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死と隣りあわせ。「金」採掘場で働く子供たちをあなたは知っていますか?(動画あり)

生活・趣味
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フィリピンの首都マニラの南東に位置する街マラヤ。 農村地域に広がる貧困が、多くの子供たちを小規模金採掘に関わらせている。生きるため食べるために、危険を冒すことを受け入れざるを得ない環境に暮らす子供たち。
人権NGO団体「HUMAN  RIGHTS WATCH」が製作したドキュメンタリー動画をもとに、小規模金採掘の現状を紹介したい。

冷たい水の底へ
25メートルの地下へ
金を求めて子供が潜る

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6歳から金採掘を始めた少年。四角いマスで囲われたこの水の底、十数メートルの土砂に混ざった金を掘り出すために、酸素チューブを口にくわえて彼は潜っていく。冷たい水の中で体はしびれ、全身がふやけるまで、およそ1時間の作業だそう。
危険な作業を子供たちに任せるのも、彼らのサイズに合わせた穴を掘る方が労力も少なくて済むからだ。フィリピン政府は、「危険な児童労働」を法律で禁止しているが、HUMAN  RIGHTS WATCHの調査員Juliane Kippenberg氏は、それが小規模鉱山での金採掘現場では、全く機能していないという。

11歳の時から採金の仕事を始めたAlbertくんは、貧しい家族を支える担い手の一人として、小学校を辞め採掘現場で働くことを決めた。彼は、採掘のために狭い坑道の入り口を25mも降りていく。十分な酸素も行き届かず、もちろん酸素ボンベもない。暗い穴の底にあるのは、わずかばかりの送風機だそう。

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いっぽう、Jacobくんは14歳の時に初めて潜った恐怖が今でも忘れられないと、当時の体験を話す。

「トンネルの中では『もしも、穴が崩れてきたらどうしよう?』なんて考えちゃいけない。だけど怖くてどうしようもなかった。暗闇の中では、壁から飛び出た岩にも、足場の木材にも注意しないといけなかったんだ」

あるとき、いつものように穴の中へと降りていくと、仲間の目の前で木材を繋ぎ止めているロープが切れ、Jacobくんらの上に崩れてきた。運良くそれを回避することができたが、それは九死に一生の体験だった。
このように、採掘現場はつねに危険と隣り合わせ。実際、2014年9月には、17歳の少年が地下鉱山で金の採掘中、窒息のために命を落としている。

水銀を手掴みする子供たち
排水はそのまま川に流出

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