『スマホが家の鍵になる』2015年注目のスマートロックとは?

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『スマホが家の鍵になる』2015年注目のスマートロックとは?

家に帰り玄関を開けようとしたら、「鍵がない……」と玄関の前で立ち止まったり、重い荷物を持ったまま鍵を取り出すのが大変、ということはないだろうか。2015年はそんな鍵の問題を解決できる「スマートロック」が注目されている。どんなことが可能になるのか紹介していこう。
“スマホ”で鍵が開く!

家の鍵を開けたり閉めたりするとき、多くの人は金属でつくられた鍵を鍵穴に挿し込み、回して、鍵の開閉を行うだろう。「スマートロック」とは、金属の鍵の代わりに『スマートフォン』を使用して鍵の開け閉めを行うものだ。

一般的に「スマートロック」で行えることは下記のとおり。

1.スマートフォンのアプリから、解錠/施錠ができる
2.アプリを操作せずに、スマートフォンを近づけるだけでも解錠できる
3.解錠後一定時間経過すると自動的に施錠する(オートロック)
4.許可した人にLINEやメールなどで一時的に鍵をシェアする
5.入退室履歴を記録する

スマートロックは、玄関ドア内側のサムターン部分に機器をかぶせて、専用の両面テープや粘着シートで固定する。アプリでの操作に連動して、サムターンに取り付けたスマートロックがつまみの部分を機械的に回して、鍵の開け閉めを行う仕組みになっている。

玄関ドア内側に取り付けるため、外側の鍵穴はそのまま。スマートフォンを持たずに外出してしまった、スマートフォンの充電が切れてしまったときなどは、通常の鍵で開け閉めができる。

【画像1】(左)スマートロックはスマートフォンのアプリで鍵の開閉ができる (右)外側はそのままなので、スマートロックを取り付けたまま普通の鍵でも開け閉めできる(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像1】(左)スマートロックはスマートフォンのアプリで鍵の開閉ができる (右)外側はそのままなので、スマートロックを取り付けたまま普通の鍵でも開け閉めできる(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)スマホを”持っているだけ”でも鍵を開けられる

現在日本で購入できるスマートロック製品で、比較的導入しやすいのは、「Qrio Smart Lock」、「NinjaLock」、「Akerun」の3製品。購入はWEBサイトから行い、いずれの製品も取り付けは両面テープや粘着シートで行うため、特別な工事は不要。そして、月々の支払いも発生しない。

各製品ともスマートフォンのアプリを操作して鍵の開け閉めを行うのだが、最近はスマートフォンを持って近づくだけで鍵が開くようになった。一定時間たてば自動で鍵を閉める設定もできる(オートロック機能)ので、鍵の開け閉めのためにスマートフォンを取り出す必要がなくなる。スーパーの帰りで両手いっぱいに荷物を持っているときなどはとくに便利そうだ。

3製品とも基本機能はそれほど変わらないが、製品のデザインや、スマートフォン以外での解錠方法など機能面で違いがある。

例えば、Qrioは1ドア2ロックに対応しており、製品を2つ取り付ければ、1回の操作で2つの鍵を同時に開けられる。
またNinjaLockはWi-Fiを搭載しており、インターネット経由で遠隔地からでも鍵の開け閉めができるほか、スマートフォンでない携帯電話や固定電話からも鍵の開け閉めができる。
そしてAkerunはオンラインの鍵管理システムを提供しており、利用者の一括管理ができるなど業務利用向けの機能が豊富なほか、遠隔管理やスマートフォンでない携帯電話からの利用にも対応している。

【画像2】「Qrio Smart Lock」価格は1万8000円(税抜)。購入はAmazon、アスキーストアより(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】「Qrio Smart Lock」価格は1万8000円(税抜)。購入はAmazon、アスキーストアより(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】「NinjaLock」価格は1万9800円(税抜)。購入はNinjaLockサイトより(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】「NinjaLock」価格は1万9800円(税抜)。購入はNinjaLockサイトより(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像4】「Akerun」価格は3万6000円(税抜)。購入はAkerunサイトより(写真提供:Photosynth)

【画像4】「Akerun」価格は3万6000円(税抜)。購入はAkerunサイトより(写真提供:Photosynth)自宅のサムターンとスマートフォンが対応してるか事前に確認しよう

さて、実際にスマートロックを自宅に導入しようと思ったら、自宅のドアに取り付けられるのかと、スマートフォンが対応しているのかを事前に必ず確認しておこう。サムターンにかぶせるようにして取り付けるので、サムターンのかたち・大きさ・厚みに制限がある。また、サムターンの周辺にスマートロックを固定するためのスペースも必要だ。利用するスマートフォンについては、iPhoneとAndroidが対応している。

各社とも製品サイトに取り付けられるドアの条件や対応するスマートフォンの条件が詳しく載っている。勢いに任せて購入し、自宅で箱を開けてみたら、自宅のドアには付けられなかったということがないように、事前に製品サイトで確認しておこう。

スマートロックは自宅のサムターンとスマートフォンが対応していれば、工事無しで気軽に導入できる。国内で買える製品もバリエーションが増え、購入する際には比較検討しやすい状況になった。

不動産の内覧やレンタルスペースの鍵管理などにも活用されだしたスマートロック。自宅の鍵以外でも、次の部屋探しではスマホのアプリで鍵を受け取り、部屋の内覧を行うこともあるかもしれない。●参考
Qrio Smart Lock
NinjaLock 
Akerun
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/10/16/98700/

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