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勉強禁止!?フィンランドの幼稚園の教育方針がすごすぎる・・・

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ここで紹介するのは、フィンランドに住むアメリカ人教師のティム・ウォーカー氏が、同国の幼稚園を訪問して気付いたこと。

そこで採用されていた教育方針は、アメリカとはまったく違っていたそうです。2015年10月1日、The Atlanticに掲載された記事を紹介します。

01.
フィンランドの教育方針
「遊ぶ=学ぶ」

同国は教育分野で注目されている国です。その理由は、15歳を対象にした国際テスト「PISA(学習到達度調査)」の成績が一貫して好調だからでしょう。しかし、もっと小さな子供たちに注目した方がいいかもしれません。

私はフィンランドで2年間、小学5・6年生の指導をしてきました。その際に、ほとんどの子どもたちが義務教育で「Preschool」と呼ばれる幼稚園に通うと聞きました。

「Preschool」の教師である義母から直接聞いた話ですが、そこではアメリカの園児のようにワークシートを使うことなんてなく、ほとんどの時間を遊びに費やすと聞いています。

私はフィンランドの公立幼稚園を実際に訪ねてみることにしました。子供たちが幼稚園で過ごす時間は1日にわずか4時間ほどでした。

02.
子供達は遊びに夢中
“勉強中”とは思ってない

8月の朝、学校へと足を運ぶと5〜6歳の男の子たちが霧雨の中幼稚園をジグザグにパトロールしていました。私はスチール製の玄関をくぐりましたが、地面を見つめる子供たちは誰も目をこちらに向けようとしません。みんなシャベルで泥遊びするのに夢中です。

午前9時30分、男の子たちは「Morning Circle」と呼ばれる日課のために列を作って並び始めます(女の子たちはすでに屋内にいて、ボードゲームで遊んでいました)。
男の子たちはすでに外で1時間遊んだあと。まだ遊び足りないと先生に嘆いています。

何をして遊んでたの?と聞いてみると「ダムを作ってたんだよ」と3人の子供たちが口を揃えて言います。
先生は「他には?」と質問しました。すると「他には何もしてないよ」と答える子供たち。

「Preschool」の先生として7年間勤めているアンナ先生はこう話していました。

「子どもたちは1日を通して『遊ぶ』ことから多くのことを学びます。みんな自分のしていることにとても興味を持っているので、それが学習だということにも気付かないんですよ」

03.
お買い物遊びは
算数の勉強

シャベルを使って泥で遊ぶ男の子たちがいる一方で、レジ係の女の子は価格のリストをじーっと眺めていました。しばらくして先生が助けを差し伸べます。

彼女は私の注文の金額と、彼女に渡した10ユーロ(約1,300円)の価格の差を計算していました。つまり、お釣りの計算です。私がプラスチックコインのお釣りを手にしてアイスクリームを食べる真似をしたら、クスクスと笑っていました。

04.
学習のモチベーションが
遊ぶことでレベルアップ!

「子供たちは遊びの中で、言語、数学、社会的相互作用のスキルを学んでいます」と話すオセイ先生。The Power of Playにも「短期的・長期的に関わらず、子供たちが遊びを楽しんでいる時には、認知的、社会的、感情的、および身体的にも、学習に対するモチベーションが高まる」との見解が書いてあります。

オセイ先生の「遊び」をベースにした教育方針には、同僚だけでなく校長先生も含めて賛同しています。

05.
2種類の遊びを
使い分ける

フィンランドの幼稚園では紙と鉛筆を使う授業がめったにないそうです。1日に幾つかアクティビティがあるだけ。たとえば、月曜日は、遠足や球技にかけっこ。金曜日には、歌を歌ったりパズルをしたり。

さらに、幼稚園児たちを見ていくと「遊び」には2種類あるようでした。1つは自由に遊ぶ方法(ダムを作る)。もう一方は、教育方針にのっとって指導を受ける方法(お買い物遊びをする女の子たち)。校長先生もうこう話していました。

「”この鉛筆を取り、座ってください”と、幼稚園児に言うのは自然な方法ではありません。幼稚園の教育では、園児が机に座り、文字を書いたりする勉強は、週1日で十分です」 

