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守ってきた歴史を感じたい。名建築、湯守がいる…憧れの老舗宿4選【関東・東北】

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建物そのものを楽しむ名建築の老舗宿や、
温泉天国の日本で、脈々と受け継がれる湯を守ってきた湯守のいる宿を紹介します。

いつか泊まりたい憧れの老舗宿の魅力がたっぷり詰まっているので、
この秋のおでかけにも、いつかの憧れ旅行にも、ぜひ活用ください。

1.向瀧(福島県会津若松市・東山温泉)

粋で、雅で、複雑な、会津の名宿。
再現不可能だから価値がある。


客室からは美しい紅葉を愛でることも。見頃は例年10月下旬~

24室すべてが異なる造り!建物に秘められた宮大工魂とは。

明治から昭和にかけて増改築。とりわけ昭和初期の大工事では、会津のみならず関東からも大工を呼び寄せた。戦争前に花舞台として技術を競い合い、驚くほど凝った建物になったという。

玄関から部屋までの道のりは宮大工達の仕掛けがいっぱい。

玄関から客室まで続く廊下は遊び心満点。庭園を横目に、一本杉の軒桁や美しい飾り窓などに職人の技がキラリ。

屋根が段々に広がる雅な造り。圧倒的な存在感がある

昭和9年の貴重な建前の写真。小さく職人たちの姿も

宮大工の技が炸裂。隅々まで見て回りたくなる。

「向瀧」の歴史は会津藩の指定保養所を委ねられたことに始まる。その後、増改築を何度もくり返し、現在は日本庭園をぐるりと囲むように建てられた客室でゲストをもてなす。川沿いの斜面という難しい立地のため、建物は階段状に連なっており、その外観からして唯一無二。客室は全部で24あるが、すべてが間取りやデザインが異なる。

たとえば、ふすまの引き手など随所に竹をあしらった部屋や、回廊付きの書院造りの部屋、柔らかな灯りに和む建具職人の技が冴え渡る部屋など、その特徴はさまざま。また、柱の建て方や天井の工法なども、専門家が見れば思わず膝を打つような、建築術がふんだんに取り入れられているのだ。

建築に詳しくなくても、粋で雅なデザインは見ているだけで目の保養になる。全室が有形文化財に登録されているのも納得だ。

おすすめ宿泊プラン「日本旅館を感じるレトロな温泉宿!」

[料金]1泊2食 17280円〜
[期間]通年
[部屋タイプ]和室
「向瀧」のおすすめ宿泊プランの詳細はこちら 会津の郷土料理に舌鼓

ぬるめの「さるの湯」。他に「きつね湯」も

向瀧(むかいたき)
TEL/0242-27-7501
住所/福島県会津若松市東山町湯本川向200
アクセス/電車:JR磐越西線会津若松駅より「まちなか周遊バス」で東山温泉駅より徒歩2分 車:磐越道会津若松ICより15分
駐車場/30台
「向瀧」の詳細はこちら

2.旅館 花屋(長野県上田市・別所温泉)

卓越した宮大工の技が心を打つ、
和の建築美と大正浪漫の融合。

遊び心を持った地元宮大工ならではのこだわり。

大正2~4年の間に地元の宮大工が建築。人材豊富だったのは古い寺社が多い別所ならでは。中には他の建物では試せない珍しい工法を発揮した宮大工も。特に自然物のモチーフが多く採用された。 栂の木で築かれた回廊。昼もいいが、夜の風情も格別だ

草木や花々の天井画が鮮やかな21号客室

見事な飾り柱に天井蒔絵。時を越えた花屋の空間。

「別所温泉にゆったり寛げる宿を作ろう」という声がきっかけで生まれた旅館。地元の有志が共同出資する形で宮大工が腕をふるった。ふだんは寺社を手がける職人が技術の粋を駆使。その結果、伝統的ながら遊び心ある仕掛けが光る宿が仕上がった。

42の客室はすべて造りが異なり、寺院を思わせる天井蒔絵や飾り欄間があるかと思えば、一転、ロビーや浴室は大正ロマンを彷彿とさせる造り。特に面白いのが、一刀彫で施されたカタツムリや竹といった化粧柱の彫刻で、まるで芸術作品のような匠の技に触れながらの滞在は格別のひと言だ。

また、6500坪の敷地に点在する棟をつなぐ渡り廊下は、角を曲がるたびに庭園と建物の美しい景色に出会うよう計算されている。今では別所温泉にとってかけがえのない存在になった、地元の自慢のお宿だ。 木を切りだして彫られた化粧柱。思わず細工に魅入る

千曲川と浅間山に囲まれた別所をモチーフにデザインされた欄間の障子

庭園を眺めながらのんびり

当時の流行。西洋文化も随所に。

ステンドグラスが華やかな大理石風呂。ドーム型の天井が優雅さと開放感を演出。独特の高級感があって長湯も楽しい。

おすすめ宿泊プラン「本館ご宿泊・基本プラン」
有形文化財の宿指定の宿・花屋ですごす大正浪漫の休日

[料金]1泊2食 19440円〜
[期間]通年
[部屋タイプ]本館和室
「旅館 花屋」のおすすめ宿泊プランの詳細はこちら 旅館 花屋
TEL/0268-38-3131
住所/長野県上田市別所温泉169
アクセス/電車:上田電鉄別所線別所温泉駅より徒歩5分(無料シャトルバスもあり) 車:上信越上田菅平ICより30分
駐車場/30台
「旅館 花屋」の詳細はこちら

