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ウエアラブルは、「身に着ける」から「着る」時代に。

デジタル・IT

スマートウォッチやスマートグラスは便利だけれど、毎日身に着けるのをついつい忘れるという声は少なくない。充電が面倒、ベルト部分がかぶれる、そもそも普段は時計やメガネを使わない……といった理由で、せっかく買ったウエアラブルギアを手放す人もいるだろう。身に着けるのがダメなら着てしまえばいいのでは? というわけで、最近では文字通り、「着るウエアラブル」の開発が進んでいる。


Googleが手がける「プロジェクト・ジャカード」(画像提供:Google)

Google の「プロジェクト・ジャカード」は、導電性のある繊維を織り込み、布の表面をタッチパッドのようにすることで、たとえば、スーツの袖口でウエアラブルギアを操作できるようにする取り組みだ。繊維はGoogleが関西の繊維メーカーと開発し、製品アドバイザーとしてアーティストの福原志保氏も参加している。普通の布と同じように裁断したり、洗濯したり、手がぬれているときでもスマホが使える。現在、ジーンズメーカーのリーバイスと共同で、この導電性のある生地を用いたジーンズの開発にも取り組んでいる。ジーンズならうっかり忘れることもないし、操作できる範囲が広いのでかなり使いやすそうだ。

同じく、繊維メーカーの帝人と関西大学でも、体の動きを感知する着用型の「ウエアラブルセンサー」を発表している。体を動かすときに発生する電気の流れを検知し、曲げ伸ばし、ひねりなどの三次元の動きを感知することで、どのように体を動かしているかが正確にモニタリングできる。たとえば、職人に着てもらって体の動きを分析、記録したり、寝ている体勢から体の不具合を発見したり、さまざまなシーンでの活用が期待されている。


帝人と関西大学が開発した3タイプの圧電ファブリック(写真提供:帝人)

布全体ではなく、イラストをプリントするように導電機能を印刷できる導電インクも東京大学が開発している。繊維の合間にセンサーを織り込めるので、より高精度なセンシングができるようになり、もちろん洗濯もできる。


東京大学が開発した導電インク(写真提供:東京大学工学部)

すでに製品化も始まっていて、ゴールドウインでは東レが開発した導電性の新機能素材「hitoe(ヒトエ)」を使ったスポーツウエア「C3fit IN-pulse」を発売している。着るだけで心拍数などの生体情報を測ることができ、長時間、身に着けていても違和感がない。センサーが体全体に付けられるので、精度も高いのが特徴だ。ウエアで集めたデータをもとに、効果的なトレーニングをアドバイスするアプリも開発されており、体調管理にも役立てられるという。スポーツウエアだから、老若男女関係なくスマートデバイスを気軽に身に着けられるので、健康管理にも役立つだろう。

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