【必読】 美味しすぎる玄米の神レシピたち。苦手な人ほど試してみよう!
玄米が嫌い
「健康に良いからって妻が言うんですけどね。ボカァ玄米が嫌いだなぁ!」
メシ通の担当編集者M氏がうつむき加減でこう言うんですね。
我々夫婦はハタとヒザを打って
「ソレは美味しい玄米とおかずの組み合わせを知らないからですヨ!」「まず体に良いとか考えずに抜群に美味しい組み合わせで食べましょう!」と二人でハモってしまいました。
「基本、人気の定食メニューのおかずは玄米に合わないんですよね。肉とかも合わないし」と我々。
「それじゃナニたべりゃ良いって言うんですかぁ!!」と、M氏にキレられてしまいましたが。
基本の準備から
まずは、
圧力鍋で炊きましょう。
最近はお一人様用の小さいのも売ってます。最近の炊飯器は高性能なのが出ているみたいですが、どうでしょうか。まあ圧力鍋のほうが失敗がないとは思います。
いずれにせよ米粒が立っていてプリッとモッチリした炊きあがりがgoodです。グチャッとしてたりボソボソはNG。この辺は白米と同様ですね。
出来ればおひつご飯にしましょう。これも白米と同様に玄米もおひつに入れたほうが旨いです。
余ったご飯を炊飯器で保温しっぱなしは不味くなること必至なので、余ったらラップに包んで冷蔵庫か冷凍庫にしまい、食べる時にレンチン。これも白米と同様のセオリーですね。
では、これで準備は整いました。
さあいってみよう!
その①白菜の漬物
醤油をちょろっとつけて、
玄米に巻いたりしても美味しい。
「おかずじゃないじゃん!」というご意見は無視致します。
玄米と合わせると白菜の漬物は主役に躍り出るのです。
その②納豆卵
「レシピじゃないじゃん!」というご意見も無視致します。
納豆を100回以上丹念にかき混ぜてから、付属のタレか醤油を入れ、さらに生卵を割り入れてよくかき混ぜて、玄米ご飯にぶっかけていただきます。
納豆をよくかき混ぜ、さらに生卵と一緒にかき混ぜてからかけるのがポイントです。(こういう段取りもレシピの内かと)
間違いのない美味しさです。
何故か納豆単独だと玄米にはあまり合いません。不思議ですが、たぶん卵の甘さが玄米と納豆を調和させるのだと思います。
その③とろろ
とろろに醤油を適量入れて混ぜ、おもむろに玄米ご飯にかけ、ズルズルと食します。
とろろはどの種類のご飯に合うか順に言えば玄米>麦>白米でしょう。
単なる好みと独断です。
どれが一番かは別にして玄米ととろろが合うことは太鼓判を押しちゃいます。
とろろの甘さと玄米の香ばしさがたまりません。納豆を入れても良いです。
その④アジの開きの干物
やっと、おかずらしいのが登場しましたね。玄米は肉も合いませんが、魚も合わなかったりする中で、唯一アジの開きの干物は合います。
というより玄米の為にある食材だと言い切ってみます。
実をほぐしてお茶漬けにしても良いです。
あっ、もちろんアジの開きの干物はグリルでこんがりと焼きます。
ちなみに「こんがりと焼けた小麦色の肌」ってキャッチフレーズは80年代っぽいですね。どうでもイイですね。
その⑤海苔の佃煮
中でも「ごはんですよ」が一番玄米に合います。というか「ごはんですよ」も玄米ご飯の為にあると言っても過言ではないと思います。
海苔の佃煮の海苔巻きにしても非常に美味しいです。
ささっとこんな感じで巻きます。
変わった食べ方としては海苔の佃煮とマヨネーズをちょちょいと混ぜて玄米ご飯にのっけるというのがあります。
ちょっと抵抗あるかもしれませんが、旨いですよ。お試しあれ。
以上、前半戦は基本中の基本からご紹介させていただきました。
どれも地味な食材なのですが、玄米ご飯と合わせることで素晴らしい光を放ちます。
この5品で食卓を飾るとかなり贅沢で豪華です。本当ですよ。
白菜漬け、納豆卵、海苔の佃煮のっけ玄米ご飯とか、
アジ、白菜漬け、納豆、とろろのっけ玄米ご飯なんてスペシャルなワザも出来ます。
その⑥玄米のラタトゥイユがけ
さて、後半戦は料理らしい一品から。
ラタトゥイユはフランスの野菜煮込み料理で、パンとかパスタのソースにすることが多いですが、意外や意外、玄米と抜群に相性がイイ。
