ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

ポルシェ中古価格が暴騰 空冷バブルで5年前のモデルが5倍に

DATE:
  • ガジェット通信を≫

 モテ車を解説する「週刊ポスト」連載の「死ぬまで カーマニア宣言!」。オヤジだけでなく女性にも人気が高いポルシェ。中古ならお買い得なのではないかと探しても、びっくりするような価格で手を出せないのだという。これまでにクルマを40台買ってきたフリーライター・清水草一氏(53)が、中古ポルシェの人気について解説する。

 * * *
 ご同輩諸君。我々中高年男性にとって、ポルシェは永遠の憧れ。男の勲章だ。中年期は子育てや家のローン等で一旦諦めたものの、子離れ後に熱が復活し、60過ぎて夢をゲット、というパターンは少なくない。

 その夢を壊すようで申し訳ないが、ポルシェの中古車はいま、大変なことになっている。暴騰してしまったのである。

 暴騰が著しいのは、1998年製以前の空冷式ポルシェ・911だ。空冷とは文字通り空気でエンジンを冷やすタイプのことで、常にファンが回っているため「バババババ」とやかましいが、その空冷911の中古車が、猛烈に値上がりしている。

 きっかけは本国ドイツでの人気炸裂だ。近年になって人気が上昇し始め、それが海外にも波及。日本には良質な中古車が大量にあるということで海外のバイヤーが押しかけ、あれよあれよという間に価格が2倍以上になってしまった。

 たとえば964型と呼ばれる、1989~1993年に作られた空冷911は、つい2~3年前までなら300万円ほどで買えたが、現在の相場はAT車で600万円、MT車だと800万円ほどもする。20年以上経った時代遅れ(?)のスポーツカーの値段が、である。

 これが限定モデルとなると、5年前に1000万円なら今は5000万円というところ。もはや空冷バブルである。

 1964年に911が誕生して以来、30年以上にわたって継承されてきた空冷式が消えたのは、現代の排ガス規制をクリアできなかったからだ。水冷化によって快適性も向上。4年前に登場した現行型の911(991型)は、ベンツの代わりが務まるほどラクチンだ。かつてはハンドルのキックバック(路面からの衝撃)で突き指するほどスパルタンな男のマシンだったが、今や最強のデートカー。

 我々が目指す“美女としっぽり温泉ドライブ”にも最適となった。

 だが、それじゃあ物足りないというドイツの愛好者の間で、「空冷911の方がイカしてるぜ」というブームが起こったわけだ。もはや速いとか快適だとかいうクルマはいくらでもあるが、空冷911の味わいは唯一無二だからである。

 では、我々はどうすべきか? 正直なところ、今から空冷911を買うのは、バブル期に家を建てるようなものでオススメできない。「やっぱりポルシェは空冷よネ」とのたまう美女もまずいない。美女はポルシェならなんでもいいのだ。

 となると、最適な解は、先代911(2004~2011年製の997型)の中古車だろうか。先々代型(996型)は、ヘッドライトが涙目でポルシェらしくないが、997型なら伝統の丸目。美女もウットリの快適性も備えている。

 価格は9年落ち走行4万kmくらいの標準的な中古車で600万円台。さすがにお安くない。空冷911の異常な人気に引っ張られ、ここ数か月で水冷911も100万円以上値上がりしてしまった。それでも25年落ちの空冷911と同じくらいだから、「安い!」とも言える。

※週刊ポスト2015年11月13日号


(NEWSポストセブン)記事関連リンク
『YouTube』のコンテンツ 美女と英会話できる実用サイトも
中古車の狙い目 燃費悪い大型ミニバンや大量供給のエコカー
史上最大のチャンス到来 中古車は増税後の今こそ買い時だ

NEWSポストセブンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。