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あなたのアイデアがまるで的外れなのには理由があった

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 企画を生み出したり、アイデアを形にしたりする現場でよく言われることですが、どんどん斬新なアイデアを生み出していく人と、ほとんど案も出せずにオロオロしているだけの人がいます。もちろん知識の豊富さも大きな要因の一つではあるのですが、アイデアを生み出せる考え方や実行力であったり、姿勢であったりというところが非常に重要です。

 シリコンバレーに本社を置き、世界規模で展開するデザインコンサルタント会社IDEO。1991年に設立され、デザイン業界のみならず世間一般からも注目を集めています。その理由は、彼らのデザインが社会に対してイノベーションを起こし続けているから。
 そんなトップデザイナー集団IDEOが火付け役となり、確立されたスキルを一冊の本にまとめたのが『超図解「デザイン思考」でゼロから1をつくり出す』(学研プラス/刊)です。

 では、まるでアイデアが湧かない人や発想力が足りない人に共通する点とはどのようなものなのでしょうか。3つピックアップしました。

■思い込みが過ぎて、他人の行動を観察しない
 IDEOが実践する「デザイン思考」は、人の行動を注意深く観察することを重視します。それは、「顧客はいつも正しい」を前提にしているからです。
 「こう使ってほしい」とリリースしたプロダクトが思わぬ使い方をされることがあります。例えば音楽を流しながらデジタルカメラの動画機能でそのCDのジャケットを写し続け、自分なりの動画を作って音楽を楽しむ。この使い方は、造り手からすれば想定外ともいえるものですが、顧客にとっては正しい使い方です。
 「こうであるはずだ」という思い込みは時に発想を阻害します。顧客がどんなニーズを抱え、価値を求めているのかという観察をすることが、新たなイノベーションにつながるといえます。

■自分のアイデアにこだわり続ける
 過剰なこだわりは固定観念へと変わりやすく、斬新な発想を遠ざけてしまいかねません。ブルー・オーシャン戦略で著名なチャン・キム氏とレネ・モボルニュ氏は、「4つのアクション」というフレームワークを生み出しました。これは、既存のプロダクトに対して「取り除く」「付け加える」「大胆に減らす」「大胆に増やす」という4つのアクションを取ってみて考えるというものです。
 例えば、より使い勝手のいいノート型パソコンを、と考えたときに「もっと高性能な機械に」など、「付け加える」ことにこだわり続ける人はいるでしょう。しかし、実際のイノベーションは真逆で起きました。キーボードを取り除き、ハードディスクやメモリの容量を大幅に減らします。そこにネット機能を大胆に増やし、クラウドのストレージを付け加え、軽いOSを搭載した。こうして完成したのがタブレット型端末です。
 こうしたフレームワークを使うことで、自分が今持っているアイデアに固執することなく柔軟に頭を使うことができます。そして、それこそがイノベーションを生むきっかけになるのです。

■失敗をおそれてしまう
 失敗をおそれている人が発想を形にすることはできません。
 アイデア実現のカギは「とにかくトライする」こと。何度も失敗してもあきらめずに続けることです。もちろん、失敗が目的化してしまってはいけませんが、デザイン思考においては「失敗しながら前進する」がモットー。改善を繰り返し、磨き上げていくのです。
 また、もう一つ重要なのは、従来の「企画から計画へ」という流れではなく、「いきなりトライする」ことです。アイデアが生み出されたら、まずは「プロトタイプ」(試作品)を作ってみる。それはちゃんとしたものではなく、もっとも「手軽」「短時間」「低コスト」で作れるものがよいでしょう。時にはラフスケッチ、時にはマンガ、時には立体物、いろいろな形がありますが、関わる人たちがイメージしやすく、そして改善を重ねられるような形がいいでしょう。

 急速に社会やテクノロジーは進化しており、私たちはその中で社会のニーズにあったプロダクトを生み出し続けていかなければいけません。しかし、一つのことに固執していたり、頭が頑固になっていると、その変化についていくことができず、やがて「使えない人」「何も生み出せない企業」と認定されてしまうかもしれないのです。
 今後、組織としても個人としても「デザイン思考」を取り入れ、イノベーションを起こせる環境作りをすることが成功するかどうかのカギとなります。時代遅れの企業になるのか、それとも時代を作る企業になるのか、それが決まるのがまさに「今」なのでしょう。
(新刊JP編集部)


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