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関東の老舗宿の魅力に迫る!芸術家・作家が愛した宿5選

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芸術家が制作に没頭したいとき、心を空っぽにしたいときに通った宿に、作家が五感をフル稼働させて筆を走らせた定宿。

どちらも魅力的な老舗宿ばかり。そんな老舗宿の魅力を紹介します。

風情のある宿で、芸術家や作家たちに思いを馳せ中がら、秋の夜長を過ごしてみませんか?

1.源泉かけ流しの湯 御宿さか屋(静岡県伊豆市・吉奈温泉)

温かなもてなしと穏やかな風景。
天才の心を鷲掴みにした「素朴さ」


岡本太郎デザイン・設計 「太郎さん風呂」のヒミツ。
曲線の美しさを活かした湯船は浅い段差に腰掛けてのんびりできる造りに。作品「座ることを拒否する椅子」が何ともユニーク。

湯浴み用タオル柄も太郎が描いたもの。

太郎が滞在した特別室「館山荘」の一例

6つの浴場すべてで源泉掛け流し100%の名湯を堪能できる

貸切露天風呂は開放感抜群!

芸術家・岡本太郎が50年間通い続けた老舗宿。

「芸術は爆発だ!」でおなじみ、情熱的で激しい作風の岡本太郎。吉奈温泉の「なんでもない風景」をこよなく愛し50年間、暇を作っては訪れ先代主人と酒を酌み交わし交流を続けた。

時間の許す限りのんびりと。太郎流「さか屋の過ごし方」

江戸時代創業、造酒屋の商いからはじまり400余年の歴史を持つ「御宿さか屋」。深く青い空と天城の山里の自然の色合いに包まれた宿は、静寂に爽やかなせせらぎが響く。

「ここに来ると心が和む」と忙しい合間を縫って一年に何度も訪れた太郎。何も考えずに豊富な湯に浸かり、地の料理を味わい、仲間と語らい、足の向くまま散歩に興じる。太郎の過ごしたようにゆるりとした宿時間に身を委ね滞在を楽しみたい。

「太郎さん風呂」「大名焼」… 愛ゆえに誕生した宿の名物。

先代主人と交流を深める中で生まれたのが、自らデザイン設計を手がけた「太郎さん風呂」だ。女性が座った跡を表現した湯船は身体の線にちょうどよく合う心地よさが見事に実現されている。

好物のジビエ料理をアレンジした宿の名物ディナー「大名焼」も太郎の命名。ちょんまげと衣裳まで考案、食事を楽しく盛り上げる工夫と遊び心が彼らしい。今なお、館内には貴重な絵画やゆかりの品が残されている。ファンならずとも作品を探しながら館内を巡ってみるのもおすすめだ。 猪肉と野菜を焼いて食べる新発想!
ジビエ料理が好物の太郎お気に入り「大名焼」はジューシーな猪肉をポン酢でさっぱりと。かつらと衣裳に着替えれば、気分は大名。

館内にはギャラリーはじめ絵画やオブジェがズラリ

打ち上げや宴会では自ら大名に扮し「大名焼」を楽しむ姿も

おすすめ宿泊プラン「なりきり太郎さんプランDX」
料金:1泊2食 2万5500円

「太郎さん風呂」特別貸切30分、ジビエ料理「大名焼」の夕食に好物だった赤ワイン(フルボトル)サービスなど岡本太郎が過ごした休日を実体験できる魅惑のプラン。
期間:通年(平日のみ)
部屋タイプ:岡本太郎が過ごした特別室【館山荘】
※写真の露天風呂付き特別室とは異なります
予約はお電話で! 源泉かけ流しの湯 御宿さか屋
TEL/0558-85-1100
住所/静岡県伊豆市吉奈101
アクセス/電車:伊豆箱根鉄道修善寺駅より路線バス20分、吉奈温泉口より徒歩15分 ※バス停から無料送迎あり(要電話連絡) 車:東名沼津ICより45分
「源泉かけ流しの湯 御宿さか屋」の詳細はこちら

2.塚越七兵衛(群馬県渋川市・伊香保温泉)

美しい榛名山に魅せられて。
風土・人情・黄金の湯に癒やされる。


創業150年の老舗宿
黄金の湯が湧く大浴場「ほととぎすの湯」 のんびり寛げる和室

画家・竹久夢二が愛した老舗宿。

美人画で一世を風靡、日本を代表する画家。大正8(1919)年に初めて伊香保の地を訪れて以来、度々訪問し塚越屋に滞在。宿に絵を描き残し、当時の宿主の次女宛に手紙を多数送るやりとりも。

最愛の人と病により引き裂かれた翌年、初めて伊香保を訪れた竹久夢二。以降、幾度も再訪し晩年には榛名湖畔にアトリエを建設するまでにこの地に魅了されていった。その夢二が常宿として滞在していたのが江戸末期創業の老舗宿「塚越屋七兵衛」だ。

