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パラダイス山元氏絶賛の「餃子の皮」を求めてモランボンに行ってみた【おいしい社会見学】

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パラダイス山元氏も認める餃子の皮、ここにあり!

フードエッセイの巨匠・東海林さだお氏のエッセイ『猫大好き』(文藝春秋・刊)を読んでいたところ、会員制餃子店を営むことで知られるパラダイス山元さんとの対談を発見。

読み進めていくと、市販の皮ではどこがおすすめか? という話になり、そこでパラダイスさんが挙げていたのがモランボンの「もち粉入り餃子の皮(なま)」でした。

なんでも、「断トツで包みやすいし、もちもち感がいい」(同書より)のだそう。

パラダイス氏が断トツ、とまで表現するんじゃあ、食べてみないわけにはいかないでしょう! スーパーで売られている餃子の皮ってどこのメーカーのものか全く気にしていなかったけれど、スーパーでもそんなにおいしい皮が売られていたなんて……!

この情報を得ていても立ってもいられず、興奮気味にモランボンさんに取材をお願いしたところ、快くOKをいただきました!

というわけで、今回は府中にあるモランボン株式会社を訪れ、その皮の実力がいかなるものなのか、おいしい社会見学という名の下に、確かめに行ってまいります!

今回ご用意いただいたのは、全部で10種類ある餃子の皮の中でも人気の、こちらのラインナップ。先述の「もち粉入り餃子の皮」、そしてお隣は、1番人気のレギュラーサイズ「餃子の皮」、そして後ろに控えるのは「大判餃子の皮」、「うすめ大判餃子の皮」、「棒餃子の皮」合計5種類です。

「もち粉入り」「もちもち食感」といった文字を見ているだけで、期待が高まります。今日はこの5種類を全て、試食させていただきます!

本日、この嬉しい検証にお立ち会いくださったのは、モランボン社員の女性お二人。

餃子の皮をはじめ春巻の皮など、中華皮全般を扱うモランボンでは、餃子をキレイに包む社内資格があるとか。今回ご協力くださったのは、商品開発部の佐藤さん(右)。資格取得後、親子などを対象に、社外での食育イベントでも講師として活躍しているのだそうです。

商品開発部の川村さん(左)に、人気の皮を尋ねてみました。

一番人気はレギュラーの『餃子の皮』。その次が『もち粉入り餃子の皮』ですね。ちなみに、モランボンは市販の中華皮のシェアでトップを占めていて、市場の商品の約半分はモランボンの商品なんですよ

ちなみに、モランボンといえば焼肉のタレでは? と思った方も多いかと思うのですが、実は中華皮の製造・販売を行っていた「ダイヤフーズ株式会社」がモランボンに統合されたことにより、モランボンでの中華皮販売が始まったのだとか。基本的なレシピ等は、ダイヤフーズ株式会社時代のものを受け継いでいるのだそうです。

では、いよいよ、作り方を教わりながら、実際に自分でもその包みやすさを確かめてみます。と、ここで佐藤先生からのアドバイスが。


餃子の皮は30%が水分でできています。おうちで包むとき、みなさんこんな感じでやると思うんですが、乾燥は包みづらさに繋がるんです


こうしてポリ袋に移し替えれば、乾燥を防ぎつつ、取り出しやすくなります

なんと、これは盲点でした……! 意外なコツを教わり、早くも楽しくなってまいりました。材料は、モランボン推奨のレシピにて自宅で作ってきたものを使用します。

今まで餃子包みは母親のやり方を見てマネしていただけだったのですが、どう違うんでしょうか?

まず、指の付け根あたりから指のほうにかけて皮を置き、中央に具を乗せます。見慣れぬ金属製の物体が写っていますが、これは「餡べら」と呼ばれるもので、点心類を作るときに使うものだそうです。モランボン社員のみなさんは、一家に一へらあるという噂も?

