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ピクサーの短編映画『Sanjay’s Super Team(原題)』には“初の試み”が多数

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ピクサーが年内に公開を予定しているスーパー・ヒーロー作品は、映画『Mr.インクレディブル』の続編ではない。映画『Sanjay’s Super Team(原題)』は、ピクサーの次作映画『アーロと少年』と同時上映される短編映画である。インド人を先祖に持つ監督の初監督作品であり、ヒンドゥー教の神々をアベンジャーズのようなスーパー・ヒーローとして描く初のピクサー作品だ。

サンジャイ・パテル監督の初作品となる。土曜日の朝、ヒンドゥー教徒の父親は息子に一緒に神への祈りを捧げて欲しいと思っているが、主人公の男の子はテレビのスーパーヒーロー番組を見るのに夢中。やがてヴィシュヌ、ハヌマーン、ドゥルガー(全てヒンドゥー教の神)が、アベンジャーズのように彼を助けてくれる空想が始まる。パテルは両親がモーテルを経営していたカリフォルニアのサンバーナーディーノで育った。この短編は彼の経験がもとになっている。

カリフォルニア芸術大学の卒業生(パテル)がジョン・ラセターに短編映画を売り込もうとしていたが、彼の息子アルジュンが誕生し、ジョンとのミーティングは数週間延期になってしまった。「結果論になるが、これは息子のカルマだと家族は言っていた」とパテルは語る。

パテルは1996年からピクサーで働き始め、『モンスターズ・インク』『レミーのおいしいレストラン』『カーズ』『モンスターズ・ユニバーシティ』『トイストーリー2』『Mr.インクレディブル』の各映画のアニメーターを務め、最後の2作品では絵コンテも手掛けた。

パテルは映画の制作に先立ち、ヒンドゥー神話を描写した絵本やグラフィックノベルの製作を行った。

ヒンドゥー神話のコミックといえば『アマル・チトラ・カター(子供向けにやさしく道徳や文化を教えるシリーズ漫画)』が有名であるが、パテルは全く惹きつけられなかったと語った。「私のいとこはこのシリーズをいくつか持っているが、初めてそれを見たとき何も感じなかった。70年代から80年代半ばに作られたつまらないものだ」(パテル)

プロデューサーのニコル・グリンドルは、「パテルはこの映画を宗教的な作品にしたいとは思っていない。彼はヒンドゥーの神話をピクサーの3D世界にマッチさせたいのだ」と語った。

グリンドルはヒンドゥー教に詳しい人々に相談した。「パテルの多くの知識は映画製作にとても役立った」(グリンドル)。

この物語はマイケル・ダナが手掛けた音楽と共に、スーパーヒーローたちと同じくパテルと父親の関係についても描かれている。パテルは「家族の中で僕は遅咲きなんだ」と語った。ピクサーで10年間働く中で、彼はインドのアートと神話を理解した。「なぜ私がくしゃみをした時に私の両親が”シータ・ラム(Sita Ram)”と言うのかが分かった」(パテル)

グリンドルは「この短編映画は偉大なヒンドゥー文化を知るのにとても良い。ヒンドゥー教徒でない人々はもっとこの文化について知りたくなるだろう」と語った。

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