赤城山など山々を見晴らす和室は落ち着いた佇まい。大浴場には万葉の時代より湧出したと言われる伊香保の名湯「黄金の湯」が掛け流しでたっぷりと満ちる。茶褐色の柔らかな湯が優しく身体を包み、芯からポカポカに。温かな湯と美しい山景色に夢二も心癒やされたのかもしれない。

長期滞在した折には宿で絵もしたためており、夢二デザインの浴衣を着られるのもこの宿ならでは。夢二浴衣に袖を通し昔に想いを馳せつつ石段の街歩きを満喫して。 夢二デザインのオリジナル浴衣が3種。
大正浪漫を色濃く感じさせるデザインの浴衣はモダンでありながらシックな装い。いずれも可愛くてどれにするか迷ってしまいそう。

おすすめ宿泊プラン「大切な人へ、そっと旅をプレゼントしませんか★特典付きプラン」料金:1泊2食 1万6200円〜

竹久夢二デザインの浴衣を女性全員にご用意。
期間:通年
部屋タイプ:和室
予約はじゃらんnetで! 「塚越七兵衛」のおすすめ宿泊プランはこちら 塚越七兵衛(つかごしやしちべい)
TEL/0279-72-3311
住所/群馬県渋川市伊香保町伊香保175-1
アクセス/電車:JR渋川駅より路線バス20分、伊香保温泉より徒歩10分※バス停から無料送迎あり(要電話連絡) 車:関越渋川伊香保ICより20分
駐車場/80台
「塚越七兵衛」の詳細はこちら

3.福住楼(神奈川県箱根町・塔ノ沢温泉)

価値ある建物と静かな塔ノ沢の風情。
日本文学の大御所たちが心酔した宿。


大きな松の幹をくり抜いて組み合わせた名物「大丸風呂」 コウモリの装飾は廊下など数ヶ所にある

夏目漱石、福沢諭吉、川端康成… 文豪がこぞって常宿にした老舗旅館。

漱石、諭吉、康成、藤村…。ここを訪れたのは明治から昭和にかけて文学界をリードした文豪たちの面々。それぞれにお気に入りの部屋があり、訪れる時は必ず指定して泊まった。

趣の異なる客室の風情が文豪たちの感性を刺激。

国道1号沿い、塔ノ沢温泉に建つ「福住楼」は、明治23年の創業以来、多くの文人墨客を迎え入れている。純和風の数寄屋造りは建築としての価値が高く、全館登録有形文化財に指定。

全部で17ある客室にはそれぞれ異なる意匠が施されており、間取りも見える景色も少しずつ違う。落ち着いた和室、窓の外に広がる木立、清流早川のせせらぎ。心休まるこの風情が、文豪たちの創作意欲をかきたてたのだろう。

探して福にあやかりたい幸せを呼ぶコウモリ。

その文豪たちも愛しただろう温泉は、汲み上げた源泉を天然の湧き水で調整し、24時間湯船へ注いでいる。

また、職人たちの凝ったデザインは客室だけに限らず館内の随所でも見られ、特に板をくり抜いて施されたコウモリの装飾は、幸せを呼ぶ宿の縁起物なのでぜひ探してみて。

宿泊したい客室は選べるので、お気に入りの作家や作品があればこだわって予約するのが正解。しばしの作家気分に浸ろう。
素材を活かした会席料理。量多めのコースも選べる
箱根湯本からぶらぶら歩きながら目指すのが◎

文豪ご指名!執筆・滞在した客室

川端康成:「桐三」
代表作:「雪国」「伊豆の踊子」 川音が聞こえないこの部屋で執筆活動にいそしんだ

島崎藤村:「松二」
代表作:「春」「破戒」 小説「春」に登場する部屋のモデル。景色も描写された

幸田露伴:「梅一」
代表作:「五重塔」「運命」 窓から見える紅葉がお気に入りだった。見頃は12月上旬

劇作家・北條秀司:「桜一」
代表作:「王将」「狐と笛吹き」

吉川英治:「桜二」
代表作:「宮本武蔵」 執筆活動の他、麻雀なども楽しんだといわれている

田村泰次郎:「せせらぎ」
代表作:「肉体の門」 窓に腰掛けがある二間の部屋。夏は河鹿の鳴き声も

おすすめ宿泊プラン「桐三(庭側)」1泊2食 1万8850円〜

期間:通年
部屋タイプ:和室(桐三)
予約はじゃらんnetで! 「福住楼」のおすすめ宿泊プランの詳細はこちら 福住楼(ふくずみろう)
TEL/0460-85-5301
住所/神奈川県足柄下郡箱根町塔ノ沢74
アクセス/電車:箱根登山鉄道箱根湯本駅より徒歩15分(宿泊客用有料送迎バスあり) 車:小田原厚木道路小田原西ICより15分
駐車場/12台
「福住楼」の詳細はこちら

4.安田屋旅館(静岡県沼津市・三津浜温泉)

