体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

【検証】あえて遠回りルートを提案するアプリに導かれ、春日から渋谷に向かってみた

社会人ともなると、訪問先が初めて降りる駅、というケースが増える。そんなときは乗換案内アプリ。目的地には最短距離で、最速で、乗り換えなども最低限に、すんなりとたどり着きたいものだ。……しかしどうだろう? 本当にそれでいいのだろうか? 果たして効率化だけが人生なのだろうか……?

というわけで、今回紹介するのは奇妙な乗換案内アプリだ。ジョルダン株式会社がリリースした「乗換案内norippa」は電車に長く乗り続け、かつ費用負担をなるべく増やさないような経路を提案する”新発想の経路検索”だそう。

たとえば、新宿駅発~新宿三丁目駅着の経路検索をしてみよう。通常であれば、東京メトロ丸ノ内線に乗れば、2駅1分で到着してしまう距離である。これを「乗換案内norippa」で30分かけて移動したいと設定し、検索してみると、新宿から池袋を経由して新宿三丁目に29分かけて到着する経路が案内されるのだ。

このアプリ、一体どんな経緯で開発されたのだろう?

「実は、ユーザーのなかに、『電車に乗りっぱなしでいたい』というニーズがあるようなんです」(ジョルダン株式会社・長岡豪さん)

たとえば、会社員が取引先のハシゴをする場合。A社からB社へ行く間には空き時間が発生することも多く、そんなときはカフェで時間を潰しがち。この余計な出費を敬遠し、「それだったら電車で遠回りし、ジャストなタイミングで目的駅に到着したい」という声に応えてのアプリ開発となった。

「カフェへ入ると、最低でも数百円の出費が避けられません。そのドリンク代より安い交通費に設定して検索していただくことも可能ですし、それでいて、もっとも適当な到着時間まで電車に”乗りっぱ”していただけます」(長岡さん)

運賃はできるだけ安く、しかも意図した時間の”乗りっぱ”を目指すのが、このアプリを楽しむ醍醐味だ。

「当社の技術と知識があるからこそ、開発できたアプリだと自負しております。運賃計算のルールに則りつつ、最短距離時と運賃の差額をできるだけ発生させません」(長岡さん)

ここからは、実践編。一体どのようにユーザーを導いてくれるのか? 筆者もこのアプリを使い、近場の駅を遠回りしてみよう。出発駅は「春日駅」(東京都文京区)で、到着駅は「渋谷駅」(東京都渋谷区)。「春日駅」から都営三田線に乗って「神保町駅」へ行き、半蔵門線に乗り換え、10数分で「渋谷駅」に到着するのが、一般的な経路だ。出発から到着までは、合計23分かかる。

では、「乗換案内norippa」で乗車時間を3時間に設定してみよう。

まず都営三田線に乗り、「水道橋駅」に向かわないといけないらしい。いざ、16時58分発の電車で渋谷までの小旅行へ出発!

1 2次のページ
TIME & SPACEの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。