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本が売れないのは図書館原因?波紋

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朝日新聞デジタルが10月29日、出版不況が深刻化する一方で図書館は増え続け、またサービスも拡充しているという事実と、「公立図書館の貸し出しにより本が売れなくなっている」という見方を伝え、議論を呼んでいる。

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記事によると、発端は10月15日~16日に行われた全国図書館大会東京大会の「出版と図書館」分科会でのこと。新潮社の佐藤隆信社長が、図書館の貸し出しが「売れるべき本が売れない要因の一つ」と言及したという。

全国出版協会は、書籍の売上が2013年まで7年連続のマイナスであることを報告している。しかし図書館数は2004年から2014年までの10年で約400館、1994年からの20年でみると1000館以上増え、個人貸し出しの登録者数もここ10年で約850万人増加しているのだ。

図書館の新刊貸し出しと売れ行きについての相関関係について、具体的なデータがあるわけではない。しかし記事によれば、“図書館が貸し出しを控えれば、新刊のうちに少しでも売れたのでは”という推測のもと、出版社や大手書店、作家らは「著者と版元の合意がある新刊について『貸し出しの1年猶予』を求める文書を、11月にも図書館側に送る予定」にしているとのこと。

「新刊が売れない原因の一つは図書館」という出版社側の姿勢に、ツイッターには、

「貸し出しの1年猶予に賛成~。作家が食べれなくなって廃業したら作品自体が読めなくなる。読みたいけど新刊買うのが無理なら待てばいいよ、私は新刊読みたかったら飯代削ってでも買うよ」
「自分が図書館使ってるので言うのもなんだけど、少なくとも新刊貸出は止めるか、貸出用の高い価格にして著作者に還元できるようにすべきでは」

と一定の理解を示す人もいるが、多くは懐疑的な声。

「うーん…。どうなのだろう。刊行後一定期間貸し出せなくしたとして、その間に買う人がどの程度増えるのかね…」
「人気作家の作品を図書館で借りようとすると、かなり待つこともある。そもそもすぐ読みたいって人は最初から買うだろし、図書館で借りる層って、『買うほどではないけど読んでみたい、良かったら買おうかな』って人な気がする」

など、図書館で借りる人は、そもそも本を積極的に買うタイプではないのでは、という見方をする人や、図書館は新しい本との出会いをつくる場でもあるだけに、「そんなことをやったらもっと本離れになるって想像出来ないのかね?」と、ますますの本離れを懸念する意見がある。そのほか、

「新刊を貸し出されるのは出版社側としては痛いだろう。が、本は場所をとるので、『最初から文庫版、電子版を出す』等出版側も工夫すべき。僕はもう電子版が出ない小説は買わなくなってきてる」

など、「出費をおさえたい」「モノを持ちたくない」人が増えている時代に合わせて、出版社の一層の努力を求めるコメントも少なくない。

出版社側の推測が正しければ、図書館が新刊貸し出しを一定期間やめれば売上もよくなるハズ。しかし疑問をもつ人は多いようだ。
(花賀太)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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