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E.ヴォーゲル氏 英語の重要性と韓国とうまくやる方法を演説

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『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者、社会学者エズラ・ヴォーゲル氏は、2度の日本滞在経験を持ち、1961年からは中国社会についてもリサーチしてきた。去る6月13日、城西大学創立50周年を記念して来日。「東アジア これからの50年」と題する特別講演を日本語でスピーチした。ヴォーゲル氏は東アジアでのプレゼンスを失いつつある日本についてこう語った。

 * * *
 私からいくつか提言したいことがあるのです。

 一つは、もう少し自然な英語を使うことです。英語の文法がわかっていれば試験には受かるけど、外国人と自由に会話することには直接結びつかない。私たちアメリカ人は、特に英語が良い言語だと思っているわけではありません。英語より優れた言語はあるでしょう。

 しかし英語は多くの場で通じます。現状では世界中で使える言語はやはり英語しかありません。ですから、もっと自然に英語を勉強する必要があるのではないでしょうか。

 もう一つは、隣国とうまくやっていくためにはもう少し我慢して、別の方法で進める必要があります。日本の友だちの話を聞けば、日本人の気持ちも多少わかります。

 例えば韓国人は戦前の話と慰安婦の話ばかりを大げさに言っている。日本は以前基金(アジア女性基金)を出しましたが、韓国人は当時はもうよいと言ったのに、その後で手のひらを返していると。もっと重要なことは、日本人はすでに何回も、首相の談話などで謝ってきているのだと。

 ただしそれでも韓国とうまくやっていくためには我慢する必要があると思います。また日本が悪かったということを、何度でも言い続ける必要があると思います。

 慰安婦だけではなくて、1910年以来35年間の日本の植民地時代に、韓国人は圧迫されたという気持ちがあります。それから戦争中は労働者として、韓国人は日本に強制連行されました。労働者たちは苛酷な条件で仕事をさせられたという気持ちがある。

 しかし60年代、韓国は日本のお金や技術が必要だったから、反発があっても言いませんでした。今の韓国はサムスンが強くなったし、ヒュンダイも弱くない。そういう状況の中で、ものが言える時期になったという背景もあると思うのです。

 日本はもっと低姿勢になり、国のトップがかつての河野さんや村山さんと同じように、思いやりと責任感をはっきり表明する必要があると思います。

 何が正しい、何が正しくないという立場ではなくて、隣の国とうまくやっていくために何が必要か、という立場からそう思うのです。

 日本国内には、新しい分野であらゆる開発が必要です。しかし国内のよさを守ることも大切でしょう。犯罪が少ないこと、長生きする人が多いこと、良いところが色々ありますので、それは続けてほしいと思います。

※SAPIO2015年11月号


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