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MVNO利用時に気をつけたい、iOSのアップデートの落とし穴

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毎年iPhoneの新モデル発売時期になると盛り上がるのが、iOSのメジャーバージョンアップ。でも、MVNOで使っていてもアップデートって必要なのでしょうか?
今年はiOS 9となり、いつもと同じようにいろいろな機能が追加されます。メジャーアップデートに以外にも、機能の不具合の調整をメインとしたマイナーアップデートと呼ばれる更新が、少なくとも数ヶ月に一度、多い時は毎週のようにリリースされることもあります。

では、格安SIM(MVNO)でiPhoneを使っている人にとって、iOSのアップデートは必要なのかどうなのか、というのが気になります。iPhoneには「SIMフリー版」と「キャリア版」があります。アップデートなどの動きに関しては、SIMフリー版とキャリア版では多少違う動きをすることがあるので、まずはその点で注意が必要です。

大きな違いは、「キャリア設定」「構成ファイル」と呼ばれるアップデートです。キャリア版では、この二つのアップデートが適用されることがあります。個別にアップデートすることもあれば、OSアップデートのついでにアップデートされることもあるので、iOSアップデートではここに注意が必要となります。

「キャリア設定や構成ファイルはいったい何をしているのか?」というと、例えば、キャリアメールを使う設定やキャリア独自のサービスといった、接続先の情報というのが主な内容。また、iOS側の機能でもキャリアが独自でカスタマイズしている部分のアップデートが含まれていることもあります。

このような事情があるため、ドコモやauが販売したキャリア版iPhoneを中古で購入して使っている人は、特にアップデートの際には注意が必要です。

過去、ドコモ版では、あるアップデートでテザリングができなくなってしまったり、au版では接続すらできなくなったりしたという事象があります。どちらもキャリアやAppleにとっては必要、あるいは致し方ない設定変更だったものがMVNOのネットワークにはマッチしなかったようです。

では「SIMフリー版なら安全か?」というと、これも注意が必要です。iOSは様々な機能を実現するためにSIMの情報を使ったり複雑な通信をしたりしています。主にセキュリティ面に対し新機能が増えると、さらに複雑化するケースがあるとのこと。一方、MVNOはそれぞれで、危険な通信からユーザや設備を守るための手段を持っています。

この相性が悪いと、新しいiOSのために必要な通信が通らなくなってしまったり必要な情報がSIMに含まれていなかったりするために、一部の機能が使えない、あるいはまったく使えなくなるということも起こらないとは限りません。

これまでのところ、そこまで重篤な状況が報告された例はありませんが用心は必要です。キャリアは事前に新OSやその必要条件を受け取ってSIMとネットワークを準備・テストしているので問題ありませんが、MVNOのほとんどは基本的にユーザと同じ時期にしか新iOSを入手することができません。新iOSで問題なくサービスが利用できるかどうかは事前にテストされていないということになります。

セキュリティなどの観点でもできるだけ最新OSにすることが望ましいのは確かですが、実際に自分の使っているMVNOが公式にサポートを表明するまではアップデートを控えるのが無難です。

例えば、同じドコモ網を使う他のMVNOが対応を表明したとしても、MVNOそれぞれにセキュリティポリシーが異なっていることも考えると、自分の使っているMVNOがきちんと発表するのを待ったほうがよいでしょう。

また、対応の場合は、構成ファイルの更新など、MVNOの指定する手順をきちんと守ることも忘れないように!

(文:記者M)

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