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「ありえない」が日常 − インドの寝台列車で起きたこと −

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Photo credit: Eika Akasaki「【インド】寝台列車に乗ろうとしたら6時間来なかった…。

こんにちは。TRiPORTライター、旅と写真でできている赤崎えいかです。
あなたは「ありえない旅」をしてみたいと思いますか? そもそも「ありえない」とは、どういうことなのでしょう。私たちは自然と「常識」といった共通ルールの下で生活をしており、それが「普通」であり「日常」となっているのではないでしょうか? そして、その「普通」はある程度、世界共通のものだと思います。しかし、それが通用しない国もあるのです。それを筆者が実感したのは、初めてのインド旅でのことでした。

本で読んだ通りのインドの人たち

エピソードに事欠かないインドへ行くにあたって、筆者もインド旅行の体験記などを読みあさり、心の準備も万端でインドへと降り立ちました。街中で何人かに場所を聞けば、人によって教えてくれる方向が違う。リキシャでドライバーに行き先を告げれば「そこはもちろん知ってる!今すぐ乗れ!」と力強く答えるものの、実はその場所を知らないため、いつまで経っても到着しない。挙句に「時間がかかったからもっとお金を払え」と事前交渉をひっくり返してくる始末…。こんなことはもちろん、インドを旅する上では想定内の話です。

初めてのインドで、初めての寝台列車

Photo credit: Eika Akasaki「【インド】寝台列車に乗ろうとしたら6時間来なかった…。

「最近は列車が極端に遅れることはほとんどない」という某ガイドブックの言葉を信じていたものの、23時すぎに出発予定の列車はいつまで経っても到着せず、駅員は「遅れているが、もう少しで来る」を繰り返すばかり。結局、列車が到着したのは6時間後の空が明るくなり始めた朝の5時でした。

予約した席の場所がイマイチわからなかった筆者は、ポーターに席を探してもらうことに。するとポーターは暗く寝静まった列車内の電気を遠慮なくつけて歩き、閉まっているカーテンを容赦なく次々と開けていくのです。つけた電気も、開けたカーテンもそのままで、筆者の席を見つけると、得意満面な笑顔を向けてくれました。

列車内で起こされた理由

Photo credit: Eika Akasaki「【インド】寝台列車に乗ろうとしたら6時間来なかった…。

不安の中、いつ来るかもわからない列車を一晩中待っていた筆者は、疲労と睡魔に襲われ、列車のベッドで即眠りに落ちました。列車の遅延により消耗した体力を10時間の移動時間で充電するつもりでしたが、インドの列車はそれを許してはくれませんでした。誰かが筆者の足に触れ、起こそうとするのです。

「チケットの確認?」と思って起きると、そこにはおじいさんが立っており、怪訝な顔をした筆者に首を傾げながら「チャイ?(インドの甘いミルクティーはいかが?)」と聞いてきたのです。駅で停まる度に、列車内に入ってきた物売りに問答無用で起こされ続け、そこに「配慮」というものは一切存在しないことを悟りました。ちなみに列車内でカレーを購入したときには「おつりがない!」と、数ルピーを返さずに物売りは去って行きました。

電車が遅れて、私が怒られる

初インドに恐れをなしていた筆者は、現地の旅行会社で様々な手配をお願いしたため、到着駅にはオートリキシャが迎えに来ていました。すると、なぜか彼らは怒っていたのです。その理由は「私はあなたを一日中待っていた。しかし、いつまで経ってもあなたは来ない!」 要は「だから余分にお金を払え!」ということ。言わんとすることはわかるのですが、筆者が故意に遅れたならともかく、旅行会社にも連絡が取れず、どれだけ遅延するかもわからない状態でのトラブルに対して、ひどく怒りをぶつけられることに理不尽さを感じつつ、疲れきった頭で「これがインドなんだなぁ」としみじみと感じました。

「ありえない旅」をしてみる

Photo credit: Eika Akasaki「【インド】寝台列車に乗ろうとしたら6時間来なかった…。

初めてのインド列車は筆者にとって「ありえない」の連続でしたが、回を重ねればそれが「普通」になりました。自分にとっての「ありえない旅」とはなんでしょうか? 人によっては、海外旅行をすること自体がありえないのかもしれません。「一人旅をしてみる」「とびきり高級なホテルに泊まってみる」「憧れていた国に行ってみる」「地元のバスに乗ってみる」「現地の人に自分から声をかけてみる」など…。今までしなかったことをしてみるだけで、自分の世界がぐっと広がるのを感じるはずです。
Have a nice trip!!

フォトライター:赤崎えいか

Photo by:Eika Akasaki「【インド】寝台列車に乗ろうとしたら6時間来なかった…。

インドの旅行記はこちら

*Eika Akasaki「【インド】寝台列車に乗ろうとしたら6時間来なかった…。

*Horie Kentaro「初めての海外一人旅。導かれたのは、インドでした。〜ヴァラナシ(ベナレス)編〜

*Shino Ichimiya「Ladakh – 乾いた大地と蒼い空とシャンティ

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