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アンジェリーナ・ジョリー監督の『不屈の男 アンブロークン』、2016年2月に日本劇場公開決定

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東京にて ─ アンジェリーナ・ジョリーが監督を務め、第二次世界大戦中の戦争捕虜を描き物議をかもした伝記映画『不屈の男 アンブロークン』が、ついに日本での配給先を見つけ、日本公開への道筋が開けた。

同作で主演を務めたジャック・オコンネルは、B-24の爆撃手であり、ベルリンオリンピックに出場し長距離ランナーとして入賞した経験もあるルイス・ザンペリーニを演じた。

昨年、『不屈の男 アンブロークン』は、日本の右翼派閥からの抗議と脅威の対象となった。彼らは、本来であれば米ユニバーサル・ピクチャーズの作品を日本で配給することになる東宝東和株式会社を説得し、同作の日本公開は無期延期となった。現在、同作は、当初よりも小規模ではあるが、2016年2月に日本公開を予定している。

今回の公開を請け負うのは、インディーズ作品を多く取り扱う配給会社ビターズ・エンドだ。当面の間、同作は単館上映となり、東京渋谷区にあるシアター・イメージフォーラムでの上映が決まっている。

ジョリー監督は、繰り返し日本での公開を呼びかけていた。ジョリー監督は同作について、劇中に、ミュージシャンで俳優の雅-MIYAVI-が演じる捕虜監視官“ワタナベ”の残酷で虐待的なシーンはあるが、敵対感情をあおる反日映画ではないと語っている。

同作は米ユニバーサル・ピクチャーズによって2014年12月に米公開され、全世界で1億6200万ドルの興行総収入を記録した。今回の日本での公開規模の小ささを考えると、全世界での興行総収入は大幅には変わらないだろう。

『不屈の男 アンブロークン』は当初、2015年1月もしくは2月に日本公開を予定していたが、特定の団体には所属せずインターネット掲示板『2ちゃんねる』やブログなどを通じて自分達の意見を主張する“ネット右翼”と呼ばれる、ネット上で右翼活動を行う集団の攻撃にあった。

あるブロガーは、「この信じられないくらいに非人間的な振る舞いの描写は、反日映画だと思われて当然だ」と、執筆した。また別の人物は、「アンジェリーナ・ジョリーは、来日した時には作り笑顔で日本が大好きと言っているくせに、自分の国に戻ったら反日映画を作っている」と発言した。

ビターズ・エンドが同作の日本配給を正式に発表したのは、東京国際映画祭の初日となる2015年10月22日だ。

東京国際映画祭は、2009年にも、オーストラリアのドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』の日本での残酷なイルカ虐殺シーンをめぐって、予定されていた公開を停止するべく酷い論争の場となった。しかし、日本映画監督協会だけでなく多くのメディアの著名人も、公開停止は言論弾圧にあたると非難し、同作は映画祭と劇場との両方で上映されることとなった。

この他に、現在ニューヨークに拠点を置き、ベオグラード・ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞した日本の政治姿勢を批判するドキュメンタリー映画『選挙』を監督し、自ら“観察映画”と呼ぶドキュメンタリー映画を製作する想田和弘監督が、日本の右翼派からの非難を浴びている。

もっと見る:映画『Unbroken(原題)』、日本では公開されない可能性(英文)

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