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【つながるひみつ】第6話「新幹線でも高速道路でも! 高速移動中に電波がつながるのはなぜ?」

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携帯電話やスマートフォンがつながるのはなぜなんだろう? 遠く離れたところにいる人の声がアッというまに届くしくみには、一体どんなひみつが隠されているんだろう?

今回は高速移動中に電波がつながるひみつのお話。時速300キロの新幹線の中からでも、高速道路を突っ走るクルマの中からでも、携帯電話がつながるのはなぜなんだろう? 考えて考えても大ちゃんの頭の中は「?」マークになるばかり。これはもう電波くんに教えてもらうしかない。電波くーん!!

大ちゃん「どうして高速移動しながらでも通話は切れないの?」

電波くん「それを説明する前に……。大ちゃんにボクのもう一つの顔があることを話すときがついにきたみたいだね……」

大ちゃん「も、もう一つの顔!?(ゴクリ)」

電波くん「ボクはね、音声やインターネットのデータを運ぶだけじゃなくて、携帯電話の持ち主や位置なんかの情報も、実は大ちゃんが知らないうちにずっと基地局とやり取りしているんだ」

大ちゃん「ボクが電話してないときも?」

電波くん「うん、そうなんだよ」

携帯電話と基地局の間では、通話やデータのやり取りのほかにも、携帯電話の位置情報などがひんぱんにやり取りされているのです。高速移動中に通話ができる裏側には、この電波くんの八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍があるのです。

いま、大ちゃんは歩きながら、あずきちゃんとスマホで話しています。大ちゃんは、ちょうどA基地局くんの担当する範囲からB基地局くんの担当する範囲のほうに向かっているようです。電波くんは、大ちゃんと、大ちゃんに近いA基地局くんを結んで、盛んに行き来しています。すると、電波くんがA基地局くんにこんなことを言い出しました。

電波くん「ムムム、A基地局くんの電波が弱くなってきたぞ! かわりにB基地局クンのほうが強くなってきた」

A基地局くん「了解!! それじゃ電波くん、次はB基地局クンのほうに飛んでいってくれ!!」

電波くん「ありがとう、A基地局くん!!」

電波くん「B基地局くん、飛んでいくからね!! よろしくぅ!!」

B基地局くん「まかしときぃ!!」

大ちゃん「わあ、すごい!! まるでサーカスの空中ブランコみたいだ!!」

電波くんはA基地局くんではなく、こんどは、より電波が強いB基地局くんとやり取りを始めました。それはあっという間の出来事でした。

大ちゃんはそのままどんどん歩いて行って、こんどはB基地局くんの担当する範囲からC基地局くんの担当する範囲に入ります。

電波くん「B基地局くん、だんだんC基地局くんの電波のほうが強くなってきたみたいだよ」

B基地局くん「了解!! じゃ、次はC基地局くんとこに飛んでいって!!」

電波くん「ラジャー!!」

大ちゃん「なーるほど、電波くんと基地局くんが協力し合って、そのつどいちばん電波の強い基地局くんを選んでいくんだね」

電波くん「そう、この切り替えのことを『ハンドオーバー』と言うんだよ」

さて、あずきちゃんをドライブに誘った大ちゃんは、ただいま高速道路を疾走中。運転している大ちゃんのとなりの助手席で、あずきちゃんはずーっと長電話。高速移動中となると、電波くんと基地局くんのやり取りもスーパー忙しそう!

電波くん「はい、次はD基地局くんだね……次はE基地局くんか! ……それでF基地局くん!! わあ、クルマのスピードがあがったぞ!! G、H、I、J、K……」

一行は高速道路のパーキングエリアでひと休みすることにしました。

大ちゃん「なるほど、基地局の切り替えを、ものすごく速いタイミングでしているから、通話が途切れないんだね。スゴイッ!!」

あずきちゃん「高速移動といえば、新幹線の中からの通話も同じなの?」

電波くん「そうだよ。それにね、高速道路や新幹線など、高速移動中の通話が予想されるところでは、基地局も効率よく電波を受けられるように並べて設置するんだ。そうすることで、普通の基地局よりも早め早めのタイミングで切り替えができるようにしているのさ」

ちなみに、東海道新幹線に乗って東京から新大阪まで携帯電話で話し続けたとしたら、なんと、1500回以上もハンドオーバーすることになるんだそう!!

移動しながらの通話にも様々な技術が使われていることを知って、大感激した様子の大ちゃんとあずきちゃん。

大ちゃん「高速移動中の通話は電波くんと基地局くんたちの熱いチームプレーによって支えられているんだね。大ちゃん感動しちゃったよ!!」

あずきちゃん「さて、それじゃあ私は帰りも友だちと長電話を楽しむから、電波くんと基地局くんたちは引き続きがんばってね! 大ちゃんは運転しっかりね!」

大ちゃん&電波くん「……はい」

……あずきちゃんの長電話に振り回されっぱなしの大ちゃんと電波くんだけど、新幹線に乗っていても、高速道路を走っていても、安心して長電話ができる理由がわかってよかったね、大ちゃん。

次回、【つながるひみつ】最終話もお楽しみに!

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