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ケーブルなしで充電OKの「Qi」って何!?

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「Qi」と書いて「チー」と読む。Wireless Power Consortium(WPC)が策定したワイヤレス(無接点)給電の国際標準規格のことだ。ワイヤレス給電とは、ケーブル接続なしに、給電パッドの上に置くだけでデバイスを充電できる技術。ちなみに「チー」とは、見えない力の流れを意味する中国語、「気」のことだ。

ワイヤレス給電自体はすでに確立された技術で、電気的な接点を水から守る必要がある電動歯ブラシや電動シェーバーなどに使われている。しかし、2010年にQiが登場するまでは統一された規格が存在していなかったので、せっかくのケーブルいらずの便利機能も、企業間での互換性が無かったのだ。現在、Qiに対応した製品はスマートフォンからタブレット、ICレコーダー、デジタルカメラなど、さまざまなジャンルに広がっている。

Qiのワイヤレス給電は「電磁誘導」を利用したもの。電磁誘導とは、コイルに磁石を出し入れすることで電気が生まれる現象のこと。給電パッドのコイルに電流が流れると、そこに上向きの磁束(磁力の方向)が発生し、充電側の機器にあるコイルに電流を発生させる。つまり、給電パッドが発生させる磁束を介して、機器に”電気を運んでいる”わけだ。

電気を”飛ばして”電気を送るなんて、効率が悪そうな印象を持つ人もいるかもしれない。Qiの送電効率はだいたい70%程度だが、ACアダプターの送電効率も72%なので、ほぼ同格だ。当初は5Wだった給電能力も、今では急速充電が可能となる15Wの給電能力を持つまでになった。現在は120Wの給電能力の規格策定も進められており、実現すればノートパソコンなどの比較的大きめのデバイスもワイヤレス給電が可能になる。普及とさらなる技術開発が進めば、ケーブルや充電器に縛られていた私たちのモバイルライフも、ずっと快適になるだろう。

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