卵を水で洗ってはいけないって本当？ 保存するときのポイントは？
買ってきた卵の殻の表面が汚れていたら、さっと水で洗ってから冷蔵庫に入れたくなってしまいますが、これはNG。卵の中身を守る役割を持つ殻には、呼吸をするための小さな穴が空いていますが、そこから雑菌などが入ってこないように“クチクラ”という薄い膜が卵の殻を覆っています。気になる汚れを落とすために水洗いをしてしまうと、このクチクラがなくなってしまい、雑菌が入り込んで卵が腐りやすくなってしまうのです。
そもそも卵の殻が汚れていたところで中身には何の影響もありませんし、洗う必要はありません。もし卵を洗ってしまった場合は、なるべく早めに食べるようにしましょう。
同じ理由で、冷蔵庫に保存していた卵を冷蔵庫から出して高い室温の場所に放置したり、冷蔵庫のドアポケットのように開け閉めのたびに温度が変わる場所に保存するのも避けたほうが無難です。温度の変化で卵の表面が結露して、その水分でクチクラがなくなってしまうからです。
また、卵を保存するときは、丸みがあるほうを上にしたほうが長持ちすると言われていますが、これは本当でしょうか。実際、市販のパック入りの卵は丸いほうが上になっていますね。しかし、これは鮮度保持とは関係なく、卵は丸いほうが殻が薄くて割れやすいため。実際にはどんな向きで保存しても、鮮度の長持ちには関係ないようです。
卵の保存に大切なのは、栄養たっぷりで細菌の好物でもある中身を守ること。そのために殻を洗ったりせず、冷蔵庫で保存して必要なとき以外は出し入れするのはやめましょう。市販の卵の賞味期限は1～2週間程度ですが、これは10℃以下の冷蔵庫で保存しておけば生でも食べられる期限です。賞味期限を過ぎてしまったものは、加熱調理をしたほうが安心です。(TEXT：料理サプリ編集部)
おすすめのレシピ
【美味しいレシピと出会うなら】のゼクシィキッチンがお届けする公式チャンネル。食材や料理に関する豆知識や情報を毎日配信！
ウェブサイト: https://zexy-kitchen.net/columns
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。