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阪神が金本監督就任で急速な若返り 巨人の監督人事に影響か

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 通算12年間で巨人をリーグ優勝7回、うち日本一3回に導いた名将・原辰徳監督(57)の後継者に選ばれたのは、監督候補として名前が挙がり続けた江川卓氏(60)ではなく、40歳の高橋由伸だった。その擁立劇の背景に何があるのか。

 一つは野球賭博の発覚だ。今後どんな事実が出てくるかわからず、「身体検査」の煩雑さもあり、部外者は入れづらい。また膿を出し切り生まれ変わったことをアピールするためにも若くさわやかなイメージが求められる。その条件に合致するのが高橋だったのだ。

 そして、この点については、ライバル・阪神の動向も大きく影響しているとの見方がある。阪神は金本知憲氏(47)が新監督に就任し、急速な若返りが進んでいる。

「和田豊監督(53)の退任後、一時は岡田彰布氏(57)の監督復帰が濃厚と見られていましたが、比較的早い段階で金本新監督の就任が発表された。ライバル球団が心機一転を図り、思い切った若手監督に切り替え、コーチにも2000年代に活躍した世代が一気に入閣するといわれている。

 加えて南信男・球団社長の辞任というフロントの刷新まで行ない、ファンも驚くほどの新生・阪神をアピールしている。スキャンダルを起こして阪神以上に変わらなくてはいけない巨人としては、今までとは違うカラーを印象付ける必要に迫られた、と考えざるを得ない」(在阪スポーツ紙記者)

 特に巨人は、今回の野球賭博事件では所属する3選手が関与していたことが明らかになったことで、ファンが離れてしまうことを恐れている。野球評論家の江本孟紀氏は、「だから人気のある高橋にお鉢が回ってきた」と語る。

「最近の監督人事には2種類ある。1つはしっかりとしたビジョンがあってチーム作りのできる監督を選ぶ方法。もう1つは相変わらず、人気者を据えて客さえ入ればいいという考え方。巨人は明らかに後者ですね。生え抜きのスタープレーヤーを起用しないとファンは納得しないという妙な幻想があるし、チーム作りよりも集客を必要以上に重視する傾向がある」

 他にも後任として名前が取り沙汰された、現一軍ヘッドコーチの川相昌弘氏、同投手コーチの斎藤雅樹氏の名前が消えたのも、集客面に問題ありと判断されたからだといわれている。

「本来なら高橋監督までの“つなぎ”として、どちらかが後任に落ち着くのが自然でしょう。しかし、今回は野球賭博事件という最悪のイメージダウンが重なった。申し訳ないが、地味で集客力に不安のある2人ではこの空気を覆すパワーが足りない」(前出の記者)

 人気面では、江川氏に問題はなかった。ナベツネこと渡邉恒雄・球団最高顧問の言葉が思い返される。2011年に起きた「清武の乱」。当時球団代表兼GMだった清武英利氏が、渡邉氏による人事介入があり、「江川ヘッドコーチ」を提案されたことを暴露した事件だ。清武氏はその時に渡邉氏が語ったとされる発言を明かしている。

「江川なら集客できる。彼は悪名高いが、悪名は無名に勝る」

 ただ、渡邉氏はこうも語っていたという。

「彼をヘッドコーチにすれば、次は江川が監督だと江川もファンも期待するだろう。しかし監督にはしない」

 やはり江川監督の目は、どう転んでもなかったということなのだろうか。

※週刊ポスト2015年11月6日号


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