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見たことのないものを見に行こう

辺ぴな場所で、マニアックなアレンジうどん。 でもね、麺もスープも一級品!!!

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知っとりますか? 福岡県民のうどん愛。

ライターの松鵜です。

博多名物といえば、豚骨ラーメン、もつ鍋、辛子明太子、水炊きが一般的だけど、福岡っ子に言わせりゃ「うどんば忘れちゃいかんバイ!!」てなもんです。

実は、福岡のうどん屋の店舗数はラーメン屋に並ぶほど多く、道を歩けばうどん屋に出合う……とまで言うと大げさですが、町のそこかしこに名店が暖簾を掲げています。

そんな福岡のうどんは、「唇で噛み切れるほど!? 」なんて言われる、やわやわうどん。ゴボウ天や丸天といったトッピングが、こよなく愛されています。

ついでに言うと、うどんの相棒に『かしわおにぎり』や『かしわめし』を注文するというのもド定番。

そういえば“相棒にかしわめし”のスタイルは、ラーメン屋で見かることもありますね。

※写真はイメージです。

[ちょっと余談]福岡がうどん発祥の地なんです。えへん!

ちなみに、博多区にある『承天寺』には、うどん発祥の地の証として『うどん発祥の碑』が建っています。

正確には『饅頭発祥之地』と『饂飩蕎麦発祥之地』と刻まれた碑があり、同寺を開いた聖一国師が大陸から製粉技術を持ち帰ったことにより、建てられたと言われています。

脱線ついでにもう一つ。この承天寺は、博多の夏祭りとして全国に知られる博多祗園山笠の発祥の地でもあるそうです。

今、福岡はうどん戦国時代!?

で、本題にカムバック。

先述したように、やわやわうどんを愛する福岡県民ではありますが、近年は“コシ派”や“もちもち派”など、さまざまな特徴を持った店が増え、「それはそれで♪」と、懐の広いうどん愛(笑)でうどんライフを楽しんでいます。

トッピングに個性を光らせる店や、うどん居酒屋なども続々登場し、まさに群雄割拠といった感じの福岡のうどん戦線。

その中でも、己のうどん道をひたすらに突き進むがゆえに異彩を放つ店が、今回のご紹介店です。

マニアックさは、ウマさを引き立てる調味料!?

店があるのは、福岡市と北九州市の真ん中辺りに位置する宗像市。『沖ノ島と関連遺産郡』の世界遺産登録に向けての活動が沸騰中の、ホットな町です。

福岡市からだと3号線をひたすらに北九州方面に走り、「徳重」の交差点を右折。直売所『赤木の里』を目指して2〜3分進めば、「うどん」とかかれた旗が目に留り、「見っけ!」でございます。

店の名前は「神風亭(しんぷうてい)」

パッと見は、、、、、お世辞にも流行的とは言えない店構え。暖簾で店内の様子も見えないし、初めての人は恐る恐る扉に手をかけるわけですが、この「入る前の恐る恐る」こそが穴場感をグッと盛り上げてくれます。そして、この店のうどんの意外なる上品な味わいを口にすると、「よよよっ!! あれれれ!? なるほどなるほど、これはこれは♡」と、ニンマリとなる感じが高まるんですね、ハイ。

うどんメニューだけで、30種類以上。

てことで店に入ると、まず目に入るのが壁に掛かったお品書き。『鴨せいろ』『キムチうどん』『あさりうどん』『ホルモンうどん』と、「ほうほう、定番も変わり種もウマそうだね」と、心のよだれを拭きつつ目を横にやると「ん! 何?何?『トマトチキンうどん(650円)』?」。

よく見ると店のあちらこちらにお品書きが書かれてあり、『カルボナーラうどん(650円)』『えびみそうどん(650円)』や『グリーンカレーうどん(650円)』『豚しょうが焼きうどん(650円)』『茶漬けうどん(650円)』などの裏メニューも発見。チャレンジ精神に富んだメニューが次々と目に飛び込んできます。