そして、餡べらを使って、具を外側に薄く伸ばします。肉の水分を縁に広げるイメージです。

そして、指の付け根側の皮を指先に向かってたたみ、手前の皮は折らず、奥にある皮だけをつまんで折っていきます。さっきの肉汁と、乾燥保護法により皮は十分にうるおっているので、水をフチにつける必要はありません!

それにしてもこの「餡べら」、今までの餃子づくりはなんだったの?と思うくらい使いやすく、スーパーの皮売場でも販売してほしい逸品でした! 一度に取れる具の量がほどよく、平にならしやすく、スプーンのようにへこんだ部分に具がたまらないし、フチにのばすのもラクだし……とメリットを挙げたらキリがありません。

こうして先生に教わり、キレイな餃子ができましたー

このように欲張ると

最後にはみ出すハメになるので、注意が必要です。

さて、今回のメインテーマである、「もち粉入り餃子の皮」もち粉入の包みやすさ検証に移ります。

こちらはレギュラーの「餃子の皮」

そしてこちらはもち粉入り。先ほどと違って、指がほとんど透けていません。それもそのはず、「もち粉入り餃子の皮」は皮が厚めになっており、レギュラーサイズが0.75mmなのに対して、こちらは1.1mmとモランボン最厚の仕様だからです。

川村さんからも

ぶ厚くて、それが包みやすさに繋がっているんだと思います。あと、もち粉の効果で生地がのびやすいことも関係しているかもしれませんね

とのコメントが。

なるほど、では、両者の伸び具合を比較してみましょう。こちらは「もち粉入り餃子の皮」。

こんなに伸ばしても、まったくちぎれる気配はありません。

そしてこちらが、レギュラーサイズの「餃子の皮」。

もち粉入りにくらべ、伸びは弱めです。

上が「もち粉入り餃子の皮」で、下が「餃子の皮」。両者の伸びの違いは、明らかです! これだけ伸びがよく、分厚いので、具をたっぷり包んでも破れにくく、閉じる時も皮のほうが柔軟に対応してくれるんですね。

パラダイス氏が「断トツに包みやすい」というワケが、だんだんと解明されてきました。そして、包んだあとも気を抜いてはいけません。包み終えたあとの皮からも、水分はどんどん蒸発して行きます。特に、ワイワイキャイキャイと楽しく餃子を包んでいると、完成する頃には表面が乾いてカピカピになってしまうことも。こうしてラップなどで覆い、水分の蒸発を防ぐことが大切なのだそうです。

こうして、5種類の餃子を包み終えました。いよいよ、焼きに入ります。

しっかりと鍋肌に押し付けるようにして、キレイな焼き色が付くように並べます。

こちらは棒餃子。このくらい焼き色がついたら、水を入れます。

そしてフタをして、しばし待ちます。この餃子を焼いている間に、かの有名な大阪名物「点天」風の包み方も、教えてもらいました!

まず、真ん中に少なめに具を乗せます。

端1/3くらいを、具にかぶせるようにたたみます。

そして皮を90度回転させ、

手前から向こうに向かってたたみます。次は、この右端のツノをつまんで……

左上に向かってたたみ、キュッと押し付けるように。

この動作を3回繰り返します。

上から見るとこんな感じ。

これで、点天風ひとくち餃子の完成です! 皮が多めで具が少ないので、少し冷めてもおいしさが変化しにくく、皮をたくさん味わいたい人にもオススメの包み方だそうです!

そうこうしているうちに、いよいよ焼き上がりました!

これが、今回の精鋭餃子ファイブ! いよいよ、お待ちかねの試食タイムです。

まずはレギュラーサイズの「餃子の皮」。皮サイズは直径90mm、厚さ0.75mm。皮よりも、具の存在を感じます。レギュラーといいつつも、普段野性的な餃子を食べているのか、繊細な感じを受けました。皮はあくまで脇役に徹している印象です。もっちり感よりも、焼きたてのパリパリ&カリカリとしたクリスピー感が際立っていました。

続いて、今回の大本命「もち粉入り餃子の皮」!

