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ゆとりある「遠距離介護」を実現するために

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長距離移動の金銭的負担や心身の疲れが「遠距離介護」の悩み

「遠距離介護」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。介護が必要な親と、介護を行う者が遠く離れている状態のことを言います。なじみのない言葉かもしれませんが、核家族化が進み、進学や就職で地元を離れることがある日本では決して珍しいことではありません。

遠距離介護には、様々な負担がつきまといます。本人の身辺介護だけではなく、公的手続きや関係者とのやりとりなど、これら複数要件を限られた時間内でこなさなければなりません。そこに長距離移動による金銭的負担と心身の疲れ、「いつまで介護が続くのか」という不安がのしかかります。

一人で抱え込まず、現在の介護システムの把握をして活用

では、これらの負担を和らげ、ゆとりある遠距離介護を実現するにはどうすれば良いのでしょうか。最も重要なことは、「遠距離にいる」という現状を冷静に受け止め、すべてのことを一人で抱え込まないことです。

そのためには、現在の介護システムをしっかりと把握することです。「介護保険が対応してくれる範囲」「医療機関が対応可能なこと」「各種手続きの流れ」など、これらをきちんと把握しておくことにより、「自分がしなければならない部分」と「公的な力を借りる部分」が明確になります。親の介護が必要になってから慌てるのではなく、親が元気な内からこれらの知識を身につけておいた方が良いでしょう。

介護を支援してくれる人たちと密なコミュニケーションを図る

また、実際に遠距離介護が始まると、親を支援してくれる人たちとの関係づくりが欠かせません。在宅生活者ならケアマネや民生委員、施設生活者なら医師や介護スタッフなど、自分が親の近くで介護ができない以上、親のサポートを関係者にお願いするしかないのも現実です。関係者としっかりコミュニケーションをとることにより、普段の親の状況を適宜把握することができ、場合によっては緊急時に無理なお願いを快く引き受けてもらえることもあります。いつも親のことを見守ってくれる関係者の苦労を労い、感謝の言葉を伝えることが大切です。

近くにいたら負担にならないことも、遠距離になると負担になることがあります。負担を軽減してゆとりある遠距離介護を実現するには、親を支えている介護システムを理解し、携わっている関係者と良好なコミュニケーションをとることが必要なのです。

(中原 崇/社会福祉士)

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