東中野「さわや」のアラフィフ美人ママの人情あふれるおふくろの味
下関マグロの「ニッポン全国美人ママさんハシゴ酒」
第5回:東中野「さわや」規久子(きくこ)ママ
ありがたいことに、美人ママ情報をくださる方がポツポツ出てきた。
知り合いの編集者が
「マグロさん、いいですねぇ、美人ママの連載。推薦したい美人ママが東中野にいるんですよ。立ち飲みでもいいんですか?」
おー、立ち飲み、いいじゃない。
実は他の方からも、同じくこちらのママを推薦する声があった。
これは間違いないでしょって、ことで東中野駅。
20代のころ、東中野に住んでいたんだよね。そのころと比べるとずいぶん変わった。前はJRだけだったけど、今は大江戸線も通っているしね。
今回のお店はこちらのギンザ通り商店街。JR東中野駅東口から山手通りを渡った場所に入り口がある。
駆け出しのライターだった僕は、3畳風呂なしのアパートに住んでいたんだけれど、駅からこの商店街を抜けたところにあったんだよね。懐かしい!
それにしても、この商店街が「東中野 ギンザ通り」だって、初めて知ったよ。
あー、この八百屋さんは昔からあるなぁ。本屋さんはなくなっている。
商店街に入ってすぐ、左側にお店を発見。
「さわや」さんですね。こちら、事前情報によれば、こちら、いまは立ち飲みのお店なんだけれど、もともとはお惣菜屋さんだったんだそう。立ち飲みと言えば、酒屋さんが店先で飲ませる角打ちが一般的。珍しいところでは大井町にある「肉のまえかわ」は肉屋から立ち飲み屋になった例もある。
店頭に置かれた小さなポップが素敵。好きなお酒+お惣菜3品が¥900だそうだ。
高まる期待。
そして、どんな美人ママさんが待っているのか。。。ちょっとのぞいてみよう。
うわぁ、ものすごい種類のお惣菜だぁ!
まずは冷蔵ディスプレー!
そして、唐揚げ、どーん!
串カツ、残り2本!
茄子の田楽、うまそー。
なんか、興奮するなぁ。
立ち飲みは平日は16:00から。
そして、土曜日はお昼から立ち飲めちゃう。
くーっ。まずは、好きなお酒かぁ。僕はハイボール。同行した編集のMさんも同じくハイボールを注文。
じゃ、ハイボール2つください。
と、お総菜コーナーの奥に声をかけると……。
「はーい」とハイボールを持っての美人ママの登場。
規久子さん。
いやぁ、評判通りの美人ですなぁ、と言うと
「そんなぁ、もうアラフィフなんですよ」
と笑うママ。アラフィフだなんて、さらに素敵。
ママと乾杯がしたいので、ママもなにか飲み物を……。
「それじゃ、ジンジャーエールをいただきますね」
ママはいけるクチなのだそうだが、仕事中はアルコールを飲まないそうだ。
それじゃ、ママとの出会いに乾杯!
あ、ママも立ち飲みですね。なんだか、カウンターを挟んだりじゃなく、こうしてお互い立って飲むってのが、なんだか新鮮。
美人ママライターの下関マグロです。これ、名刺です。
「マグロさんって本名じゃないですよね?(笑)」
あ、ペンネームですねぇ。今日は、マグロありますか?
「ここに出ているものだけなんですよ」
あの、おつまみセットというのをお願いしたいのですが。
「グラムいくらで売っているものから3点選んでください」
じゃ、唐揚げもらっちゃおうかな。それに、うの花と野菜の粒マスタードマヨってやつ。
こんなかんじのおつまみ3点盛り。
やっぱ、ハイボールには唐揚げでしょ。
くー、うまい!
たまらんねぇ。
ちなみに編集のMさんが注文していた3点はこんなかんじ。
これに飲み物がついて900円のセットって、いいかんじだ。
あっという間にぐびぐび飲んで、ママ、ハイボールおかわり。
今度は、個別にお惣菜をいただこう。
さっきから、アジフライが気になってるんだよね。
かなり肉厚。
とりあえず、ソースをどぼどぼ。
スタンバイ完了!
