ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

M-1復活で注目の変更点とTHE MANZAIどうなる?を評論家解説

DATE:
  • ガジェット通信を≫

 この冬、5年ぶりに復活するお笑いの祭典「M-1グランプリ」。漫才の腕を競い合うこの大会をステップに、これまで多くの芸人が売れっ子への道を切り開いてきた。中川家、フットボールアワー、ブラックマヨネーズら優勝者だけでなく、ナイツ、オードリー、ハライチなど決勝進出者からも多くの売れっ子芸人を輩出している。今年はいったいどんな芸人が現れるのか、ファンは待ち遠しいに違いないが、5年も開催されなかったイベントが、なぜ今になって復活することになったのだろうか。

 お笑い評論家のラリー遠田さんはこう解説する。

「M-1にかわって2011年から始まった『THE MANZAI』ですが、M-1ほどの存在にはなれませんでした。そのため何度かM-1復活説が流れることがあったのですが、M-1は島田紳助さんの肝いりで始まった大会。紳助さんが芸能界を引退してしまっているので、復活はないだろうと見られていました。それでも紳助さんの引退騒動のほとぼりも冷めたということで、今年復活することになったんだと思います。

 復活するうえでの一番のポイントは、これまでの権威を保てるか、ということ。M-1というのは、紳助さん、そしてダウンタウンの松本人志さんという、名実ともに頂点を極めた人たちがいたからこそ、漫才チャンピオンの決定戦としての権威がありました。今回復活できたということは、松本さん他、大物を引っ張り出せるめどが付いたということでしょう」

 これまでも立川談志、中田カウス、オール巨人など、誰もが認める実力者が審査員の中にいた。今年の審査員が誰になるかも注目だ。

 今年のM-1の大きな変更点といえば、参加資格がこれまでの結成10年以内から、15年以内に緩和されることだ。これはM-1が開催されなかった5年間が考慮されての措置だが、ラリーさんによれば、表向きの理由以外にも、お笑い界のこんな事情があるからではないかという。

「M-1が始まった頃は、漫才師は10年経ったら一人前になっていないといけないと考えられていました。自分のファン層だけでなく、子供からお年寄りまでが笑えるような芸ができていないといけない。でも今は、『10年ではまだまだ』といわれていて、みんなが面白いという芸人はだいたい10年以上のキャリアがあります。見る人の目も肥えてきて、求められる水準が上がっているので、売れるまで時間がかかるようになっているのです。

 昔は面白ければ10年以内で売れていたけれども、今は10年以上、中には20年ほど経ってから売れる人も少なくありません。そんな事情もあって、制限を結成10年まで下げきれなかったのではないかと思います」

 確かにこのところ、バイきんぐやハマカーン、博多華丸・大吉など、遅咲きの芸人が多い。こうした素材がまだどこかにいることを考えれば、15年でも“若手”と呼べるのかもしれない。

 一方、M-1復活の裏で気になるのは、THE MANZAIはどうなるのか、という点だ。テレビ局は違えど、どちらも吉本興業が主催者となっているイベント。今年のTHE MANZAIは、まだ開催されるかどうかも判明していないが、廃止されてしまうのだろうか。

「目指す頂点が2つあるというのは、実は若手芸人にとってはややこしいことです。どちらに力を入れたらいいのか分からない。そのためM-1は実力を競う大会として、THE MANZAIは特番として存続していくのではないかという共存説があります。M-1は、失敗できない一発勝負の緊張感があるコンテスト形式。一方、THE MANZAIはコンテスト形式ではなく、リラックスした雰囲気の中での漫才特番。共存する場合はそのようになるのではないでしょうか」(ラリー遠田さん)

 帰ってくる国民的お笑いイベント。ニュースターの誕生はあるか?


(NEWSポストセブン)記事関連リンク
タレント休業時代のヒロミが「タモリ会」に呼ばれ続けた理由
宇治抹茶などもらえる外れ宝くじ”敗者復活”の下4ケタ決定
前田敦子 紅白歌合戦でAKBセンター復活あるか評論家分析

NEWSポストセブンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP