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オアシスなど数々のバンドにリスペクトされるTHE STONE ROSESの名盤『THE STONE ROSES』

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かねてから3枚目のオリジナルアルバムの制作が噂されているTHE STONE ROSES。オアシスのノエル・ギャラガーが彼らの新たな活動についてほのめかしていることもあり、話題になっているが、オアシスを始めとする多くのブリットポップ、オルタナティブ系のバンドに多大な影響を与えながら、活動期間中、たった2枚のアルバムしか残さず1996年に解散した(その後、2011年に再結成を果たすが)バンドもそうそういないだろう。90年代の音楽シーンをともに駆け抜けた人たちにとっては、まさに伝説のバンド。そして、やはりTHE STONE ROSESの名盤と言えば、1曲目「I Wanna Be Adored」からギュッと心を掴まれる1stアルバム『THE STONE ROSES』だと思う。

ロック好きなら聴いて損なし!
THE STONE ROSESの1stアルバムがリリースされた時は、気になって早速買いに行った。昔からジャケ買いに近い感覚で、あまりリサーチせずに勘を頼りに選ぶことが多いのだが、THE STONE ROSESの場合はまず、バンド名だ。「もしかしてローリング・ストーンズに影響を受けたバンド? それともガンズ・アンド・ローゼズ?」(実際にはヴォーカルのイアン・ブラウンがストーンズとポール・ウェラー好きだったからとか、もろもろ諸説あるようだ)と単純に気になったのと、1曲目に“憧れられたい”という邦題が付けられていたからだ。1989年当時ロックバンドは以前より身近な存在となっていて、いわゆる“雲の上の存在的なスター”は少なくなっていた。そんな時代に“憧れられたい”とか“熱烈に愛されたい”みたいな、どストレートなタイトルを曲に付けるバンドがいることに妙にテンションが上がった。そして、手にとったTHE STONE ROSESの音楽は期待を裏切らない煌めきと高揚感にあふれていた。ちなみにTHE STONE ROSESは幼少の頃からともに遊んでいたイアン・ブラウンとギタリストのジョン・スクワイアによってマンチェスターで結成されたバンドだ。1stアルバム『THE STONE ROSES』はシングルカット曲「She Bangs The Drums」がUKインディーチャートの1位を獲得したのをきっかけにじわじわと売れ、リリース翌年の1990年にはナショナルチャートで19位を記録。NME誌に“史上最高のアルバム”と絶賛されることになる。が、レーベルとのトラブルやバンドを取り巻く環境の変化がTHE STONE ROSESの活動をストップさせることになった。マンチェスターブームからブリットポップへとシーンが移り変わる中、THE STONE ROSESが2ndアルバム『Second Coming』をリリースするのは1994年の12月。1stにして最高傑作と高い評価を得ながら、約5年もの間、彼らは長い沈黙期間に入ったのだ。

アルバム『THE STONE ROSES』
マニのベースにジョン・スクワイアの鮮烈なギターリフが絡み、レニの力強いドラミングに何とも言えないカタルシスを覚えるオープニングナンバー「I Wanna Be Adored」はイントロからして“キターッ!”という興奮を覚える。なぜ、オアシスなどのミュージシャンが彼らをリスペクトしているかは、このアルバムを聴けば一発で分かるのではないだろうか。美しく広がりのあるメロディーとフックのあるギターのフレーズ。ヒットの引き金となった「She Bangs The Drums」もベースのフレーズにギターのカッティングが被さっていく箇所が印象的だが、そのバンドアンサンブルは聴けば聴くほどに秀逸である。もちろん、このアルバムがリリースされた頃、THE STONE ROSESはまだ無名の存在だ。が、収録されている曲たちを聴くと巨大な会場のフェスでオーディエンスがシンガロングしている光景が浮かんでくるからすごい。後半にいくに従って高揚していくナンバーなど、本作にはバンドマジックが散りばめられている。サイケデリックなナンバー、ファンクなビートの曲、牧歌的でフォーキーな側面を持つ曲など音楽的にもキャパシティーが広く、月日を経て聴いてみてもやはり、これは間違いなく名盤だと思う。

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