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VW不正問題の追及に中国が消極的な理由 消費者からは不満も

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 モータリゼーションが急速に進む中国においても、VW不正問題は重大なイシューのはずだ。だが、追及の姿勢はさほど盛り上がっているわけではない。情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏がレポートする。

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 フォルクスワーゲン(VW)が違法ソフトウエアを使って排ガス規制を不正に逃れていた問題が世界を揺らしているが、この問題はVWグループの別ブランドであるアウディやポルシェのイメージまでをも損なうというだけでなく、ディーゼルエンジン車のすべてに対する大きなダメージにとなって自動車業界に重くのしかかっている。

 なかでもかねてからVW車の躍進が伝えられてきた中国市場の反応には注目が集まっていた。

 VWの不正が明らかになっても、中国は当初、VWに対して即座に厳しい対応を採ることはなかった。その理由は、中国国内で販売されたVWのディーゼルエンジン車は、そのほとんどがトラックで、台数的にも問題は大きくないと考えられたからだった。だが、一方で、中国進出30年超というVWが中国政府との間に築き上げた蜜月関係によって政治的な配慮がされたのではないかという不満も中国の消費者からは聞こえてきたのだった。

 VWの2014年度の中国市場での売り上げは367万台で、トヨタ(103万台)を大きく引き離していることからも中独の距離の近さは指摘されてきた。

 だが、中国がこの問題に消極的なのは、ドイツとの特別な関係ばかりではないと語るのは、経済誌の記者だ。

「何といっても中国の国内自動車メーカーに適用されている基準がいい加減だというのは周知の事実ですから……。そのことは北京の中関村空気汚染防控聯盟で馬哈貿易有限公司の修春林社長が公開した資料で明らかでしょう。

 多くのメディアで報じられたその資料によれば、『国内の自動車が提出している排ガスに関するデータは、その80%がニセモノ』だというのですから。まあ、要するにVWのことを非難できないというわけですね」

 思わぬところにVWの応援団がいたというわけだ。


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