ラタトゥイユなんてオシャレな料理をいきなり玄米にぶっかけちゃうなんて発想は、我が妻ならではです。
「ま、クスクスにかけたりもするしね。あと醤油とか使ってちょっと和風にアレンジしてるし。作り方も簡単」とは妻の弁。
材料はトマト大2(一口大にカット)、カットトマト缶1缶、ピーマン2個(一口大にカット)、ブナシメジ1株(手でほぐす)、玉ネギは小振りのを2個(スライス)、ナス2本(2cm〜3cm幅の輪切りにして水にさらす)、オリーブオイル大8、ニンニクすりおろし大1/2、水大8、塩小1、コンソメキューブ3個、醤油大2。
作り方は鍋にオリーブオイル、ニンニクすりおろしを入れて、火を点けずに玉ネギ、トマト、水切りしたナスの順に敷き詰め、上からカットトマト缶をかけ、さらに空のトマト缶に水大8を入れてトマト缶の中身を洗うようにしながら上から鍋に注ぎ入れる。
塩小1、コンソメキューブ3個を入れて蓋をして中火にかける。
15〜20分位でフツフツしてきたら一度ザックリ混ぜ合わせ、再び蓋をしてナスがしっとりくたっとするまで煮込む。中火から弱火に火加減する。
ナスがしっとりくたっとしたら、ピーマンとブナシメジを入れてザックリ混ぜる。
醤油大2を入れて味を見て足りないようなら塩で調節。
ご飯にかけて出来上がり。
粉チーズたっぷりとお好みでタバスコをかけて。玄米と粉チーズって意外に合うんです。
さて鍋にたっぷり作っちゃったラタトゥイユは冷凍保存をしても良いですが、野菜カレーに味変させることも出来ます。
これも玄米に抜群に合うカレーです。
残ったラタトゥイユに市販のカレールー半箱、小振りのジャガイモ4個(一口大にカット)、ニンジン1本(一口大にカット)、ナス3本(2cm〜3cm幅の輪切りにして水にさらす)、玉ネギ1個(スライス)、ブナシメジ1株(手でほぐす)。
これらを残ったラタトゥイユにぶち込んで、煮込んで出来上がり。水分が足りなかったら水を足して下さい。ルーや野菜の分量は余ったラタトゥイユの量によって調節して下さい。
このカレーの味は残ったラタトゥイユから作らないと出せないので、ぜひお試しを。
このラタトゥイユとカレーは玄米ご飯じゃないとダメなんです!
その⑦キムチ炒飯
キムチ炒飯もやはり玄米で作るのがおススメ。
材料(2人前)は玄米ご飯を茶碗大盛り2杯、豚コマ50g、キムチ100〜200gお好みの量で(小さく刻む)、細ネギ1本(小口切り)、卵2個(目玉焼きにする)、ケチャップ大4、マヨネーズ大2、醤油少々。
作り方は目玉焼きを作り、皿に取っておく。
フライパンにマヨネーズ大2を入れて火を点け、フツフツしてきたら豚コマを投入して炒め、色が変わったらキムチを入れて炒める。
ざっと炒めたら玄米を入れて強火でがんがん炒め、ケチャップ大4を入れて炒め合わせ、醤油を少々入れてザックリ炒めてから皿に盛り、上に目玉焼きをのせ、最後に細ネギをちらして出来上がり。
キムチの味に左右されるので、お気に入りのキムチでドーゾ。
その⑧焼きキーマカレー
さて、ちょっとだけ手間のかかるメニューが続いたので、この辺りで簡単に作れるメニューをばご紹介。
キーマカレーはそのままで玄米に合いますが、ここは一工夫します。
用意するのは無印良品のレトルト『キーマカレー』。
最初から作っても良いのですが、さらに加工するし、無印のは美味しいので、ここは無理せずレトルトを使用。
材料(1人前)は玄米ご飯を茶碗に1杯、無印良品のレトルト『キーマカレー』2/3袋位、生卵1個、とろけるチーズ適量、粉チーズ適量。
作り方は玄米ご飯を耐熱の皿に盛り、上にとろけるチーズ、生卵、キーマカレーの順にのせ、最後にもう一度とろけるチーズをのせて、粉チーズをふる。
ラップをして電子レンジで30秒チン。これは卵を少し温める作業。やり過ぎると卵が爆発するので注意。卵の代わりに市販の温泉卵を使えば、この行程は省いてOK。
オーブーントースターで5〜10分、チーズがとろけて、表面に焼き目がついたら出来上がり。