教育委員会のアリヤ先生も、「遊び」は最新のカリキュラムの中でも特に注目するべき項目だと強調しています。

「『遊び』は、子どもたちの学習にとても効果的です。子供たちが”喜び”を感じながら学べる方法として、教育に活用できます」

06.
“喜び”のない学びは
すぐに忘れてしまう

「喜び」という言葉が印象的です。私はアメリカの教育シーンでは、そんな言葉を聞いたことはありませんでした。しかし、同国の学習のコンセプトには遊びの項目がはっきりと書かれています。
さらに、アリヤ先生の話ではフィンランドにはこんな古いことわざもあるそうです。

「”喜び”もなく学んだことは、すぐに忘れてしまう」

07.
「私たちは強要しません」

フィンランドの幼稚園を訪問した日、読み書きをする子どもはいませんでした。が、読み書きの指導がちりばめられているさまざまな言葉を聞きました。たとえば「Morning Circle」で手を叩きながらリズムをとって韻を踏むアクティビティです。

私は教育学科の博士課程で学んだことを思い出しました。音韻認識による言語構築です。書かれた文字ではなく、音から言葉を認識する能力で、言語能力発達の基礎として考えられています。

昼食前、幼稚園の先生は、バスケットに子ども用の本をたくさん入れて持ってきます。しかし、5〜6歳の幼稚園児はまるで赤ちゃんのように本へと向かいます。部屋の隅に別々に座って、ページをめくり絵をじっくりと見ます。文字はほとんど認識していません。

オセイ先生の話では、15人いる彼女のクラスの生徒でちゃんと文字を読むことができるのは1人だけだそう。ただし、1年後にはほとんどの子供たちが読めるようになります。

「私たちは強要しません。子どもたちの準備が自然とできて、学べるようになるのを待ちます。もし子どもたちが興味を示すようであれば、助けるようにしています」

08.
読み書きを教えることが
禁止されていた過去も!?

もちろん、子どもたちが興味を示し学びたいと意思表示さえすれば、読み書きを教えることができます。が、過去には許されていない時代もあったのだとか。
読み書きはもともと小学校1年生を担当する先生の仕事でした。しかし、アメリカと同じく教育は変化しています。

フィンランドでは、幼稚園の先生と両親が子どもの興味や読み書きのレベルに合わせた学習計画を立てるミーティングをします。もちろんその目標が「読み書きができること」という場合もあります。

が、早期学習がいい結果を及ぼすという長期的な事例は見つかっていません。ニュージーランド・オタゴ大学のセバスチャン・スゲイト教育心理学博士は、5歳と7歳それぞれの年齢から読み書きを始めた子供たちを調査。11歳時点で行ったテスト結果を比較しましたが、両者にスキルの差は見られなかったそうです。

09.
6歳の誕生日パーティで
気付いたこと

フィンランドの幼稚園訪問も終わりに近づいた金曜日、私は22人の幼稚園児と2人の教師と一緒に、誕生日を祝うイベントに参加しました。

誕生日の子は、同級生と先生の前に座ります。幼稚園児は円になり、ロウソク立てを足元に置きます。ロウソクに火を灯して『ハッピーバースデートゥーユー』の歌が始まるのかと思ったんですが、見当違いでした。

同級生の1人がベレー帽のような帽子をかぶり、手紙を入れるカバンを肩に下げていました。そして誕生日の子どもの手を取り、ダンスを踊りながらフィンランドの子どもの歌『Little Boy Postman』を歌い始めます。

歌が終わると、小さな郵便配達員がカードを取り出し、誕生日の子どもに手渡します。先生はこう語りかけます。

先生「カードを読む手助けをしてほしい?」
子供「助けて!」

彼の読み書きのスキルはまだまだこれから。私は彼の顔をゆっくり見てみましたが、恥ずかしがっている様子はまったくありませんでした。恥ずかしがる必要なんてそもそもないんですよね。

きらめく6本のろうそくの炎を眺めて、改めてこんなことを思いました。この子はまだ”小さな子ども”なんだ。ってね。

Licensed material used with permission by The Atlantic
※This article was originally published on The Atlantic
And the author is Tim Walker who is an American teacher and writer based in Finland.
He writes regularly about education at
Taught by Finland and parenting at Papa on the Playground

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