土日夜間議会サロン(特別公開セッション)
過日(8月21日)に開催された「土日夜間議会サロン(特別公開セッション)http://www.donichiyakan.jp/」の様子を動画ならびに書き起こし記事でご紹介致します。
土日夜間議会サロン(特別公開セッション)
【パネリスト】
政策工房 原 英史氏
慶応大学教授 岸 博幸氏
朝霞青年会議所 上田昭憲氏
★当日の配布資料はこちらからダウンロードできます。
下記、動画書き起こし
■土日夜間議会改革について
<原英史氏>
「地方議会を変える国民会議」を2月に立ち上げました。岸さん、堺屋さん、学者の方、経営者の方に参加いただき活動を始めました。
「土日夜間議会とはなにか?」、これは普通の人が議会に入ったらよいではないかということです。
国会議員でも地方議員でも多くの場合なにか特殊な人が議員になっているのではないか、自分たちとは違う世界の人たちではないかと思われがちですが、自分たちのことなのだから普通の人が議会にはいれば、自分たちのことは自分たちで決めればよいではないかということです。
日本全国の議会がどうなっているのか少しお話をして見たいと思います。地方議会は3万5千人、2700億円程度の結構大きな産業規模です。
報酬や政務活動費など全部合わせると都道府県議会議員だと2026万円、特別区だと833万円といった数字になります。平均会期日数は県議会、市議会は90日前後、国会の場合だと通常国会だけで150日です。
地方議会が機能してるか?だと首長の条例案を提出した場合、まったく修正しない議会は日本全国だと50%、議員提案の条例案を全く行っていない議会は90%です。
ここで地方議会の会期ですが90日は平日の昼間に開催されていますがこれだと普通の人が議員になれないわけです。これを土日夜間に議会を開催するようにして普通の人たちも議会に参加出来るようにしようということです。この議論を日本でやろうとすると「なにかおかしな話」となりますが海外だと当たり前の制度です。日本だけできないわけはない、というのが我々の議論です。
<岸博幸氏>
金曜日の19:30にこんな辛気臭い集会に参加いただきありがとうございます。
本日はテレビのバラエティーのような話ではなくまじめな話をしようと思います。
土日夜間に議会を開催するのは手段に過ぎないわけですが、地方議会の議員さんは頑張っている方もたくさんいらっしゃいます。ただし現実は数はそんなに多くない、若い地方議員は数として非常に少ない、結果地方議会の中ではマイノリティーになっていてそういった若い世代の意見を地方議会には反映させられていません。これが残念ながら現実としてあります。10年後、20年後、30年後、人が住みたい、ここで頑張りたい、地元にプライドを持って仕事をしたい、といった地域を作ることは一度真剣に考えなければならないことだと思います。
【ご案内】
土日夜間議会サロン(無料公開セミナー)が9月30日に豊島区民センター(@池袋)にて開催されます。申し込み方法など詳細はこちら。http://www.donichiyakan.jp/
(地方議会ニュース編集部)
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