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【宙にあこがれて】第55回 惜別の「梅組」第30回百里航空祭

10月25日、茨城県小美玉市の航空自衛隊百里基地で、第30回航空祭が開催されました。昨年は航空観閲式があった為、百里基地の航空祭は2年ぶりの開催となります。

当日は岐阜基地(岐阜県)、築城基地(福岡県)でも航空祭が開催され、航空自衛隊の航空祭が同時に3ヶ所で開催されるという珍しいことに。ブルーインパルスは築城基地の航空祭に参加しました。ブルーインパルスがいない為、来場者は少々期待はずれのような感じもありましたが、その分所属各部隊が頑張ってくれました。

快晴の空のもと、天候偵察を兼ねたT-4練習機によるオープニングフライトの後、百里基地に所属する各部隊の航空機が編隊航過飛行の為、次々離陸します。

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F-4EJ改がフォーメーションテイクオフ

F-4EJ改がフォーメーションテイクオフ

この際、各飛行隊の編隊長が思い思いのアナウンスをしていきました。第501飛行隊は最後に「ハッピー・ハロウィン!」とあいさつ。中でも出色だったのは、百里救難隊でした。民間航空会社の便に乗った際に聞かれる「機長アナウンス」の体裁で

「百里救難隊をご利用くださいましてありがとうございます。当機は定刻通り……(中略)茨城空港到着は、9時45分を予定しております」

と、茨城空港(百里基地)行きの便という設定で航過予定時刻を知らせる徹底ぶり。実際のところ、我々が「百里救難隊を利用」する際は、命の危険があって救出してもらう場面ですから、航空祭ならではと言えるアナウンスでした。

これとは別に、第305飛行隊のF-15Jが2機離陸。機動飛行を見せます。飛行隊の配置換えの為、第305飛行隊は来年度から宮崎県の新田原基地へ転出します。1978(昭和53)年の部隊新編から長年ホームとしていた百里で、第305飛行隊がF-15による飛行展示を行うのは、今年が最後の機会。会場へのアナウンスでも、再三「305飛行隊のF-15による機動飛行は今年で最後」と言及していました。

F-15Jの機動飛行

F-15Jの機動飛行

編隊航過飛行、まずは第302飛行隊のF-4EJ改、第305飛行隊のF-15J、第501飛行隊のRF-4Eが2機ずつ、計6機によるデルタ編隊。

6機による編隊航過飛行

6機による編隊航過飛行

続いて編隊を組み替え、3機ずつの編隊に。一方は降着装置を下ろしたダーティコンフィギュレーション、もう一方は通常の状態でやってきます。降着装置を下ろしていると空気抵抗が大きく、姿勢を維持して編隊を組むのは大変ですが、ピッタリ合わせてきました。

ダーティコンフィギュレーションでの3機編隊

ダーティコンフィギュレーションでの3機編隊

通常姿勢の3機編隊

通常姿勢の3機編隊

この後は、百里救難隊の救難捜索機U-125Aと救難ヘリコプターUH-60Jが編隊を組んで航過します。ジェット機であるU-125A(巡航速度:時速約820km)は、速度の遅いUH-60J(最大速度:時速約265km)と編隊を組むので、着陸時のような失速寸前の遅い速度で飛行しているのですが、風の方向がクルクル変わって定まらない上、すぐ隣でヘリコプターが空気をかき回して飛ぶ中、全くブレずにゆっくり飛ぶ姿はすごいの一言。ジェット機が遅く飛ぶのは大変なんです。

百里救難隊の編隊飛行

百里救難隊の編隊飛行

航過飛行終了後、百里救難隊はそのまま捜索救難展示に移行します。UH-60Jからは救難員(メディック)が自由降下傘MC-4で降下。このパラシュートは、陸上自衛隊の第一空挺団で使われているものと同じです。

百里救難隊メディックのパラシュート降下

百里救難隊メディックのパラシュート降下

この後、担架をUH-60Jでホイスト収容するなどの展示が行われました。

救難隊の展示に続いては、第302飛行隊のF-4EJ改によるスクランブルと空対地射爆撃のデモンストレーション。低空で迫力ある機動を見せます。

F-4EJ改のデモフライト
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