3.真綿の湯 萬翠楼福住(神奈川県箱根町・箱根湯本温泉)

箱根の玄関口で湧く横穴式源泉。
ふわりと柔らかな湯がクセになる。


意匠を凝らした障子などに歴史の息遣いを感じる客室

先祖が手掘りで掘り当てた自家源泉を守り続けて。 16代目湯守/福住治彦さん

湯本では稀少な自家源泉を単独管理。明治時代に福住家のご先祖が手掘りで掘り当てた、珍しい横穴式の源泉である。「温泉は自然からの恵み。当然、未来へと受け渡すもの」が信条。湯量豊富な自慢の湯だ。

抜群の浸かり心地!真綿にくるまれるような湯。

モザイクタイルがモダンな「一円の湯」。肌に吸い付くようなしっとりとした泉質に身も心も委ねたくなる。

源泉の扉

開けるとものすごい湿気でカメラも曇る…!

内湯とは異なる風情で湯浴みを楽しめる露天風呂

毎分100リットル以上の豊富な湯量でお出迎え。

日本屈指の温泉街・箱根。その玄関口に位置する箱根湯本には大小さまざまな宿があるが、自家源泉を持っている宿は意外と少ない。

そんな中、湯本随一の老舗「萬翠楼福住」では、明治後半の宿泊客の増加により湯が足りなくなることを危惧して、当時の主人が新たな温泉を開発。それが宿の裏手で管理する「湯本第3号」だ。

ふだんは閉ざされている鉄の扉のさらに20mほど奥で自噴しており、福住さんは定期的に見回りケアしている。貴重な擬洋風建築で、国の重要文化財にも登録されている宿に湯処は全部で4カ所。泉質はアルカリ性で、まるでふわりと真綿にくるまれたような、柔らかな肌当たりの湯の虜になった温泉ファンも多い。

そのうえ湧出量は少ないときでも毎分100リットルと湯量も十分。先祖代々から伝わる箱根の自然の恵みを、ありがたくいただきたい。

おすすめ宿泊プラン「湯-Standard」真綿の湯を愉しむ2015年度下半期スタンダードプラン

[料金]1泊2食 19940円〜
[期間]~12月26日
[部屋タイプ]昭和棟和室
「真綿の湯 萬翠楼福住」のおすすめ宿泊プランの詳細はこちら 真綿の湯 萬翠楼福住(ばんすいろうふくずみ)
TEL/0460-85-5531
住所/神奈川県足柄下郡箱根町湯本643
アクセス/電車:箱根登山鉄道箱根湯本駅より徒歩5分 車:小田原厚木道路小田原西ICより10分
駐車場/10台
「真綿の湯 萬翠楼福住」の詳細はこちら

4.湯守の宿 三之亟(山形県最上町・赤倉温泉)

底から温泉がじわじわと湧きだす
岩をくり抜いた豪快な湯船は傑作!


中湯は110cm、深湯は140cmの深さがあるので小柄な人は要注意

川のそばの源泉を守る難しさは秘湯ならでは。 17代目湯守/髙橋 孜さん

開業は江戸時代初期。歴史を紡いで守られてきた自家源泉は、すぐ近くを流れる小国川の水位と密接にかかわっている。「自然を相手にコントロールするのは難しい。経験だけが頼りです」 もうひとつの源泉を引く川沿いの露天風呂

ひょうたん風呂も露天と同じ源泉

主人の高橋さん

巧みに湯を操る宿。ただし底の穴にはご注意を。

山形北部に位置する赤倉温泉の秘湯の宿。パッと見は農家のお宅のような一軒宿だが、こちらの自慢はなんといっても、開湯から千年以上という歴史ある湯だ。「中湯」「深湯」「高湯」の3つの湯船は、いずれも大きな天然岩をくりぬいたもので、江戸時代初期に宿を開業した初代が手掘りしたという。

また、ここの湯は浴槽の底から直接湧いているのが特徴。排水溝はなく、掃除のときなどには底の一部に設けられた「湯かき穴」からすくってお湯をかきだす。さらに、源泉の温度は60度以上あるため、川の水を利用して温度を調節。ただし、川の水位が上がると湧出量が増えるため、温度調節がさらに難しくなるのだとか。

湯を楽しむ側からすれば、手掘りの岩風呂や独特の源泉システムなど、それだけでインパクトあり。湯守の力量があってこその個性派温泉ということだろう。

脇を流れる小国川で源泉をパイプ誘導、適温に。

岩風呂に注ぐ源泉は62.3℃とかなりの高温。そのため源泉を通したパイプを小国川へと誘導することで、温度を調節している。

おすすめ宿泊プラン
「豪快な大岩風呂と田舎料理堪能プラン(スタンダード)」

[料金]1泊2食 14190円〜
[期間]通年
[部屋タイプ]新館和室
予約はお電話で! 全部で29室。シンプルで居心地良い和室

湯守の宿 三之亟(さんのじょう)
TEL/0233-45-2301
住所/山形県最上郡最上町大字富沢884
アクセス/電車:JR陸羽東線赤倉温泉駅より送迎あり(要予約) 車:東北中央道東根ICより40分
駐車場/10台
「湯守の宿 三之亟」の詳細はこちら

※この記事は2015年10月時点での情報です

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