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ピアニスト藤田真央 「コンクールも演奏会も、聴いてくださる方のために演奏するという意味では同じ」

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 2013年に第5回ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクールで日本人初の1位を獲得し、ショパン国際音楽祭や世界のアッシジ音楽祭に出演するなど、世界を舞台に活躍する高校2年生のピアニスト、藤田真央。9月24日に開催された「第1回若い音楽家のための珠海国際モーツァルトコンクール」のピアノ部門グループBで第一位を獲得し、帰国したばかりの藤田がインタビューに応じた。

 「二次審査では、とても緊張して速く弾きすぎてしまって…」と言う藤田だが、ファイナリストの中から見事優勝。審査員から「君の演奏は人を惹きつける力がある」「人を幸せにする力がある」と評価を受けたことについて感想を聞くと、藤田は「コンクールでも演奏会でも、聴いてくださる方に喜んでいただけるように演奏するという意味では同じです。いつも通り演奏した結果、たまたま良い結果をいただけたと思っています」と、笑顔を見せた。そして「海外での演奏会では、ヒューヒューという声が飛んだり、足をどんどん鳴らしたり、お客様の反応がダイレクトに伝わってきます。そんな反応を見ると、僕もどんどんテンションが上がります。とても楽しいですね」と続けた。

 多忙な演奏活動を支えてくれているのは、大好きな横浜ベイスターズだ。練習の合間を縫って試合を見に行き、海外でも試合の結果は欠かさずチェックしているという。「三浦選手が大好きで、“ピアノ頑張って”というメッセージ入りサイン色紙をもらったんです。ピアノの横に飾っている色紙を励みに、練習に励んでいます」

 9月にはナクソス・ジャパンからセカンドアルバムをリリース。録音は、ベルリンのイエスキリスト教会で、3日間かけて行われた。イエスキリスト教会と言えば、カラヤン&ベルリンフィルなど数多くの録音が行われてきた場所だ。「防音設備がないので、飛行機や車が通ると録り直しをしないといけなくて(笑)。でも、一度弾くと永遠に音が鳴っているんじゃないかと思うくらい、素晴らしい響きの中で録ることができました。会場を管理されている方から、カラヤンや色んな演奏家が使った時の話を聞いた時は、思わず鳥肌が立ちましたね。カラヤンが使っていたベッドも残されているんですが、僕も休憩させてもらいました」と撮影時を振り返った。

 これからは、協奏曲にもどんどん取り組んでいきたいという。12月3日には、学校主催のコンサートでラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲op.43」を演奏。そして、12月24日には、高校生だけで立ち上げたヴィルトゥオーゾ・ユース・オーケストラ(http://www.virtuosoyouth.com/)の第一回コンサートでラフマニノフ「ピアノコンチェルト第3番」を演奏する。「都内の高校生を中心に集まったオーケストラで、指揮者は僕の同級生です。面白そうなので、二つ返事で出演を決めました。なにもかも学生だけでやっているので、当日まで大変ですが今からワクワクしています」

 そんな藤田が演奏を通じて伝えたいことは、クラシック音楽の楽しさだ。「クラシック音楽を好きな人は、世界でたった3%しかいないという話を聞いたことがあります。クラシックと言っても、モーツァルトのような古典的な作品もあれば、ラフマニノフのように映画音楽のような作品もある。色んな作品の楽しさを知っていただきたいし、少しでも伝えていければなと思っています」

◎リリース情報
『ワーグナー=リスト: 歌劇「タンホイザー」序曲』
2015/9/16 RELEASE
NYCC-27296 2,500円(tax in)

◎公演情報
【東京音楽大学付属高等学校 ユニセフ・チャリティーコンサート】
日程:2015年12月3日
会場:東京芸術劇場 コンサートホール

【第一回 ヴィルトゥオーゾユースオーケストラ 演奏会】
日程:2015年12月24日
会場:代々木オリンピックセンター 大ホール

【藤田真央 ピアノリサイタル≪日本ショパン協会パウゼシリーズ vol.28≫】
日時:2016年1月23日(土) 18時30分開演
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
チケット:全席自由 3,000円

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