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無理心中の首謀者が死んでしまった場合、どうなる?

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Q.

 先日、沖縄県で子供2人が水死した事件で、母親が殺人罪で逮捕されました。母親は心中を図ったが死にきれなかったようです。
 今回のように生き残った場合は殺人罪に問われるようですが、亡くなった場合にはどうなるのでしょうか。

(50代:男性)

A.

 子供二人が水死したという「事件」そのものは存在しています。
 つまり、子供二人は変死していますから、刑事訴訟法229条によって検視がなされ、その結果母親による殺人の疑いがあれば、捜査をしなければなりません。
このことは、母親(被疑者)が生存しているか、死亡しているかに違いはありません。

 次に、警察が事件を捜査し、これが終結した場合には、刑事訴訟法246条によって、原則として事件を検察官に送致しなければなりません。このことも、被疑者の生存と死亡とで同じことです。
 送致には、書類送致(いわゆる書類送検)と書類と共に身柄拘束をされている被疑者の身柄も併せての身柄送致(いわゆる身柄送検)とがあります。

 被疑者が死亡している場合には、身柄送検はあり得ず、書類送検となります。
 書類送検を受けた検察官は、刑事訴訟法248条によって、事件を起訴とするか不起訴とするかの判断をしますが、被疑者が死亡している以上、裁判とすることはできませんから(刑事訴訟法339条1項4号参照)、不起訴処分となります。
 この場合、検察官は、被疑者死亡を理由として、不起訴裁定書を作成します。

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