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「アイス・バケツ・チャレンジ」から1年。集まった寄付金120億は、ちゃんと役立っていた

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2014年の夏に話題となった「アイス・バケツ・チャレンジ」は、インターネットの影響力も加わったことで世界中に拡散され、大きな社会運動へと発展しました。氷水をかぶっている人々の姿に覚えのある人も多いのではないでしょうか。

このチャレンジは、「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」をより多くの人々に知ってもらい、支援を募る目的で行なわれたもの。なかには賛否の声がありましたが、その時に集まった寄付金によって、ALSの研究は大きく躍進したようです。

集まった寄付金は
120億円超

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2014年8月29日、アメリカALS協会は1ヶ月で集まった寄付金が1億ドル(約120億円)を超えたと発表。前年度の同じ期間に集まった寄付金の合計額280万ドル(約3億円)だったことから、いかにアイス・バケツ・チャレンジによる影響が大きかったかがわかります。

もちろんそれは日本も同じで、日本ALS協会は同チャレンジによって3,755万円の寄付金が集まったと発表(2014年11月時点)。1996年から2015年までに同協会へと交付された研究奨励金が総額7,688万円だったことから、その半分以上に及ぶ金額をたった数ヶ月で集めてしまったことになります。

さらにそれから1年ほどが経ち、アメリカのALS研究には大きな進歩が見られたようです。

97%のALS症状に関係する
タンパク質の機能不全が発見

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ALSの研究者ジョナサン・リング博士が海外掲示板サイトRedditにある研究結果を投稿しました。そこには「Ask Me Anything(なんでも聞いて)」とのコメントも。

2015年8月7日、アメリカ科学振興協会(AAAS)にも掲載された同博士の研究結果によれば、97%ものALSの症状が「TDP-43」というタンパク質の機能不全に関係していることがわかりました。つまり、このタンパク質を正常に機能させる治療法が発見できれば、症状の進行を遅くできるかもしれません。

もちろん残りの3%の原因についてはさらなる研究が必要になります。が、すでに「TDP-43」の治療法を発見するための研究も始まっており、これはALS研究における大きな進歩と言えます。

質問コーナーを開いた理由
「チャレンジは無駄じゃない」

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リング博士が「なんでも聞いて」と書き込み、質問を募ったことには理由がありました。それはアイス・バケツ・チャレンジに対するネガティブな意見に対して、現実を伝えること。以下に彼のコメントを紹介します。

「私がこのアクションを起こした主な理由は、アイス・バケツ・チャレンジが無駄だという意見や、集まったお金が研究に使われないという多くの記事を見て覚えていたからです。それは、事実とはまったく違っています。

協力してくださったみなさんの寄付金は治療のための研究にとても役立っています。アイス・バケツ・チャレンジのお陰で多くの寄付金が集まりました。そして、ALS治療の未来に希望が湧き、意味のある治療ができる兆しが見えてきました」

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