ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」監督に聞く製作秘話

DATE:
  • ガジェット通信を≫

Ⓒ Vivian Maier_Maloof Collection Ⓒ 2013 RAVINE PICTURES, LLC.  ALL RIGHTS RESERVED.

Photo credit: Ⓒ Vivian Maier_Maloof Collection
Ⓒ 2013 RAVINE PICTURES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

こんにちは。TRiPORTライター、旅と写真できている赤崎えいかです。
「20世紀最大の写真家」ともいわれる謎の女性写真家、ヴィヴィアン・マイヤー(以下、ヴィヴィアン)。前半のインタビューではヴィヴィアンの写真を偶然ガレージセールで落札し、世界中に広めたジョン・マルーフ監督に彼女の撮った写真についてお聞きしました。そして後半の今回は、映画を作るにあたって監督がヴィヴィアンの手がかりを求めて旅をした話をお伺いしました。

ー監督ご自身がヴィヴィアンの手がかりを探して旅をされたようですが、どこに行かれたのでしょうか?
まずヴィヴィアンの家系を知るために、二人の専門家にお願いしていろいろ調べてもらったんだ。そこから彼女の母親がフランスの小さな村で生まれたフランス人ということが判明し、フランスへ2回ほど行ったよ。ヴィヴィアンも何度かその村へ行っていたことも写真からわかった。 そして、ニューヨーク、ミネソタやシカゴへも行ったよ。そこには彼女が家政婦やナニーをしていた家族や子どもたちが今でも多く住んでいるから、話を聞きに行ったんだ。

Ⓒ Vivian Maier_Maloof Collection Ⓒ 2013 RAVINE PICTURES, LLC.  ALL RIGHTS RESERVED.

Photo credit: Ⓒ Vivian Maier_Maloof Collection
Ⓒ 2013 RAVINE PICTURES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ーそれはどのような体験でしたか?
正直、フランスへの旅はすごく不安だった。なぜなら、僕がヴィヴィアンの作品を持って行くことで、どのように見られるかが想像つかなかったから。拒絶されるかもしれないとも思っていたけど実際に行ってみると、とても優しく家族のように迎えてくれて幸せな気持ちになれたよ。

ー特にどんなことが印象的でしたか?
実際にヴィヴィアンを覚えている人に会えたことだね。彼女と話したことのある人や、一緒に遊んでいた子どもたちからいろんな話を聞くたびに興奮したよ。フランスの小さな山村では、ヴィヴィアンが首にカメラをさげながら自転車に乗っている姿の写真を見て、覚えている人がいたんだよ。彼女の母親のカメラも残っていたし、映画の中に出ているひとりの男性は従兄弟なんだ。彼のためにヴィヴィアンが撮影して、プリントした写真を彼自身がまだ持っていたのだけど、これは奇跡的なことだよ。僕が知っている中で、彼女は誰にも個人的に写真を撮って渡したことがなかったからね。

Photo credit: ©Getty images

Photo credit: ©Getty images

 

ーヴィヴィアンに関連した場所で、旅好きな人にオススメの場所はありますか?
ヴィヴィアンの母親の故郷でもあり、ヴィヴィアン自身も2回ほど訪れているフランスの「シャンプサー(Champsaur)」という人口400人ぐらいの村だね。僕も訪れたけど、ここはとても小さくて穏やかな場所なんだ。 僕はこの村にヴィヴィアンの衣服や小物などの遺品、そしてプリントをたくさん寄贈させてもらったので、この村には「ヴィヴィアン・マイヤー ミュージアム」や村の中でのヴィヴィアン・ツアーができたんだ。休暇で訪れるのにオススメの場所だよ。

ー私たちもヴィヴィアンの写真を直接見たいと思うのですが、日本での写真展の予定はありますか?
日本の人たちが写真やカメラを好きなことは知っているよ。僕はebayでカメラを売ったりすることがあるけど、よく日本へ送っているんだ(笑)。 今のところ正式な予定はないけれど、ヴィヴィアン・マイヤーにも深い関心を寄せてくれているのも知っているから、日本で展示できる日を今からとても楽しみにしているよ。

映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』公式サイト 10月10日(土)より全国映画館にて順次公開 メインビジュアル 「ヴィヴィアン・マイヤー」公式サイト(英語) 「Association Vivian Maier et le Champsaur」(仏語)

取材・編集:赤崎えいか

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
Compathyマガジンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。