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約20年ぶりに姿を現した「奇跡のウサギ」。地球温暖化に苦しんでいた・・・

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岩陰からひょいっと顔を向ける、テディベア似のぬいぐるみのようなこの生き物。新疆ウイグル自治区で、およそ20年ぶりに目撃され、「パンダよりも断然カワイイ!」とネット上でも話題が沸騰しています。しかし、そこには絶滅の危機が…。

 テディベアみたいな
愛嬌たっぷりの野生ウサギ

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中国北西部、カザフスタンやキルギス共和国と国境を接する天山山脈で、およそ20年ぶりに目撃されたのが、愛くるしい動物「イリナキウサギ(Ili Pika)」です。英語でイリ(Ili)とは、新疆ウイグル自治区とカザフスタンとの国境に位置する地域のこと。つまり、天山山脈にのみ棲息する希少な野生ウサギなのです。

20余年ぶりの再開に
「興奮しっぱなしだった」

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「岩陰に動くものを発見。それがイリナキウサギだ分かると、興奮が止まらなかった」

このレアな野生動物の撮影に成功したのは、自然環境科学者のLi Widong氏。実は、天然資源や大気汚染の実態調査のため、中国政府の命を受け、1983年にこの地を訪れた際、最初にイリナキウサギを目撃したのも彼。しかし、この地の野生動物の生態には精通していなかった当時のWidong氏、地元の牛飼いたちにたずねても、その種は不明でした。そこで、一匹を捕獲し国科学院に送ったところ、このモコモコの生き物がナキウサギの新種であることが判明したのです。
National Geographic」の記事によれば、大まかなの棲息地の絞り込みはされてきたものの、1983年以来、目撃証言はわずかに数回あったのみ。これまでに29頭の確認ができているものの、最後に目撃されたのは1990年代初頭だそう。

“奇跡のウサギ”に迫る
地球温暖化の余波

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こうして、およそ20年ぶりにWidong氏によって、再び写真に収められたイリナキウサギ。氏によると、90年代は推定で2,000頭ほどが棲息していたものの、この20年余りのうちに約70%近く減少していると予測。その原因に地球温暖化による影響を指摘します。いま、彼らは絶滅の危機に瀕している生物のひとつなのです。

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体長わずか20センチほど。寒さに強く、これまで標高3,000メートル付近を棲息地にしていることが、目撃情報や研究で分かっていました。ところが、今回、Widong氏が出会った地点は、標高4,100メートル。「大気汚染や温暖化による影響が、彼らの生息地を狭めている」と、氏の懸念を「CNN」が報じています。

国際自然保護連盟によって2008年、絶滅危惧種にしていされているイリナキウサギですが、中国ではこれまで保護種認定はおろか、調査研究も実施されてきませんでした。「この山を保護区に指定すべき」とWidong氏は、中国政府に訴えを続けています。

 Reference:National GeographicCNN
Licensed material used with permission by Weidong Li

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