こちらはレギュラーサイズと直径は同じく900mmですが、生地は分厚く1.10mmです。あきらかに、もっちり感が増しています。想像以上です! かすかにもっちり感が増している程度かな、と想像していたのですが、それどころではないあきらかなもちもち感。しかも、うどんなどに感じるコシの強いもちもち感ではなく、お米由来とはっきりわかる、新しいもちもち感を感じさせます。厚みの差も、はっきり違いを感じました。さきほどの皮はパリパリしてサックリ噛み切れる感じですが、こちらは歯が生地に埋もれていく充実感を堪能できるタイプです。皮の存在感が、各段に増しています! こんなに違いがあったとは……。

続いては、「大判うすめ餃子の皮」。直径は1cm大きくなって100mm。厚さはレギュラーサイズと同じ0.75mmですが、大判になった分、面積に対する厚さの比率からいうと薄めになっています。大きい分具がはみ出にくく包みやすいので、レギュラーよりこちらを推すファンもいるとか。食べてみると、ボリュームだけでなく、不思議と厚みも感じます。皮のサイズが大きく生地の絶対量が多いためでしょうか?

そしてお次は「大判餃子の皮」。さきほどと同じく、直径は100mm。そして皮の厚みは、レギュラーより厚く、「もち粉入り餃子の皮(なま)」よりやや薄い1.00mmです。ボリュームをしっかり感じて食べ応えがあり、これが普段庶民的な中華料理店で食べる餃子に最も近い印象を受けました。「もち粉入り餃子の皮」とは違って、小麦粉特有の弾力を感じます。個人的には、この皮が最もスタンダードな味わいだという印象です。

そして、最後を飾るのは「棒餃子の皮」。こちらは円形ではなく80mm×110mmの長方形で、厚さは約0.75mm。レギュラーをはじめ多くの皮に使われている厚さです。鍋に触れる面積が広いぶん、パリパリ&サクサクの食感を存分に味わうことができます。クリスピーな餃子を好む人にオススメ。皮をパタンパタンと折るだけで包めてラクなのに、お店風の凝った感じも出せて、ちょっと自分でも買ってみようと思いました!

さらに、餃子の皮を使ったプチデザートも!

『もち粉入り餃子の皮』を沸騰したお湯でゆがくと、生八つ橋みたいな感じにもなりますよ!(佐藤さん)

ココアパウダーをふりかけてもらいました! 見た目は一見ティラミス風でもあります。「アイスとか乗せたら美味しそうー!」「ぷるぷるですねー!」「砂糖ときなこをたっぷりかけても美味しいんですよー☆」とノリは完全女子会に。実際、この取材が決まったあと、モランボンの女性陣で餃子パーティーを開催したのだそうです! 包みながら飲みながらの宴は、気づいたらあっという間に6時間経過していたとか(笑)

「さっきの餡べらもですが、餃子ファンとしては餃子グッズがもっと買えるといいのになあ」と告げたところ、なんとデッドストックのぎょうざストラップをいただいてしまいました! ちゃんとリアルな焼き目がついています。

昔、餃子ストラップを社で作ったんですよ。以前、府中本町駅の近くで、フラッグシップショップを作って餃子を販売していたこともあったんです(川村さん)

知られざる歴史も披露していただきました!

ストラップや、餃子に関する資料、松木安太郎さんの笑顔がまぶしいカタログや新商品のおみやげなどもいただき、モランボンさんをあとにしました。

「包みやすい皮は、美味しさに直結する」この金言を手肌でも胃袋でも存分に味わった、2時間でした!


書いた人:
増山かおり

(ますやま・かおり)1984年、青森県七戸町生まれ。東京都江東区で育ち、早稲田大学第一文学部卒業後、百貨店勤務を経てフリーライターに。『散歩の達人』(交通新聞社)、『LDK』(晋遊舎)、『New Roses Web』(産経デジタル)などで執筆。著書に『JR中央線あるある』(TOブックス)、『高円寺エトアール物語~天狗ガールズ』(HOT WIRE GROOP)。

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