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第88回アカデミー賞衣裳デザイン賞、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『シンデレラ』、『The Danish Girl(原題)』が候補作にあがる見込み

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パーティーシーズンを間近にして、映画ファンたちは、2015年の映画のテーマの衣装をパーティに使おうかと決めようとしているだろう。例えば、『ブラック・スキャンダル』のジョニー・デップ扮するホワイティ・バルジャー、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のキャラクターBB-8、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のシャーリーズ・セロン扮するフュリオサ大隊長など、今年は沢山の選択肢がある。恐らく、今日の第88回アカデミー賞衣裳デザイン賞の分析は、土壇場の買い物客たちを後押しすることだろう。

アカデミー賞において、数年前に出来たばかりの衣装デザイナー部門は、ちょうど先週アカデミー賞美術賞の候補作品の特集をしたように、凝った時代作品やファンタジー作品に焦点が集まりそうだ。残念ながら現代作品においては、あまり衣装デザイナー賞の候補作品は見られない。

それでは、時代作品の『The Danish Girl(原題)』から始めよう。同作は、3年前に『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞にノミネートされた衣装デザイナーのパコ・デルガドがコスチュームデザインを担当し、スクリーン上でトランスジェンダーのパイオニアへと移り行くエディ・レッドメイン演じるリリー・エルベのストーリーを描き、注目に値する作品となった。

サンディ・パウエルは、過去にアカデミー賞ノミネートを10回、そして、衣装デザイン賞を3度も獲得(『恋におちたシェイクスピア 』、『アビエイター』、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』)したことで有名だ。パウエルは、1998年に2つの作品でアカデミー賞にノミネートされたが、今回も対照的な2つの映画、1950年代の上流階級のニューヨークを描いた『キャロル』とファンタジー趣向のカラフルな『シンデレラ』においてノミネートされる可能性がある。

カラーと言えば、ジョン・クローリーの『Brooklyn(原題)』は、デザインにおいて色味を上手く使いこなしている。特にそれは、オディール・ディックス=ミローによってデザインされたコスチュームに見られた。保守的な時代の装いから、この時代の派手な水着までたくさんの見所がある。ディックス=ミローはまだアカデミー賞の洗礼を受けてはいないが、同作は最も強い候補となるだろう。

今年公開の『レヴェナント:蘇えりし者』と『The Hateful Eight(原題)』は、まるでコインの裏表のような興味深い作品である。それは、内容というよりも野生の美しさの点について言える。『レヴェナント:蘇えりし者』にみる先住民の衣服と、シックな毛皮猟師のコスチュームは、ジャクリーン・ウェストによってデザインされ、アカデミー賞衣装デザイン部門の賞レースにおいて他とは全く異なる作品になった。ウェストは、『クイルズ』と『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で2度アカデミー賞にノミネートされている。

一方、『The Hateful Eight(原題)』の衣装デザイナーのコートニー・ホフマンは、ウェスタンスタイルに挑戦した。『3時10分、決断のとき』や『ジェシー・ジェームズの暗殺』、『ジャンゴ 繋がれざる者』のような西部劇映画は、近年のアカデミー賞候補作には選ばれていないが、もしかしたら同作がそうなるかもしれない。

もっと見る:『クリムゾン・ピーク』のコスチュームデザイナー、ヴィクトリア朝のストーリーにフリルと寒気をミックスはこちら。 (英文)

時代作品にこだわるなら、婦人参政権運動についての『Suffragette(原題)』だ。ジェーン・ペトリは、労働者階級の服装から凝った衣装まで、20世紀末前後のスタイルを扱う。一方で、『クリムゾン・ピーク』のケイト・ホーリーによる衣装は、さらに上を行き、時代作品かつファンタジー要素を含み、驚くほど細部にこだわり、目を見張らせる作品に仕上がった。

スケールの大きなファンタジーと言えば、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(衣装デザイナー、マイケル・カプラン)と、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(衣装デザイナー、ジェニー・ビーヴァン)は外せない。今年の終わりに公開される『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、沢山の注目を集めるだろう。一方、ビーヴァンの『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、視聴者の目線では今のところ本年度のベスト映画との評価を受けている。名祖の浮浪者からシャーリーズ・セロン演じる血の気溢れるフュリオサ、謎の敵イモータン・ジョーまで、全てがすぐにアイコンとなった。あえて言わせてもらうと、もしアカデミー賞衣装デザイン部門が、スクリーンに映し出されるビーヴァンによる衣装デザインの素晴らしさと、マーチャント・アイヴォリープロダクションのドラマの衣装デザイン部門でアカデミー賞に輝いた伝説(9回ノミネートもされた)を評価しなかったとしたら、世も末と言える。

その他の作品としては、古いハリウッドスタイルの映画『トランボ』や、時代装飾作品の『Far from the Madding Crowd(原題)』を、アカデミー賞衣装デザイン賞候補作発表の当日に見つけることが出来るかもしれない。
アカデミー賞美術賞と同様に、『Mr. Holmes(原題)』、『マクベス』、『PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』も、候補作として潜んでいる。

第88回アカデミー賞衣裳デザイン賞候補作品の経過をこちらのページから閲覧することができる。

さあ、あなたはどのコスチュームを着るか、決めただろうか?

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