実は東京名物!「べったら漬け」は江戸から続く伝統の味

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毎年10月になると、東京・日本橋では「べったら市」というイベントが開催されることをご存知でしょうか。これはその名の通り、「べったら漬け」に由来する江戸中期から続く秋の風物詩。宝田恵比寿神社とその周辺に約500軒もの露天が連なり、お神輿も出て大賑わいを見せる伝統行事です。

べったら市の起源は、宝田恵比寿神社の門前で毎年10月20日に行われる「えびす講」です。この祭礼に供えるための大根の漬け物が、魚や野菜、神棚などとともに露天で売られるようになり、いつの間にか「べったら市」の名で親しまれるようになったといわれています。

べったら漬けってどんな漬け物?

そもそも、「べったら漬け」と聞いてもピンと来ない人もいるでしょう。べったら漬けとは、浅く塩漬けした大根を、米麹の床(とこ)に漬け込んだものであり、江戸時代に誕生した東京の名産品。みずみずしい食感と甘さが特徴で、15代将軍・徳川慶喜も好んで食べていたという逸話も残っています。

「べったら」という名前の由来は?

「べったら」という変わった名前の由来は、着物の裾にべったりつくから、と言われています。米麹に甘酒や砂糖、飴など、糖分を加えて作るため、表面がベタベタしたことからこの名がつけられました。
漬け物には珍しく、塩気よりも甘さが優っているのもべったら漬けならでは。また、他の漬物と比べると水分量が80%超と格段に多いため、みずみずしい食感が楽しめるのも特長です。たくあん漬けをかじったときの音が「ポリポリ」ならば、べったら漬けは「パリッ」といったところ。すだちやレモンなどの柑橘類の果汁をかけると、よりさっぱりした味わいでおいしくいただけます。

東京都内の寿司屋では最後の口直しにべったら漬けを出すお店もあります。今の季節なら、脂の乗った秋刀魚とも相性抜群! 今夜の食卓にいかがですか?

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