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ビートたけしが労働観を語る 「やりたいことと生活のために働くのは別」「努力はしてない。生き方なんだよ」

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10月5日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)で労働関係の最近のトレンドが紹介され、ビートたけしさんが自身の職業観を語る場面があった。

番組は9月に検索ワードランキングで急上昇した「楽園企業」という言葉を取り上げた。残業禁止、年間休日140日など恵まれた職場環境で知られる未来工業(岐阜県)のキャッチフレーズとなっている言葉だ。
未来工業は「ちゃんとした顧客がいるからうまくいく」と分析

同社は建物の電気設備や給排水設備の資材を扱っている。経営状態も優良で、創業50年から一度も赤字になったことがない。しかも従業員にノルマを課さずに黒字を達成しているという。VTRに登場した山田雅裕代表はこう語る。

「『働け!やれ!』と命令されるよりも、自分の考えで働いてもらった方が120%の力を発揮してくれるだろうと考えている。そういう思いから、社員に強制するノルマ・目標は与えていない」

実際にノルマを与えない方が一生懸命働くという側面があるようで、従業員からも「自由なので逆に責任がある」「自分で目標を立てられるので達成したときは嬉しい」といった声が上がっていた。

社員の平均年齢は44歳と高めだが、平均年収は620万円以上とこちらもかなりホワイト。大多数のサラリーマンからすると羨ましい職場だが、たけしさんはこの会社を手放しで称賛する代わりに、なぜこのような経営ができているのかを分析してみせた。

「(このやり方が功を奏すのは)商売によってだと思う。この会社はちゃんとした顧客があって、必要な数の従業員を雇ってやっているからうまくいっている」

確かに、どこの会社も同じようなやり方で同じようにうまくいくとは限らない。未来工業の場合は長年の固定客がいて、しっかりとした営業ルートで着実に利益を生み出しているからこその労働環境だろう。
「給料を保障されたコメディアンは最悪」と持論開陳

番組では「楽園企業」と合わせて、最近30歳前後の社会人の間で話題になっている「新ぶら下がり社員」という言葉も紹介された。経済評論家・門倉貴史氏の解説によると「持てる力の7割くらいで最低限の仕事をし、会社にしがみつく社員」だという。

生活のために最低限のお金があれば満足する、という特徴もあるのだとか。街頭インタビューに応じた若い会社員からも、「人生は仕事だけとは思ってない。お金はあったらいいけど、なくての楽しいのでは」「ぶっちゃけ3~4割の力で仕事している」といった声があがっていた。

こうした最近の若者は、ともすると上の世代から「覇気がない」と批判されるものだが、たけしさんはあくまでも「商売による」という考え方のようだ。

「我々みたいなお笑いは、いくら売れてなくてもどうにか這い上がろうとする。給料を保障されたコメディアンは最悪。いつダメになるかわからないから必死になる」

また、たけしさんは「やりたいことと、生活のために働くことは別」とも付け加えた。過去にはテレビ番組への出演について「生活のため」と語ったこともあるが、若者が「趣味のために働く」ことに理解を示したと受け取ることもできる。
「魚は努力して泳いでいる訳ではない」

さらに、映画監督しても活動しているたけしさんは、海外では逆に「お前はTVタレントもやって努力しているな」と言われることもあるというが、別に本人としては努力している感覚はないという。

「魚は努力して泳いでいる訳ではない、俺も魚のように泳いでいるわけで努力はしてない。生き方なんだよ」

いまどきの若者たちが「努力」をことさらに強調せず、自分なりのスタンスで仕事に臨んでいる点について、たけしさんは当たり前のことだ、生きたいように生きればいいと考えているのかもしれない。

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