窓から見える船着き場と富士の山。
太宰も見た海辺の風景に魅せられて。


太宰が滞在した客室「月見草の間」に宿泊を

広々とした十畳の角部屋で、ファンにとっては憧れの客室。指定して宿泊したい場合はネットではなく電話予約で。 お風呂へ続く中庭の渡り廊下では、季節の風景を愛でながら

創業は明治22年。温泉は露天付きの大浴場と、貸切風呂もある

太宰治が名作「斜陽」を執筆した老舗宿。

昭和22(1947)年2月から約1カ月間滞在し、『斜陽』の第1~2章を執筆。戦後で物資が不足する中、当時の宿主が、酒好きの太宰のために漁師から酒を分けてもらっていたとか。

太宰逗留の角部屋と記念館。文学ざんまいの休日。

太宰治の代表作のひとつ『斜陽』が生まれたのが、この宿の2階。旧名「松の弐」、現在は「月見草の間」と呼ばれる客室だ。

『斜陽』といえば、戦後の日本の没落貴族を描いた作品だが、この客室からののどかな眺めはそんな作品世界とはほど遠い。二方に開けた窓辺には廊下がすえられ、目の前には三津の漁港、晴れた日には富士山も望める、明るくて開放的な空間だ。

旅館そのものは大正7(1918)年に建てられた松棟と、昭和6(1931)年に建てられた月棟に分かれており、いずれも登録有形文化財指定。障子や欄干の珍しい意匠や、畳敷きの廊下など、館内はこれぞ和風旅館といった落ち着きがある。

本好きなら、館内にある「伊豆文庫」がおすすめ。貴重な太宰の初版本や伊豆ゆかりの文学が集められ、実際に手にとって読むことも。読書の秋にふさわしい時間が過ごせるはず。

おすすめ宿泊プラン「料理長イチオシ!【鯛のしゃぶしゃぶ】付きプラン」料金:1泊2食 1万6200円〜

期間:通年
部屋タイプ:和室
予約はじゃらんnetで! 「安田屋旅館」のおすすめ宿泊プランの詳細はこちら
※太宰の客室指定は電話予約のみ 海の幸満載の夕食(一例)

安田屋旅館
TEL/055-943-2121
住所/静岡県沼津市内浦三津19
アクセス/電車:伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅より三津シーパラダイス行きバス20分、終点より徒歩1分 車:東名沼津ICより30分
駐車場/25台
「安田屋旅館」の詳細はこちら

5.田沢温泉 ますや旅館(長野県青木村・田沢温泉)

若き藤村を癒やした山間の静かな自然。
「子宝の湯」で知られる信州の古湯。


タイムスリップしたような歴史を感じる外観 藤村が使った机、茶箪笥が残る「藤村の間」
客室の様子は藤村が滞在した明治32年当時からほぼ変わっていない

客室に掛けられた藤村のご子息直筆の書

島崎藤村が静けさと眺望に惚れた老舗宿。

当時の藤村はまだ無名。師である木村熊二とともに一週間ほど投宿した。千曲川流域に生きる人々や自然を描いた写生文『千曲川のスケッチ』には「眺望のよい温泉宿」として登場する。

高楼の名景は信州の山並み。古き湯治場気分を楽しむ。

飛鳥時代に開湯し、子宝の湯と伝えられてきた田沢温泉。この信州の隠れた温泉街にひっそりと佇むのが「ますや旅館」だ。

木造3階建ての高楼の宿は、老舗の貫録十分。名物は3階にある「藤村の間」で、名前の通り、ここにはまだ作家として世に知られる前の島崎藤村が滞在し、執筆活動を行いながら、湯と食を楽しんだ。

窓からは湯の丸高原から浅間方面の山並みまでを一望。日常を忘れるかのようなこの静かな情緒に藤村も魅了されたに違いない。

近隣の熟練大工たちの手によって3年がかりで建てられたという、建物の歴史はすでに1世紀越え。だんだん難しくなる手入れと修復を重ね、今も往時の面影を維持している。

ここで待つのは飾り気のない風情と温かなもてなし。温泉街そのものは穴場で隣には共同浴場もあるので、喧騒を忘れて湯ざんまいするには最適な宿だ。 趣ある木造の宿。登録有形文化財でもある

内湯「子宝の湯」には露天も併設

料理は山の幸中心。信州牛ステーキもおすすめ

おすすめ宿泊プラン「【滋味深き山の恵み/スタンダードプラン】「登録有形文化財の宿」四季の味覚と温泉を 料金:1泊2食 1万7230円〜

期間:通年
部屋タイプ:藤村の間
予約はじゃらんnetで! 「田沢温泉 ますや旅館」のおすすめ宿泊プランの詳細はこちら 田沢温泉 ますや旅館
TEL/0268-49-2001
住所/長野県小県郡青木村田沢2686
アクセス/電車:北陸新幹線上田駅より青木行きバス30分、終点よりタクシー5分 車:上信越上田菅平ICより20分
駐車場/50台
「田沢温泉 ますや旅館」の詳細はこちら

※この記事は2015年10月時点での情報です

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