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一度は行きたい「暗闇のレストラン」に込めらた3つのコンセプト

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暗闇の中で何かを食べると聞いたら、ワクワクしたり、不安を抱いたり、人によって反応が違います。友人に「ロンドンの『Dans le Noir?』というレストランに食べに行こう!」と言ったら、「いったいなぜ暗い場所で食べたいの? 食べ物も見えないし、何を食べているかわからないじゃん?」と言われました。 DSC00045-1024x682

レストランに入った瞬間、友人と私はとても親切なスタッフとマネージャーのドミニーケ・ラクリンさん(Dominique Raclin)に迎えられ、歓迎のカクテルをいただきました。ドミニーケさんは10年間このレストランチェーンを営んでいます。レストランの名前にクエスチョンマークがついていることについて、ドミニーケさんは次のように説明してくれました。

「ここで食べると『今、私は何を食べているの?』『隣に座っているのは誰でしょう?』という質問が出てくるからです」

ここで一つの疑問が湧いてきました。このレストランには、どのような意味が込められているのでしょうか? ドミニーケさんによると、「Dans le Noir?」は「社会的」「個人的」「逆転的」という3つのコンセプトからなっているそうです。

社会的というコンセプトは「暗闇の中に座っている人は皆同じだ」との考えからきています。隣に座っているのは自分が嫌いな人なのか、有名人なのか、あるいは普段は絶対に話しかけない人なのか。暗闇の中で知る方法はありません。また、携帯電話の使用は禁じられており、テーブルに座って携帯電話を見てばかりということはできません。 個人的というコンセプトは「視覚を使わずに食べることによって、人々はそれぞれのユニークな体験ができる」との意味があります。

3番目、そして私にとって最も重要なのは、逆転的というコンセプト。日常生活では、体の不自由の人を助けるのが当然です。しかし、「Dans le Noir?」では、スタッフメンバーの半分は目が不自由な人で、お客さんは目が見えないウェイターやバーテンに案内されるのです。案内してもらいながらスタッフの人と話すことができ、みんな素晴らしい方だと感じました。彼らがいなければ、私達は暗闇の中で迷子になっていたに違いないでしょう。 DSC00092-732x1024

では、ここの食べ物と飲み物は? 食事中にワインを飲みましたが、白ワインだとしかわかりませんでした。何を食べたのかはその場では教えてもらえません。メニューは秘密で、食べ終わったときに教えてもらいます。ここには4つのメニューがあります。

・「赤」 魚とシーフードなしの肉メニュー
・「青」 肉なしで、シーフードが大好きなお客さん向け
・「緑」 ベジタリアンメニュー
・「白」 お任せのメニュー

私はもちろん白にしました。今まで食べたものよりも、珍しい食べ物を試してみたかったのです。何を食べたか教えてはもらえませんが、ウェブサイトを見てみると、珍しい食べ物がたくさんあるとわかります。スプリングボック(私の一番好きな肉)、サメ、ワニ、子羊などもあります。各メインには3種類の料理があって、様々な料理を少しずつ試すことができます。

友人と私は違うデザートを食べていたと思っていましたが、実は同じものでした。目で見えないものを食べているときには味を珍しく感じられるので、面白いです。 値段はロンドン並みで、3コースのメニューは£52(約9000円)、各カクテルは£9(約1700円)。

このレストランは絶対行くべきです! 暗い環境で食べるというアイディアはいろんな意味で実用できます。目が不自由な方に共感できるし、自分の恐怖症(闇、閉所など)に立ち向かうこともできます。また、新しい食品を試食させるという用途にも活用でき、実際に飲食系企業はしばしば実施しているそうです。

Licensed material used with permission by Anna Everywhere (Facebook, Twitter, Instagram)

訳:Barbara Casu

ロンドンの旅行記はこちら

*Shino Ichimiya「LONDON – Love Architecture!

*Misaki Tachibana「おしゃれが恋しくなるロンドン

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