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城壁を出てディープなローマへ!古き良き時代へタイムトリップ

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Photo credit: Edicolante「古き良き時代のローマにタイムトリップ?!ピニェート地区

TRiPORTライターのEdicolanteです。
ローマの中心街はほとんどの場合、古代ローマ帝国時代に作られたアウレリアヌス城壁内になっています。なので特に観光客は城壁内で楽しむことが多いです。しかし、そこを一歩出るだけで、普段はなかなか知ることのできないローマがあります。

今回はテルミニ駅近くのマッジョーレ門を出た所にある、ピニェート地区をご案内します。

ピニェート地区ってどんなところ?

ピニェート(Pigneto)という名称は、ピーノ(Pino=「松」)が由来になっているそうです。ローマへ続く街道沿いでよく見かける、地中海の松(Pino Mediterraneo)の中には、樹齢何百年にもなっていそうな背の高い松の木がたくさんあります。

プレネスティーナ街道とカジリーナ街道の間には、古代ローマの水道橋の遺跡も見られます。 現在のピニェート通りは、おしゃれなレストランが並ぶシックなエリアになっていますが、ひとつ路地裏を歩けば、昔のままの雰囲気が感じられる下町です。

アーティストのフリーマーケットや古着屋があり、段ボール箱には無料で提供されている本が入れられ、道に無造作に放置されていることも。まるで美術大学の学園祭に来たかと思わせるような不思議な場所です。 飲み散らかしたビール瓶などのゴミが道路を占領していたり、壁には張り紙や落書きだらけ。その様子からもわかる通り、治安が悪いので、夜の一人歩きは危険です。 しかし日中だと、建物の壁などに描かれたストリートアートは落書きの域を超えて、芸術のように感じられます。それらを見ながら散歩をしてみるのも楽しいはずです。

世界に名を残す芸術家・作家を魅了

この土地は20世紀の巨匠と言われるイタリアの映画監督・脚本家のピエル・パオロ・パゾリーニが、母親と一緒にローマに住み始めた場所としても知られています。 初期の映画、『アッカットーネ』(”Accattone”、「乞食」)はここで撮影されました。新興住宅地の背の高いマンションの間にある廃墟の中から生まれた斬新な映像が魅力的な映画なので、興味のある人はぜひご覧ください。

他にもロベルト・ロッセリーニの『無防備都市』(”Roma città aperta”) 、ルキノ・ヴィスコンティの『ベッリッシマ』(”Bellissima”)など、ネオリアリズムと言われる芸術映画がこの土地で撮られました。 写真はアッカットーネが撮影された喫茶店「ネッチ(NECCI)」に飾られた、監督パゾリーニの肖像。ここでは彼の本などが展示販売されています。パラダイスという名のケーキが素朴な味でオススメ。現在も芸術家などが集まり、楽しく、時には激しく論議をしています。

Necci dal 1924

住所: Via Fanfulla da Lodi, 68, 00176 Roma

電話:06 9760 1552

www.necci1924.com

Photo credit: Edicolante「ディープなローマ!芸術家が集まるピニェート地区 映画監督のパゾリーニのカフェ

1943年7月19日 爆撃された日

私がピニェート通りで何気なく入ったトラットリアは、安くておいしいローマ料理が食べられる大当たりのお店だったのですが、店内に飾られていた数枚の写真にショックを受けました。 1943年7月19日の大戦中に、この地区は連合国にたくさんの爆撃を受けて壊滅的被害に遭いました。写真に記されている住所は、まさに、このトラットリアがある建物です。戦後すぐの頃は、生活に貧しい人たちの集まる地域でした。

SONO SUBITO DA LEI

住所: via del pigneto 68

Photo credit: Edicolante「ディープなローマ!芸術家が集まるピニェート地区 映画監督のパゾリーニのカフェ

ピニェート地区へのアクセス方法

ピニェート地区に行くには、テルミニ駅から5番か14番のトラムか、105番のバスで。 今年に入り、地下鉄C線「ピニェート駅」が開通しました。ローマ中心街までの開通は、まだまだ時間が必要だと思いますが、ピニェート地区はどんどん変化していっています。古き良きローマを体感するためにも、ご興味のある方は早めに訪れてみてください。

ライター:Edicolante

Photo by:Photo credit: Edicolante「古き良き時代のローマにタイムトリップ?!ピニェート地区

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*Edicolante「古き良き時代のローマにタイムトリップ?!ピニェート地区

*Edicolante「ディープなローマ!芸術家が集まるピニェート地区 映画監督のパゾリーニのカフェ

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