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第26回 飲食事情(その3)

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 留置場ではお茶以外の飲み物は供されないが、もちろん自分で買うことはできる。250ミリパック入り牛乳とパック入りコーヒーだけだが。コーヒーは、名ばかりの乳飲料にすぎない。
 パンと違って休日を除いて毎日注文をすることができる。運動時間に所定の用紙に書き込んで注文することになる。入ってきたら、パンと同様に部屋の適当なところに置いておく。
 私は一度だけコーヒーを注文したが、中には毎日6本注文し毎食時に2本づつ飲んでいる人もいた。飲料は注文した翌日に配達されてくる。金曜日には土日月の三日分を注文することになる。

 差弁やパンそして飲料は同房の者が注文しない限り、なかなか注文しにくい。私だけかもしれないが。他の人が官弁を食しているその横でこれと異なるものを飲み食いする図々しさに欠けていたからだ。

 ところが12月19日に至って同房者がパンとコーヒーを注文するということで、19日の火曜日に初めてメロンパンとレーズンパンを、21日の木曜日にコーヒーを注文した。22日の金曜日の朝にコーヒーが、夕方にパンが配達されてきて、これらを土曜日の朝食とした。
 これが久し振りのパンということもあってなかなかよくて、「毎週土曜日の朝食はこれに限る」などと同房者とたわいのない話をしていたが、留置場のパン食はこれが最後となった。25日の月曜日には拘置所に移監されたから。ついでながら12月24日はクリスマスイブで特別にケーキが出るとの噂があったが、単なる噂にすぎなかった。

 拘置所での飲食の話に移ろう。
 宮崎北警察署での運動時間は、運動とは名ばかりのタバコを吸い、髭を剃ったりしながらの雑談タイムであることは前にも書いた。そこでは留置場の食事のまずさが話題となり、覚せい剤関係のおっさんや傷害事件のヤクザ屋さんから拘置所での飲食のよさを聞かされた。
 二人とも暖かい・うまい・量が多い拘置所の食事を摂りたい、だから早く拘置所に移りたいと言う。ちなみによく知っているということは、法律上の再犯かどうかはさておき初めての経験ではないということか。
 また、何と言っても、自費購入できる副食の数が多く、しかもこれらを居室内に常備しておき就寝時間以外は自由に飲食することができるというのだ。果たしてそうであった。

 12月25日午前9時ころに宮崎北警察署を出発して、30分前後で宮崎拘置所に到着する。入所手続きなどがあり、その日の昼食として初めて拘置所の食事となった。確かに彼らのいうとおりであった。
 何が出たのかは覚えていない。この日の昼食だけは備忘録に記載できなかったからだ。料理一品にデザート、麦飯というものだったことだけは覚えている。聞いたとおり温かいうまい多いというものであった。

 抽象的にいえば、朝食は「麦飯、各種の具が入ったみそ汁、漬物、目玉焼きなどの一品」で、みそ汁と麦飯は普通のご飯茶わんなどの半分増しほどの量がある。
 昼食は「麦飯、トン汁などの汁物、料理一品、漬物、デザート」で、時々単なる麦飯がそれをベースにした炊込みごはんになる。夕食はかなりバラエティーに富んだ料理となる。
 おかずの量は通常の2倍ほどある。例えばある日の夕食は「麦飯、ごまめ、茄子と肉の中華風炒め物、オムレツ、キャベツ大盛り、焼き鮭大」といったものでかなり豪華である。毎週日曜日の昼にはお汁粉が出てくる。
 余談だが「お汁粉と善哉」とは本来別物であるが、拘置所で流れているFM宮崎では、両者は同じ物で関東と関西で呼び方が違うだけと説明をしていた。
 このお汁粉だが通常の味噌汁椀の1.5倍もある椀になみなみと出てくる。辛党の私はまったく手つかずで残していた。(つづく)

元記事

第26回 飲食事情(その3)

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