歴史的名画『2001年宇宙の旅』がフルオケ生演奏のライブ・シネマコンサートとして巨大スクリーンに蘇る

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歴史的名画『2001年宇宙の旅』がフルオケ生演奏のライブ・シネマコンサートとして巨大スクリーンに蘇る

 2010年6月25日にロンドンで初演され、以後シドニー、ニューヨーク、パリなど世界11都市で開催されてきた【ライブ・シネマ・コンサート『2001年宇宙の旅』】が、この11月にいよいよ日本上陸となる。

 アーサー・C・クラーク原作、スタンリー・キューブリック監督によって、1968年に公開された「2001年宇宙の旅」。誰もが知る、必見の名画であることはもちろんのこと、音楽ファンとしては「必聴」の名画であることは周知の通り。今回のライブ・シネマ・コンサートでは、本編の映画はそのままに、音楽部分だけナマのオーケストラと合唱団によって演奏される。

 メインタイトルとして有名になった、R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」、ヨハン・シュトラウス2世の有名な円舞曲「美しく青きドナウ」、ハチャトゥリアンの「ガヤネー(ガイーヌ)」からアダージョの演奏は、巨大スクリーンの映像と相まって神秘的な躍動感を伝えてくれることになるだろう。

 そして全編を通して幻想的な雰囲気を作り出している、ハンガリーの作曲家リゲティの作品達に、この映画を通して魅了された方は沢山いるはずだ。オーケストラのための「アトモスフィール」、オーケストラと声楽のための「レクイエム」よりキリエ、そして無伴奏合唱のための「ルクス・エテルナ」、3人の独唱者とアンサンブルのための「アヴァンチュール」…まるでこの映画の為に書かれたようなマッチングだが、どの作品もリゲティが1960年代に入ってから書いた既存曲のセレクトとなっている。

 録音のヴァリエーションも少なく、実際のコンサートで聴く機会もなかなかないリゲティの演奏を聴くというだけでも楽しみなこのコンサート、映像美を巨大スクリーンで見る楽しみと共に、この特別な体験を存分に堪能したい。公演は渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて11月25日と26日に開催される。 text by yokano

◎公演概要
【ライブ・シネマ・コンサート『2001年宇宙の旅』】
日時:2015年11月25日(水)19:00 / 26日(木)14:00
会場:Bunkamuraオーチャードホール
出演
指揮:ロバート・ジーグラー
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:東京混声合唱団

演奏曲目:
R.シュトラウス: 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」冒頭
ハチャトゥリアン: 「ガイーヌ」から アダージョ
J.シュトラウス: ワルツ「美しく青きドナウ」
リゲティ: 「レクイエム」から キリエ / ルクス・エテルナ(永遠の光) / アトモスフィール

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