Crossfaith、轟音で世界遺産の日光山 輪王寺を揺らす!
9月26日にCrossfaith x Red Bull Live on the Roadによる前代未聞のスペシャルライヴ at 世界遺産日光山輪王寺が行われた。
この場所でロックバンドがライブを行うことは、今年徳川家康公の四〇〇年御遠忌を迎える日光山輪王寺の長い歴史の中でも初めてのことである。
もともと世界40カ国以上をツアーしてきたCrossfaithが日本において、海外にも発信できる母国日本を象徴する場所でライブがやりたいと考えていたところ、Red Bull Live on the Roadを通じて日光山が全面協力をしてくれる運びとなった。
今回ライブが行われた場所は日光山輪王寺にある徳川三代将軍「家光公」の廟所(びょうしょ)である大猷院(たいゆういん)で、その入り口にある仁王門という場所で行われた。 仁王門には、口を開いた「阿形」(あぎょう)と口を閉じた「吽形」(うんぎょう)の2体の仁王像が安置されており、その先の二天門(にてんもん)へと続く石段は〝地獄~人間界~天上界”を意味しているそうだ。今回Crossfaithがライブを行った場所はまさに「地獄の間」で、彼らの音楽的ジャンルからいっても申し分ないシチュエーションとなったのである。
多くのファンが集まった会場内は荘厳な雰囲気と、張り詰めた空気で覆われていた。 SEが鳴り出す頃には雨も止み、霧が立ちこめる中、仁王門が開門しその前にメンバー5人が登場した。
ステージ照明で仁王門がライトアップされると会場のボルテージは一気に上がった。 緊張感から解放されたファンたちは、待ってました!!とばかりに前方に押し寄せ始め、1曲目「Monolith」が始まると同時に凄まじい盛り上がりを見せる。
その後も「Raise Your Voice」「Ghost In The Mirror」「Eclipse」など3 曲を叩き込み、早くも日光山輪王寺をライブハウス化させてしまった。彼らにとって、いつだって場所は関係ないことをみせつけられたのである。
後半には、「Madness」、「Scarlett」からKoie のMC で「ここは地獄の入口です。仁王像も立っていて地獄の門番をしている、Crossfaith というバンドです。それを噛み締めて俺たちが今ライブをしている場所を理解して、最後の1曲行けますか!」と言う煽りから「Countdown To Hell」までをプレイし、Zepp Tour で復帰したギタリストのKazuki も凄まじいリフを叩きこんでいる。ステージとオーディエンスの素晴らしい一体感をみせた圧巻のプレイに目に入る光景全てが神々しく映っていたのはいうまでもない。ロックの洋の要素が和の世界に入り込みCrossfaith が生み出した会場全体の熱気が世界遺産の姿をドンドン塗り替えていったのである。
MCでは、日本各地から遠路はるばる今日のために来てくれたファンのみんなに感謝の旨を述べ、アンコールで「Astral Heaven」~ 「Xeno」を演奏、ひときわ激しい轟音を叩き込み世界遺産を揺らした!
最後は、メンバーがステージ手前に出てきて、そのまま5人並んでファンのみんなにお辞儀をして本公演は終了、ドラムソロ合わせて計13曲を熱演した日光の幕は閉じた。
前例の無い状況で大成功を収めたCrossfaithは、世界中に日本の文化を広めるとともに、日本人ロックアーティストとして歴史に名を残す事になるだろうと確信した1日となったのである。
【セットリスト】
1.Monolith
2.Raise Your Voice
3.Ghost In The Mirror
4.Eclipse
5.Madness
6.Scarlett
7.Drum Solo
8.System X
9.Devil’s Party
10.Omen
11.Countdown To Hell
-Encore-
12.Astral Heaven
13.Xeno
【Crossfaith コメント】
大成功でした。
開催直前から雨だったり設営の問題だったり出来るのか出来ないかというラインをくぐり抜けて、最初のコンセプトをそのまま伝えられる事が出来たと思います。
今、本当に歴史的な一瞬だとも思います。こういう場所で、ロックバンドがライブをする、ライブハウスのようにお客さんを入れてライブをするというこのスタイルが前代未聞の事だと思います。
歴史の一部になれたような、本当に光栄な事だと思います。
最後に今回、本当にこういう場所でライブができ、ご協力頂いた日光山、輪王寺の方々、全ての方々に感謝をしています。ありがとうございました。
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