

 しかし、ゴルバチョフやエリツィンが日本にやってきて、結局は我が国にとって何のプラスにもならなかったではないか。ロシアは「戦争に勝って得た領土」を返すわけにはいかないと考えている。

 私が再三再四指摘しているように、プーチンはゴルバチョフやエリツィン以上に北方領土を返すつもりなど丸っきりない。それなのに安倍はプーチンが訪日すれば何か“お土産”がもらえるのではないかと期待している。国連総会の会談で遅刻した安倍は、小走りで駆け寄ってまでプーチンに“忠誠心”を見せたが、あまりに情けなさすぎる。

 アメリカからすれば、安倍がプーチンを日本に招き会談すれば、それはロシア側につくことを意味する。おそらく日本はプーチンに北方領土返還をちらつかせられ、ウクライナ情勢をめぐる対ロシア経済制裁の解除を宣言することになるだろう。そうなればアメリカは日本を裏切り者と判断する。先進国がバラバラになり、G7が崩壊する懸念さえあるのだ。

 安倍がやっていることと言えば、世界中を飛び回って財政支援を打ち出すだけの「バラ撒き外交」だ。国連総会ではシリア難民支援と中東・アフリカ支援に計1800億円以上を拠出すると表明した。ほかにも、インド、スリランカ、ベトナム、フィリピン、パラグアイ、モザンビークなど、バラ撒きの総額は、この3年間で20兆円をくだらない。だから政治屋や官僚は、国民をさらに苦しめる税金を次々と考えている。

 政治屋や官僚は国民のサーバントにすぎない。そのサーバントが国民を不幸にする日本は、彼らのおかげでとんでもない国になりつつある。

 バラ撒き外交でカネをもらうときはどんな国でも笑顔で受け取るが、それだけでは国際社会の信頼は得られない。中国やロシアの暴走に対峙するためにどの国とどんなパートナーシップを築くのか、その戦略がなければ無駄金になる。

※SAPIO2015年12月号


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