こいつをがぶりとやる。
ちょうど揚げたてで熱々!
そして肉厚のアジフライは絶品だね。
ますます、ハイボールが進む。あー、でもビールがほしくなっちゃうね。
ママ、生ビールお願いします。
「はーい」
「3年前に立ち飲みを始めたんですけど、最初のころはビールサーバーからビールを注ぐのを見られるのがいやだったんですよ」
えっ、そりゃまたなぜ?
「私、ちょっと手際が悪いんですよ(笑)。はい、どうぞ」
今はもう、すっかり板についてますよ。
手際、めちゃくちゃいいじゃないですか。おいしそうな生ビール!
「そうですか? 褒め上手なんですね(笑)」
あ、規久子ママ、なすの田楽お願いします。
このなす田楽もめちゃくちゃおいしかった。
まあ、お惣菜屋さんのほうはもう40数年やっていらっしゃるので、味は保証付き。
お惣菜を買うお客さんがひっきりなしにやってくる。
立ち飲みの席から眺めるとこんな感じ。
飲んでいる姿がお惣菜を買うお客さんから丸見え。
でも、安心してください。
奥にもうふたつテーブルがあり、そちらは隔離されているんです。
「お惣菜を置いてあるところがどんどん空いてくるので、そこをテーブルにしたりして、みなさん自由に飲んでいらっしゃいますよ」
「これ、どうぞ」
おっ、なんでしょう。
「自家製の糠漬けです」
ああ、最後にさっぱり、いいですね。
お母様の代からもうずっと使っているぬか床でつけているんだそう。
そういえば、どの料理もおふくろの味ってかんじ。
ちなみに、お母様は80歳。ときどきお店を手伝っていらっしゃるそうで、この日もタイミング良くいらっしゃった。
照れるお母様に無理を言って登場していただいた。お母様も美人である。
23時に店をしめると、そこから規久子ママが飲み始める。
おもにワインが多いのだとか。入れ替わりで、規久子ママの弟さんが午前4時からお弁当やお惣菜の仕込みをしているのだそうだ。お店はご兄弟と主婦の女性を中心にした店員さんたちで一所懸命に切り盛りされている。この近所に住んでたら、本当に毎日通ってしまいそうだ。
そして、規久子ママだけの写真。
「あー。常連のお客さんに見られたらどうしよう」
と何度も照れる規久子ママ。
平山カメラマンが「撮っていいですか」とカメラを向ける。とても恥ずかしがってらっしゃったが、そこが実にチャーミングだ。これはファンの男性が多いのもうなずける。
大人の男であれば、彼女の凜とした美しさにイチコロになってしまうだろう。
あ、それじゃ、最後にきまりの質問があるので、お願いします。
美人ママFile #005
東中野「さわや」規久子ママ
お店のモットーを教えてください。「自分の家のリビングにいるようなかんじでくつろいでください。自分の家でご飯を食べるかんじでね」 ママさんの好きな男性のタイプは?
「第一印象でぐいぐい引っ張っていってくれそうな人」 自分の性格をひとことで言うと?
「おっとりしてますね(笑)」 いちばんの得意料理はなんですか?
「ドライカレーですね。私、辛いものが苦手なんで、私が作ると辛くないのですが、お子さんや辛いものが苦手な方に好評です」 どんな言葉で口説かれたらドキッとしますか?
「“安心していいよ”ですかね……照れますね(笑)」 『メシ通』の読者にひとことお願いします!
「東中野にこられたら、気軽に飲みにいらしてくださいね」
お店情報
「さわや」
電話番号:03-3368-9647
住所:東京都中野区東中野3-7-26 1F(東中野駅東口から東中野ギンザ商店街)
営業時間:11:00~23:00 立ち飲みは月~金 16:00~23:00(LO22:30)土曜日 12:00~定休日:日曜、祝日
写真:平山訓生
書いた人:
下関マグロ
(しものせき・まぐろ)1958年生まれ。山口県出身。出版社、編集プロダクションを経てフリーライターへ。『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『歩考力』(ナショナル出版)『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)など著書多数。
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