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有名な怪物「フランケンシュタイン」の世界に思いを巡らす

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By Pascal Rehfeldt (Own work) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

Photo credit: Pascal Rehfeldt (Own work) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

TRiPORTライターのヤマガミです。

ハロウィンなどでは必ず誰かが仮装するほど有名な怪物「フランケンシュタイン」。もとはイギリスの小説家メアリー・シェリーが1818年に出版したゴシック小説で、正確には『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』という題名なのです。

まずは簡単に概要を解説しましょう。ドイツで自然科学を学んでいたヴィクター・フランケンシュタインは、神に背くと知りながらも生命を創り出す研究に手を染め、人間の死体をつなぎ合わせることで怪物の創造に成功します。その怪物は、中身は素晴らしい知性と心を持った人間そのものでしたが、あまりにもおぞましい容貌をしていたため、フランケンシュタインに捨て去られてしまいます。

残された怪物は生き延び、故郷のスイスへ帰ったフランケンシュタインの元へたどり着くのですが、やはりおぞましい容貌のため忌み嫌われます。せめて自分とともに生きてくれる異性の怪物を作って欲しいと頼むのですが、それすら叶えられません。その後、怪物は絶望し、復讐を始めるのです。

怪物のつぎはぎの醜く恐ろしい姿が強調されがちなフランケンシュタインですが、醜く作られたために創造者に捨てられ、誰にも受け入れられずに孤独に悩む怪物の心情、そして容貌と中身の素晴らしさのギャップ、こうした要素が作品に悲哀と深みを与えています。

舞台はドイツのフランクフルト

そんな世界観を体験したい人は、ドイツのダルムシュタットより5kmほど南にある、フランクフルト郊外の丘にそびえ立つフランケンシュタイン城に訪れてみましょう。この城は13世紀以前に、フォン・フランケンシュタインの家名を受け継ぐ貴族によって築かれました。現在は礼拝堂と2つの塔のみが残っています。

城には、17世紀後半から18世紀初め、錬金術師で、自然哲学者のコントラート・ディッペルが暮らしていました。彼がヴィクター・フランケンシュタインのモデルになったとも言われています。ディッペルは宮廷錬金術師として研究を行っていました。また、解剖実験を行ったり、神に背く考えを持っている異端者だとされることも。死体泥棒だとの噂もあり、彼が死体から人を作ろうとしていると言われることもあったとか。

メアリー・シェリーが実際に城へ行ったかは定かではありませんが、ドイツのこの地方を旅したことはあるようです。 この城やコンラート・ディッペルの評判や言い伝えから考えると、小説『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』の舞台となっていても不思議ではありません。そんな城の近くの森の中で、物語の世界に思いを巡らすのも一興でしょう。

ライター:マリアヤマガミ

Photo by: Pascal Rehfeldt (Own work) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

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