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Do As Infinity 野音で人間味溢れる16周年ライブ敢行「元気な赤ちゃん産んで、またみんなと最高な時間を過ごしたい」

Do As Infinity 野音で人間味溢れる16周年ライブ敢行「元気な赤ちゃん産んで、またみんなと最高な時間を過ごしたい」

 2015年9月29日にデビュー16周年を迎えたDo As Infinityが、10月12日 日比谷野外大音楽堂にて16周年記念公演【Do As Infinity 16th Anniversary~October’s Garden~】を開催した。

Do As Infinity 野音ライブ写真一覧

<「本日ハ晴天ナリ!」自然の恵みに抱かれた野音での16周年記念公演>

 デビュー5周年、12周年と、過去にもアニバーサリーライブを開催してきた日比谷野外大音楽堂。最近は「Infinity Sky」という言葉が生まれるほど降水確率の高いDoAs現場だが、この日は見事な秋晴れ! 彼らの代表曲でもある「本日ハ晴天ナリ」というワードがSNS上に飛び交うほどの快晴ぶりで、さらに会場を包み込む森林に加えてステージ上にも樹木が設置されたりと、自然の恵みに抱かれる形で16周年記念公演はスタート。いつもの序盤からアッパーチューンを畳み掛けるパターンではなく、隠れた名曲から人気シングルナンバーまでまずはアコースティックスタイルで披露していく。

 とは言え、伴 都美子(vo)と大渡 亮(g)、そして亀田誠治をはじめとするお祭り好きなバンドメンバーが、ただただしっとりとしたライブをする訳がなく、いずれの楽曲もドラマティックかつエモーショナルな歌声と演奏を展開。DoAsライブ初参戦の人気ヴァイオリニスト 岡村美央が奏でる「真実の詩」の調べや、大渡 亮が「Tangerine Dream」のイントロ部分を何度も思い通りに弾けず「あれ?」「みんなの張り詰めたその緊張感がいけない」「おかしいな」と爆笑を生んだシーンも含め、一切オーディエンスを飽きさせることのない、心地良くて刺激的な音楽空間を創造していた。

 「Do As Infinityの曲は、ここ野外音楽堂にすごく合ってるなと、噛み締めながら演奏しています。皆さん、楽しんでいらっしゃいますか? その拍手が何よりで、良い誕生日が出来てるんじゃないかなって思います」

<その体に新たな生命を抱きながら歌う「生まれゆくものたちへ」>

 ライブ中盤では、今回のライブタイトル【October’s Garden】の元ネタとなっているという「Octopus’s Garden」(ザ・ビートルズ(vo.リンゴ・スター))カバーを大渡 亮のシブいボーカルで披露。そして伴 都美子がステージに戻ってくると自身作詞の「蒼生」を歌い始める。「声をあげ 泣きながら 誰もみな 生まれてきたの 凍えそうな胸に今 思い出して 優しい温もりに包まれて 迎えられた日を―――」今おそらく彼女が最も伝えたいメッセージのひとつであろうソレは、愛の限りに歌い叫んだその声によって観客の胸を突き刺す。そこへ続けざまに「生まれゆくものたちへ」が披露され、更なる強烈なエモーションがスパーク。その体に新たな生命を抱きながら歌われる同曲は説得力を持ち過ぎた。が、これもまた真骨頂。Do As Infinityの音楽は人の心を鼓舞させる為にあると、少なくともここに集まっている人はよく知っている。夜の野音に響き渡る熱い拍手。

<なんて有意義な16年間だったんだろうと思わせるだけの力>

 「今日は快晴ですね。皆さんのおかげですよ、ありがとう!」そう言って伴 都美子が微笑むと、ライブはクライマックスへ。数あるキラーチューンの中から「Oasis」「遠くまで」「We Are.」「本日ハ晴天ナリ」といった百戦錬磨のナンバーばかりを畳み掛けていくのだが、その歌声と音があまりに楽しそうに響き渡るもんだから「so faraway just faraway 誰だって 苦悩して 歩いてく night&day そう叫んで 傷ついても just day by day 明日を 見つける」(遠くまで)とか「Don’t mind その涙を 拭いて Stand up for your life! 貴方の代わりなんていないんだ」(本日ハ晴天ナリ)とか一緒に歌ってみたら涙が止めどくなく流れてきた。

 Do As Infinityの楽曲はこんなにも人間味に溢れていたのか、という事実に16年目にして深く気付かされる。いや、16年間という歳月によってそれだけの音楽に育ったということなのかもしれない。そう思ったら、眼前で笑ったり泣いたりしながら歌い、奏で、はしゃぐメンバーやファンの光景すべてが愛おしく感じられた。なんて有意義な16年間だったんだろうと思わせるだけの力が、この日の野音には満ちていた。

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