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手に職ある韓国人 学歴差別の恐怖で大卒の肩書ほしがる傾向

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 大学進学率70%以上、大卒が当たり前という韓国では、よりレベルの高い大学を目指し、受験戦争も激化している。なぜ韓国は厳しい学歴社会なのか。そこには学歴のみによって一生が左右されてしまう特有の構造があるからだ。

「君たちはSKY(ソウル大学校、高麗大学校、延世大学校)に入れなかった。この先、生きていこうと思ったら死ぬほどの努力が必要だ」

 ある韓国人大学生は入学早々、教員からこう叱咤された。新生活に胸を躍らせていたら、将来の道が閉ざされていると暗に宣告されたのだ。

 大学進学率が世界トップクラスの韓国では、頂点に立つSKY→「InSeoul」(ソウル市内の大学)→地方大学という「学歴ピラミッド」が形成され、入学時の「序列」が人生の終わりまでついて回る。

 韓国社会では初対面の相手でも「アナタはどこの大学出身か?」と聞かれることが多い。その後、前出の学歴によるピラミッドに基づく厳しい差別に晒される。

『「反日モンスター」はこうして作られた』(講談社+α新書)の著者で韓国人作家の崔碩栄氏が説明する。

「韓国では学閥とコネが何より重宝される。地方大学卒の有能な若者がサムスン、現代など財閥系の大企業に入っても学閥がなく孤立する。“何をしてきた”より“どこの大学を出たか”で評価される完全な学歴社会なのです」

 韓国女性政策研究院の「韓国社会で最も深刻な差別は何か?」というアンケート調査によると、最も多かった回答は「学歴・学閥の差別がある」で3割にものぼった。

 中でもソウル大は特別で、大手500社のCEOの26%が同大出身(高麗大15%、延世大9%)だ。会社に入っても「ソウル大とそれ以外」で出世の階段が異なるのが現実である。

 アカデミックな分野でも学閥がのさばる。ハーバード大学やスタンフォード大学など海外の超難関大学で同じ博士号を取得した人がいた場合、SKY以外の大学卒よりも、SKY卒のほうが帰国後に出世のチャンスが多いという。

「日本では短大を出て国立大学の教員になる人もいるが、韓国ではほぼありえない。事実、ソウル大学の教授はほとんどが同大学出身です」(崔氏)

 工業高校、商業高校など実業高校で専門知識を学んでも卒業後に就職せず、大学に進む若者が非常に多い。

「大卒の肩書がないと世間から差別されるからです。韓国人は手に職があっても世間の目を怖れて大卒という肩書をほしがる。李氏朝鮮時代の両班(ヤンパン ※注)以来、文官が重宝され、職人など体を動かす仕事が軽蔑されるという差別意識も根っこにあります」(崔氏)

【※注:李氏朝鮮王朝時代の身分社会で最上位の階級とされた人々。官僚の職をほぼ独占した】

 韓国の新韓銀行では、個人融資の際の信用度を点数化し、高卒者13点に対し、大学院卒者54点と4倍の差をつけていたことが分かった。高卒者は信用度が低く評価され、融資拒否や不利な高利融資の対象となったという。

 さらに、韓国の婚姻届には学歴を書く欄が設けられている。それによって受理されないわけではないが、学歴が韓国社会全体で強く意識されていることを物語っている。

※SAPIO2015年11月号


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