タバスコやマリーシャープスをたくさんふるのがおススメ。
とろけた卵がたまりません。
その⑨玄米のカップスープ「ポタージュ」のリゾット風
こちらもさらに簡単で美味しいレシピです。
材料(1人前)は玄米ご飯を茶碗に1杯、クノールのカップスープ『ポタージュ』1袋、粉チーズ適量、黒胡椒適量。これだけ。
作り方は玄米をスープ皿に盛り、粉チーズをふりかけ、ポタージュ1袋を入れ、お湯を注いで混ぜ、黒胡椒をふって出来上がり。
お湯の量を調節して、サラサラやトロッとなどお好みの仕上がりにして下さい。
ちょろっと小腹が空いた時や、二日酔いの時にサラッといただけます。
妻によると胃が弱ってる時にふと思いついたそうです。
その⑩玄米の豆腐丼
じゃじゃーん。
最後に真打ち登場です。
この「玄米の豆腐丼」は最もおススメの1品。
玄米ご飯で作る丼物としてはコレが一番なんじゃないかと思います。
玄米ってどちらかというと静かに、大人しく食べるのが似合ってますが、
この丼はガッツリと貪るようにいただけます。
材料(1人前)は玄米ご飯丼に少なめに1杯、もめん豆腐1/4丁、麺つゆの素1に対して水1。
作り方は豆腐の水を切ってカットし、耐熱容器に入れて電子レンジで1分30秒チン。
そうするとさらに余分な水が出てくるんでそれを捨てます。
お鍋に麺つゆの素1に対して水1を入れ、豆腐を入れて煮ます。
沸騰させないように弱火でことこと20分程度煮て、一旦火を止めて冷ましてから再び温めると味がよく染み込みます。
(ちなみに写真でもわかるように、めんどくさいんで4等分したお豆腐は一気に煮てしまいました。煮汁の配分は麺つゆの素200ccに対して水200cc。余った豆腐は汁ごとタッパーに入れて冷蔵庫で保存。後で玉子とじにしたりして食べてもグーです)
丼に玄米ご飯をよそい、かつお節を多めにのせ、その上に豆腐をのせ、上から青のりをふりかけて出来上がり。
以上。後半戦は洋風の本格的なのから手軽に作れるものまで、「玄米を使った料理」で揃えてみました。
いずれも「玄米に合う」というより「白米よりも玄米で食べたほうか美味しい」料理です。
今回、味噌汁をぶっかけるのは普通に美味しいのですが、困った時の逃げ道っぽいので、リストから除外してます。
それから、冷や汁をかけるのも白米より玄米の方が断然美味しいですが、季節に合わないので今回の10選には惜しくももれてしまいました。
玄米が本当に体に良いかどうかは色々と議論があるとは思いますが、いくら「体に良い」といっても「不味いのに我慢して食べてたらそのほうが体に悪い」と単純に思うんですよね。今回紹介したレシピも体に良いかどうかはゼンゼン考えずに、美味しさだけを追求したメニューです。ぜひお試し下さい。
でも個人的にはいくら好きでも玄米は2日続けると食べ疲れすると思います。あとお通じには良いです。
さぁて。これでアナタも明日から〝玄米天狗〟いや〝玄米貴族〟です。
ダメな組み合わせで食べている人を見かけたら、思いっきり上から目線で言ってあげましょう。
「チッチッチッ、わかってないなぁ、玄米のおいしい食べ方を教えてやるよ、えっへん」
さあ皆さんご一緒にもう一度、復唱しましょう。
「チッチッチッ、わかってないなぁ、玄米のおいしい食べ方を教えてやるよ、えっへん」
作った人:
浅見ゆき
吉田の妻。旧姓「浅見」の方がカッコイイので旧姓をペンネームに。某建築会社事務員。吉田が自宅の仕事場で編集者と打ち合わせをしていると、突如居酒屋『路地亭』を強制的に開店し、酒と肴をお見舞いする。ピクニめし作家。料理解析家(だいたいの料理は一度食べれば再現できる!)。
書いた人:
吉田いつし
東京出身。エディトリアル・デザイナー。書籍の装幀や雑誌のデザインをしながら、散歩のフリーペーパー『路地と道くさ』を発行。東京ストローラブラボ代表。HPでブログ「路地と道くさな日々雑感」を毎日更新中。日曜GarageBand家。文化的駄菓子屋。 HP:東京ストローラブラボ
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