麺が旨いから、変わり種が旨い!ついでに、蕎麦も旨いっす。

にも関わらず『鴨せいろ』を頼んじゃって、、、しゅんましぇん。

というのも、まずお伝えしたかったのが「麺自体が旨い!!」ということだから。店主自慢の手打ち麺は、極細麺、細麺、中麺、太麺に加えて、夏場に登場する中平麺、太平麺の計6種類。それをメニューやお客の好みに合わせて使い分けているそうです。

食感の印象は、コシがあって、ややモチモチ。つるりと喉越しが良く、透明感がある味わいに唸ります。個性派メニューも、この麺あってこそ生きるんですね。

加えて面白いのが、替え玉(300円)を蕎麦で注文できること。うどん屋でうどんの替え玉ができること自体、県内でも珍しいと思うのですが、うどん屋で替え蕎麦とは……有りそうで意外にない発想ですね。

そして、特筆すべきはこの蕎麦が蕎麦屋顔負けのおいしさだということ。一流店で使用するような高級蕎麦粉で麺を打っていて「割に合わんのですけどね、食べて喜んでもらいたいので(笑)」と、サービス精神だけで提供するメニューだそうです。感服!!!!!!!!!!(10個)

さてさて、変わり種もご紹介。

店主に推されて注文したのは『トマトチキンうどん』。

おやおや、想像に反して、汁少なめでの登場です(一緒に出された徳利の中身は後からのお楽しみ♪)。鶏から出たスープに、炒めタマネギの甘味、フレッシュなトマトの酸味&甘味、オリーブオイルの風味がおいしく混ざって、豊かなお味! 後から黒胡椒がピリッと効いて、いいアクセントになっています。ほろほろと身がくずれるまで煮込んだ鶏肉も美味。

で、半分ほどいただいたところで、「いよっ、待ってました!」と徳利のお出ましです。中には出汁が入っていて、これを一気にぶっかけます。するとアラ不思議。似て非なるおいしさに大変身! 和風出汁とトマトの相性の良さに「わぉ! びっくり!」でございます。

そして、食後のとどめは……ゴホンっ、失礼。食後のデザートには『そばゼリー(1個100円)』??? と、もはや想像もつかないメニューに目のぱちくりが止まりません。

蕎麦湯をゼラチンで固めたスウィーツなのですが、優しい和の風味に「おぉっ、意外にも!」と、好評の声が続出とのこと。

で、「『うどん団子(1個50円)』もあるよ」と、畳み掛けるような店主のひと言に、もはや満腹感よりも好奇心が勝ってしまい、思わず注文……。コシのある麺を食べるのにひと苦労してしまうお年寄りや子どものためにつくった一品だそうですが、デザートまで“うどん愛”を貫くとは、これまた感服!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(20個)です。

通も見逃すはず!? だって、あえて見つかりづらい場所を選んでるんだもん。

とはいえ、もっと目立つ場所で、お客さんが入りやすい雰囲気で営業をしたらいいのでは?と質問をぶつけると、

フッフッフッ(笑)、いやいや実はね、、、繁盛したら困るんで、あえて、お客さんが見つけづらい場所で営業しとうとですよ

と、「???」な回答が店主から返ってきました。

どういうことかというと、こちらのうどん、注文を受けてから麺を茹でるうえに、スープもひとつ一つ作っていくので、どうしても一杯を提供するまでに時間がかかってしまうそう。

お客さんひとり一人に対して一杯一杯を丁寧に作りたいけん、混雑したら困るとよ

と、儲けよりも“料理は愛情”を優先するあたりが、愛される理由なんでしょうね。

お店情報

神風亭(しんぷうてい)
住所:福岡県宗像市広陵台1-7-2
電話:なし
営業:11:00〜15:00
定休日:なし


書いた人:
マツータケシ

福岡在住。某出版社を経て、フリーのカメラマン&ライターとして活動中。好きな言葉は「一日三度のメシ」。福岡の安くてうまい穴場を発掘することにはまっている。

カテゴリー : グルメ タグ :
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