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日本人は嫉妬心を持ちやすい? 不寛容な日本社会

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 かつてはネット用語であった「炎上」という言葉も、今では新聞やテレビのニュースなどでも一般的に使われるようになりました。
 何気ない一言でツイッターが炎上したり、ブログが炎上したりするのを見ていると、「なぜここまで叩かれるのだろう?」と不思議に思ったことがありませんか?実は、ネットでの炎上やバッシングが頻繁に起きるのは、「日本人の嫉妬深さ」が原因かもしれないのです。

 『他人を非難してばかりいる人たち』(岩波明/著、幻冬舎/刊)の中で、著者の岩波さんは、日本人は世界的にかなり嫉妬しやすい国民であり、その原因は日本人が一般的に置かれている状況にあるといいます。

■嫉妬のメカニズム
 そもそも嫉妬は、「嫉妬する相手」の置かれた状況や得たものをうらやむことから生じます。自分とはあまりにかけ離れた相手に対してはかえって嫉妬心はおきないものですが、自分とあまり変わらないような、身近にいると思える人に対しては強い嫉妬心を持つ傾向にあります。なぜなら、嫉妬というのはたいてい自分と相手との微妙な差異から生じるからです。あまり差が無いと思っていたライバルや、自分より格下だと思っていた後輩が仕事で高い業績を上げたとき、嫉妬心抜きで素直に相手を賞賛するのは難しいでしょう。つまり、自分と似ていて、同じだと感じている人が突然何か目立つような事を行った場合、自分とは違う「異質」なものだと感じてしまうのです。

■日本人はメンタリティが類似している
 多様な民族や宗教的背景を内部に持つアメリカなどとは異なり、日本人の多くは幼少期から成人になるまで比較的同質の集団の中で生きていかなければなりません。同じようなバックボーンを持って生まれて育った日本人は、個人が有する価値観も似たようなものとなり、あるべき人生の理想像も類似のものになります。この結果、日本人は多くが似たようなメンタリティを有することになり、皆が同じような嫉妬心を抱くようになるといいます。繰り返しになりますが、日本社会は多様性があまりなく、均等な社会だといえます。そのような社会の中で、少しでも「普通」からはみ出してしまうと、たちまち嫉妬の対象となり、バッシングの嵐を受けてしまうのです。「出る杭は打たれる」という言葉がありますが、まさに日本社会を表す言葉だといえます。

 現在でこそ価値観が多様化してきたといわれる日本社会ですが、まだまだ「異質なもの」に対する不寛容さは残っていると感じられます。
 本書の中では、大相撲の横綱である白鵬や元横綱の朝青龍へのバッシングについても触れており、その本質は日本社会の不寛容さにあると述べます。ネット上ではびこるバッシングやいじめ、晒し…その多くは、「私は正しいことを言っているだけ!『普通じゃない』アイツが『悪い』から叩かれて当然だ!」という、ゆがんだ正義感のもとになされているのではないでしょうか。
(新刊JP編集部)


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