知ってた? 鉄職人のつくるアイアン表札はこんなにオシャレ!

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玄関先をオシャレに!鉄職人の技術が光るアイアン表札とは

街中を歩いていると、洗練されたオシャレなカフェやショップを見かけることがある。そんなお店に共通していることは、看板がオシャレ! 特に鉄でつくられた看板が醸し出す雰囲気は別格。自宅の表札にも取り入れられるか調べたところ、アイアン表札と呼ばれる鉄製の表札を発見した。
ハンドメイドの味わい深さが魅力のひとつ

いったいアイアン表札がどんなものなのか、神奈川県鎌倉市でアイアン表札や看板を制作する、ニュー鍛冶屋小宮製作所の小宮あいさんに話を伺ってきた。

小宮さんによると、アイアン表札は厚さ6mmの鋼材を使用し、一つひとつ手作業でつくる表札のようだ。1枚の鉄板をガス溶断『斬鉄(ザンテツ)』というオリジナル手法でカットするそう。そうすることで、鉄の断面には手切りならではのノッチ(縦の筋)ができ、独特の風合いに仕上がるとのこと。その後、鉄職人独自の仕上げの手が加わり完成する。

これだけでも鉄職人のこだわりの強さが伺えるのだが、そもそもどうして鉄で表札をつくろうと思ったのだろうか?

「夫で鉄職人の小宮賢人は、17歳のころから鉄工所勤務をしていました。20歳くらいのころに、友人が営業しているバーに、鉄製の看板をプレゼントしたところ、友人がとても喜んでくれたことがつくり始めたキッカケです」(妻の小宮あいさん)

自分だけにしかつくれないもので相手に喜んでもらいたい。そんな気持ちが芽生え、オーダーメイド品の受注や、溶接教室を開きながら地道に歩んできたそう。ちなみに小宮賢人さんは、鉄歴32年の大ベテラン。アート作品も数多く手掛けており、さまざまな展示会にも出展し、受賞経歴もあるのだが、実はデザインに関しては完全な独学。型にはまらないデザインは、長年鉄だけにこだわり触れあってきたからこそ出せるものなのだろう。

【画像1】カタカナ表記や番地もオーダー可能(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画像1】カタカナ表記や番地もオーダー可能(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画像2】筆記体のアルファベットもOK。文字まわりに装飾をつけるとオシャレ度が格段に上がる。参考画像はお客様のご希望に合わせてデザイン画(手描き)作成(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画像2】筆記体のアルファベットもOK。文字まわりに装飾をつけるとオシャレ度が格段に上がる。参考画像はお客様のご希望に合わせてデザイン画(手描き)作成(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画3】小宮賢人さんのアート作品『戦』(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画像3】小宮賢人さんのアート作品『戦』(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)自分だけのオリジナルデザインのお値段は……?

鉄職人のこだわり&温もりが詰め込まれたアイアン表札。どうせなら自分だけのオリジナルデザインでつくってほしい。小宮さんに確認したところ、もちろんオリジナルデザインもOKだそう。手書きのデザインやイメージ画像、仕上がりの雰囲気を言葉で伝えるだけでも制作できるとのこと。これなら、デザインが苦手な人でも気軽にオリジナル表札をつくれそうだ。

しかし、手づくりのオーダーメイド品となると、気になるのはお値段……。とても高そうだと勘ぐってしまうのだが、実は意外と安く(?)大体の表札は3万円~4万円ほどで制作できるそう。もちろんケースバイケースなので、前述の金額は目安程度に留めておくといいだろう。また、納期までには3週間ほど時間がかかるようなので、購入の際は早めのオーダーがいいかもしれない。

【画像4】見ているだけで楽しいオリジナル表札(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画像4】見ているだけで楽しいオリジナル表札(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)鉄だとやっぱりサビが気になる……経年劣化は大丈夫?

知れば知るほど欲しくなるアイアン表札だが、鉄製だけにサビが心配。メンテナンスで気をつけるべきポイントはあるのだろうか?

「いずれサビても構わない場合は蜜蝋(みつろう)仕上げ。サビがイヤな場合はサビ止め塗装・黒塗装仕上げになります。ただし、後者の場合であっても絶対にサビないということではありません」(小宮あいさん)

やはりサビてしまうのか……。と、落胆しそうになるが、小宮さんいわくサビは鉄の醍醐味のひとつだそう。蜜蝋仕上げの場合は、サビが出てきたら、柔らかい布で蜜蝋ワックスや椿油をサビの上から塗り込んでメンテナンス。そうすることで、徐々に鉄の質感が増して独特の鉄の風合いを楽しめる。また、サビ止め塗装・黒塗装仕上げでサビてしまった場合は塗料を上塗りするのだが、こちらも長い年月の間に塗料が重なり、少しずつ表情が変化するのを楽しんでほしいとのことだ。ちなみに、もとの鉄板が厚さ6mmもあるため、朽ち果てるという心配は無用。

また、取り付けに関しては、壁面にドリルで穴を開け、強力接着剤を注入。表札の裏についているピンを差し込むだけ。日ごろから日曜大工をしている人なら簡単に取り付けができるそう。もし取り付けに不安があるようなら、工務店などに依頼をするとよいだろう。

【画像5】サビはデメリットではなく、メリットのひとつ。わざとらしいエイジング加工は一切しない。少しずつ自然に変化する鉄の質感を楽しもう(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画像5】サビはデメリットではなく、メリットのひとつ。わざとらしいエイジング加工は一切しない。少しずつ自然に変化する鉄の質感を楽しもう(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画像6】表札以外にもレストランやショップなどの看板製作も可能。なお、さまざまな壁面の素材に合わせて取り付けの相談も可能(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画像6】表札以外にもレストランやショップなどの看板製作も可能。なお、さまざまな壁面の素材に合わせて取り付けの相談も可能(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画像7】シンプルな独立文字表札はどんな玄関先にもマッチしそう(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

【画像7】シンプルな独立文字表札はどんな玄関先にもマッチしそう(画像提供:ニュー鍛冶屋 小宮製作所)

木やガラス、機械切りの鉄など。表札の種類は数多くあるが、どれも似たり寄ったりでピンとこない。そんなときには、鉄職人が丹精込めてつくる世界にたったひとつだけのオリジナルアイアン表札はいかが?●取材協力
ニュー鍛冶屋 小宮製作所
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/09/26/98101/

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