生産量日本一を誇る「佐賀のり」の最強においしい食べ方をプロに聞いてみた!
みなさんは「ごはんの友」と聞いて真っ先に何を思い浮かべますか? 筆者は海苔です。日本での主な産地は、宮城、千葉、伊勢湾、瀬戸内海などがありますが、もっともメジャーなのは、佐賀の有明海で養殖される「佐賀のり」ではないでしょうか。
佐賀のりは全国の生産量の40%を占め、品質・生産高ともに12年連続日本一。豊かな有明海で育んだ佐賀のりは非常に美味で、一部コンビニのおにぎりで採用されたり、贈答品として選ばれたりするなどブランド力も抜群です。
そんな佐賀のりのポテンシャルをさらに引き出す、「最強においしい食べ方」があるのをご存知ですか? 今回は佐賀県有明海漁業協同組合の“中の人”に、佐賀のりのおいしい食べ方から、佐賀のりの見分け方まで、根掘り葉掘り聞いてみました。
今すぐ食べたくなる「佐賀のり」おいしさの秘密
――有明海で養殖される佐賀のりは、なぜ質・量ともに日本一なのでしょうか?
1つめの理由は、有明海が複数の大きな川から養分がたっぷり注がれる栄養豊富な海だから。河川水と海水が混じりあうことで、塩分濃度が低くなり、柔らかくくちどけのよい海苔ができあがります。
2つめは、海に支柱を立ててその支柱に網を張ることで、潮が満ちているときは海の栄養分をつめ込ませ、潮が引いたときは光合成を促す生産方法をとっているから。他地域で主流の浮流式養殖よりも手間がかかりますが、有明海の激しい干満差を活かしておいしい海苔を作っているのです。
佐賀県有明海漁協の梅本さんによると、「佐賀のりは口にしたときの歯切れがよく、口溶けは柔らか。またとろけるような甘さとうま味があり、最高の香りも楽しめます」とのこと。さらに焼くことでアミノ酸と糖質が熱に反応し、最高の香りが楽しめるそうですよ。
佐賀のりの最強のおいしい食べ方
おいしさの秘密がわかったところで、その魅力をより引き出す“最強においしい食べ方”を梅本さんに伝授してもらいました!
「食べ方は色々ありますが、乾海苔を自宅で焼いて食べるのが一番! 多少手間がかかりますが、これが『うまさ・柔らかさ・香り』を実感できる最強のおいしい食べ方です。炭火で焼ければベストですが、オーブントースターやオーブンレンジなどでも十分。焼く時間は予熱しておけば数秒で大丈夫です。さっと緑色になりますよ」
焼いた海苔はごま油で風味をつけたり、粉チーズをまぶしてみたりして味つけのりにしてもOK! 醤油にちょっぴり浸してごはんに巻くのも定番のおいしさです。
「佐賀のり」を購入したいときは産地をチェック!
肝心の入手方法ですが、梅本さんによると「東京都内であれば三越伊勢丹グループ、日本橋や大森等など販売店はたくさんあります」とのこと。店舗によっては目の前で焼いてくれる店もあるそうです。佐賀県を訪れる機会があれば、佐賀県有明海漁業協同組合直販所の『まえうみ』がオススメですよ。
佐賀のりには『佐賀有明産』『福岡有明産』『熊本産』と表示されているので、産地は必ずご確認を。
海苔は脇役のイメージですが、一手間かけることでお酒のおつまみやおやつに大変身する食材でもあります。いつものおかずに飽きたら、佐賀のりをおいしく料理してみてはいかが?
参考リンク
書いた人:らいら
1987年佐賀県生まれ、佐賀在住のリモートライター。記事のジャンルはAppleやniconico関連が主だが、執筆の合間に食べるコンビニおやつも同じくらい愛している。好きな食べ物は九州のとんこつラーメン、冷凍うどん、チョコレート。
Twitter:@lyrahm
ブログ:http://lyra.blog.jp/
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