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孫への相続がわかりません

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Q.

 一人っ子の主人が7年前になくなり、子供二人と私と3人で暮らしています。 亡くなった主人のお母さんは自分のお兄さん以外に身内はいません。土地と家の相続になった場合、代襲相続で孫二人に権利があるといいます。それにあたり、子供二人の名前と生年月日を記入し、遺産分割証書?を作成したいようなのですが、亡くなった主人のお母さんに借金があるとも限りません。まだ先のこととは思いますが、仮に亡くなった夫のお母さんが他界した場合は、孫に必然的に遺産相続できるなら、そのときは残っているなら相続させてもらいたいと思っていますが、そのような考えはいかがでしょうか。

(40代:女性)

A.

 亡くなられた旦那様のお母さまの身内がお兄様おひとり、という場合、ご指摘いただいたように代襲相続でご相談者様のお子様2人(義母から見たら孫)が財産を相続することになります。

 代襲相続とは、被相続人(財産を渡す側)が亡くなり、相続が開始する前に相続人(貰い手側)が死亡している場合には、相続人の地位が相続人の子(被相続人からみたら孫)に移るというものです(民法887条2項)。

 今回のケースでは、すでに旦那様(本来的には義母の財産を相続する立場)がすでにお亡くなりになられているため、その地位が義母にとって孫であるご相談者様のお子様に移っているということになるため、相続の権利が発生します。
 ご相談内容からは、法律上は義母のお兄様への相続は発生しません。
 しかし、遺言などでお兄様に財産を譲り渡すなどのことが定められた場合は、当該内容が優先されることにご注意ください。

 ご指摘されている遺産分割証書とは、おそらく「遺産分割協議書」のことであろうと思われます。これは、被相続人の死亡後に誰が、どのような財産を相続するかを相続人全員で合意していることを示す書類になります。絶対に作らなければならない、というわけではありませんが、実務上は不動産などの所有権移転登記をする際に必要になるので、ご相談者様のケースでは作成する必要があると思われます。

 基本的には被相続人の死亡後に作成されるのが通常ですが、「生前協定」として被相続人の存命中に作成することもあります。
 しかしながら、生前協定を取り交わしていても、被相続人が亡くなるまでに財産状況は変化しますし、法律上の効力もないので、あくまで「安心材料」として揉めるのを防ぐひとつの手段であるとお考えください。

 最後に、義母に借金があるかもしれないという心配がある場合の対応をご回答いたします。こうした場合、限定承認(民法922条)という手法があります。これは、相続財産と借金を比較して、相続財産が上回っていれば、借金を差し引いた部分のみ相続するというものです。借金が多かった場合は、それを背負うことはないので安心してください。

 限定承認を行う場合は、相続人が複数いる場合、全員が共同して行わなければならないとされています(民法923条)。今回のケースでは、遺言などがあればそれによって相続する人、いなければご相談者様のお子様2人になります。
 手続きは、被相続人が亡くなった後に開始します。

 手続きが複雑で、期間の制限などもあるため、当該方法を選択したい場合は、相続問題に長けた弁護士などの専門家に依頼されることをおすすめいたします。

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